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新書

紙の本

死者との対話 (Hayakawa pocket mystery books ダルジール警視シリーズ)

著者 レジナルド・ヒル (著),秋津 知子 (訳)

短篇小説コンクールに寄せられた作品どおりに殺人事件が起きている。ダルジールの命を受け、新米刑事ハットが捜査に着手した矢先、さらなる殺人が! 言葉遊び、語呂合わせ、綴り替え...

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死者との対話 (Hayakawa pocket mystery books ダルジール警視シリーズ)

税込 2,090 19pt

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商品説明

短篇小説コンクールに寄せられた作品どおりに殺人事件が起きている。ダルジールの命を受け、新米刑事ハットが捜査に着手した矢先、さらなる殺人が! 言葉遊び、語呂合わせ、綴り替えなど知的趣味と騙しの美学が満載。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

レジナルド・ヒル

略歴
〈ヒル〉1936年英国生まれ。「骨と沈黙」でCWA賞ゴールド・ダガー賞を受賞。

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みんなのレビュー3件

みんなの評価4.4

評価内訳

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紙の本

ダルジールの下品さを見ていると、なぜか、というか当然のことながらフロストを思いだしてしまう。でも、フロストにはここまでの言葉への偏愛や離れ業は見れないね

2003/11/03 19:37

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

「発端は、図書館に届いた短編コンクールの応募原稿だった。通りがかりの自動車修理工が溺死するのを主人公が傍観するという風変わりな内容の作品だったが、問題はその事故が実際に起きており、しかも原稿はその事故が報じられるよりも前に書かれていたことだ。すぐに第二の原稿が届き、やはり作品内容と同じ状況の交通事故が起きていることが判明した。ダルジールの命を受け、新米ハットが捜査に着手した矢先、第三の原稿、そして殺人事件が! 言葉遊び、語呂合わせ、綴り替えなど、巨匠がその知的趣味と騙しの美学を満載して贈る超大作!」

以上が本の後ろに載っている紹介。で、結構この本を面白くしている要素が欠落しているので、ついでに紹介をしていこう。発端だけではなく、事件の中心になるのが図書館である。その理由は簡単。州立図書館の参考図書室の職員で、美人でグラマラスなライ・ボモーナに、若手の刑事で、要約にも出てくるハット・ボウラー刑事がぞっこん参ってしまうのである。

犯人の手がかりをもとめる、と理由をつけては図書館に入り浸る。事情を聞きたいといっては、お茶に誘おうとする。そして、ブラウスの胸元からのぞく谷間に、よだれを流しそうになり、一人あらぬ想像をしては興奮する。そして彼女の上司である室長のディック・ディーに嫉妬し、彼女に言い寄ろうとする作家のチャーリー・ペンに怒りを覚えるのである。

そしてもう一人、フラニー・ルートがいる。以前起きた事件で、ダルジールの有能な部下であるピーター・パスコー主任警部に疑いをかけられ、そのことで職を奪われた彼が、わざわざパスコーの前に現れ、挑発するのである。そして、見事なまでにパスコーはそれにのる。そんな皆を操るのが、デブで下品でスケベのアンディ・ダルジール中部ヨークシャー警察警視である。

この小説の出てくるパラノメイニアは、「言葉遊び+熱狂」の造語で、言葉遊びに病的に取り付かれること。文字を記した駒を使って盤上に単語を作る、二人で競うゲームの商標名。原書のカバーが載っていないので、この言葉を著者がどのような位置付けにしたいのか、小説の中からしか知るすべは無いが、カバーの紹介文からは、まさにヒルこそパラノメイニアに取り付かれた男なのだろう。

この手の小説にしては珍しく大量の人が死ぬ。そして、言葉遊びにふさわしく、本物、創作を交えた夥しい量の引用がある。詩篇、福音書、黙示録、金枝篇、キーツ、べドーズ、ワードマンなどなど。北村薫が古典を引用するだけでも、辟易してしまう私は、ヒルの作品にも同じ姿勢で臨んでしまったけれど、それでも面白い。

しかし、この作品の凄さは結末だろう。これを読めば、ヒルの言葉「最良のクライム・ストーリイとはパズルの解答を知ってしまった後でも、何度も何度も読み返すことが出来るものである。(中略)『死者との対話』ではそれを達成できたと思っているが」というのが納得できる。本当に伏線は張られていたのか、いや、そういえば奇妙なところがあったとか。ついでに、古典に挑戦するも良し、実在するのか分らないけれどパラノメイニアというゲームを楽しむのもいいだろう。

下品なダルジールと、フロストを比較してみるのも面白いかもしれない。その大先輩であるジョイス・ポーターの『ドーヴァー』シリーズに遡るのも一興だし、彼我の違いを海渡英祐の『吉田警部補』、新しいところで逢坂剛『御茶ノ水署』シリーズなどと比べるのもいいだろう。

ダルジールのキルトのスカート姿に怖気をふるうのも楽しい。それがどこかは、読んで探してもらおう。

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紙の本

言葉が火花を散らす殺人ゲーム

2003/09/27 21:20

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ケルレン - この投稿者のレビュー一覧を見る

 言葉は言葉自身のために存在しているのかもしれない。そう思えるほど、言葉のパズルがぎっしり詰まっている。もともとヒルは作中に言葉遊びを散りばめるタイプだが、本作の連続殺人鬼はずばり「ワードマン」である。きっと、いつかは正面から取り組みたいとじっくりとねかせていたテーマではないかと思う。幾重にも意味が隠された言葉が連なる中に、伏線が注意深く織り込まれた、最上の推理小説となっている。
 ただ、当然ながら、アルファベットを基本とした技巧が凝らしてあるため、漢字のような表意文字に慣れている私たちには、ヒルが作り上げた壮大なパズルを解くには少々不利である。しかし、野卑なふりをしているが実は博識のダルジール警視を始め、作家、図書館司書、英文学の教師、言語学者など言語のプロたちが戦わせる、皮肉と隠語たっぷりの言葉の応酬を楽しんでいるうちに、言語の奥深さとそのパワーに改めて気づかされるだろう。
 なにはともあれ、ヒルがどれほど言葉にとりつかれているか、非常によくわかる作品である。

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紙の本

踊るダルジール

2003/10/20 13:42

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぼこにゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

 このシリーズで連続殺人事件が発生するのも珍しいが、犯人からの挑戦状のごとき犯行声明が文書で届いたりして、『ABC殺人事件』を思わせるパズル性の高いストーリイであり、だからまぁヒル面目躍如、というわけには行ってない。この手の(パズルっぽい)作品に共通の傾向ではあるが、机上の論理にとらわれがちで、その分地道な捜査の結実という警察小説らしさは少なく、『閃く肉弾』ダルジール警視もちょっと精彩を欠いていた。でもスコットランドの民族衣装キルトを穿いてダンスをする、という好事家向けのサービス場面があったので許すとしよう。
 謎の犯人は『ワードマン』と呼ばれ、その名の通り言葉遊びの達人。ただこの言葉遊びの素材が、a.英語その他の外国語である、b.聖書からの引用が多い、c.文学作品からの引用もある、という不利な条件に満ちているので、間違っても自力で犯人を突き止めようなどとしない方がいい、と言うよりしてもムダである。
 思ったのだが、これがもし今は亡きモース主任警部だったなら、もっと早い段階で連続殺人の被害者達を貫く一定の法則に気が付いたのではあるまいか(理由は読んでもらえば分かるはず)。
 更にこれがもしコロンボ警部だったなら、彼はああ見えて何一つ見落とさないし非常な勉強家でもあるので、やはり早めにその法則に気付いたのではないか。
 また一方、私はごく基本的なことに気付いたのだが、この作品は現在を舞台としている。ということは、なんと、あの『ボーン・コレクター』の捜査官ライムとダルジール達とは同時代の人々なのだ(両者間の差の激烈ぶりが微笑ましい。米と英の違いか、ディーヴァーとヒルの違いか?)。で、これがもしライムだったなら、かなり早い段階で解決したに違いない。もちろん例のグリッド捜査で、現場に残された遺留品から犯人を特定するという方法だから、言葉遊びの方には目もくれないのだ(泣)。
 しつこいようだが、これがもしフロスト警部だったら、たぶん事件は迷宮入りしているところだ。
 ダルジール物としてはやや薄味かな、と思いきや、『アクロイド殺し』の衝撃を彷彿とさせるような複雑な読後感。一筋縄じゃ行かんのである。
 

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