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時は金なり」。誰もが知っている諺ですが、「では1時間はいくらの価値を持っているか?」ということについて正面から考えたことはないでしょう。
本書は自分の生活を、1)自分時間、2)モノ、3)お金、の3つを要素にしたバランスシートで捕らえることを提案しています。これによって、自分の生活が「モノ」や「お金」に偏りすぎた生活になっていないかをチェックすることができ、充実した人生を歩むための羅針盤にしようという訳です。本書のタイトルは『人生後半戦のポートフォリオ 〜「時間貧乏」からの脱出〜』となっています。本音を言えば20代でこのような本を読んでおくべきですが、20代で本書の価値を理解するのは難しいかも知れません。
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2004年3月に購入 2008年4月に再読
モノより時間・空間に価値がある いらない物は捨てる 見得は禁物
書評はいいが、それほど感じるところはない
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図書館で2008年4月30日〜5月1日読了。
梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(水瀬 ケンイチさん)が、投資ではなく、早期リタイアに向けて参考になった本としてご紹介しています。
人生のポートフォリオとして、「時間」、「モノ」、「カネ」の関係について時間を軸として、色々な人のパターンを考察している。
自分時間、他人時間、肉体必要時間に分けて、自分時間の価値観、金額について書かれている内容は、考えさせられる部分が多く、自分の生活を見直すいい機会になりました。
218ページの文庫本なので1日で読めてしまいます。
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年収を2000で割ると時給がでる。家計のバランスシートをだす。総資産に対する正味資産が50%以上なら、家計は健全経営 未来年表を作る
2013/3/17 2回め
自分で納得している人生を送っている人たちに共通しているのは、時間という貴重な資産を自分の望んだとおりに使っていることである。他人ではなく自分が時間の決定者になっている
セネカ 諸君は永久に生きられるかのように生きている
デフレの時代はものをもつほど損をする
子どもたちが中学高校大学を卒業するまでの10年を綱渡りの十年とよぶ
黄金の5年 50台の半ばから60才 子供が独立して、退職するまでの間
気の利いた人たちや中小企業の経営者は車をリースしている場合が多い
日本は自動車メーカがリース市場を抑えているのでまだリース代は高いが、自分で持っていた場合の面倒なコストを考えるとリースの方がはるかに楽。リースだとスキな時に好きなタイプに車を変えられる
貧乏神髄
質素と貧乏は違う
時間戦略
物をもたない
ながらの勧め
自分時間のコストを減らす
他人時間を減らす
地方に住む
時間泥棒と付き合わない
他人時間のなかに自分時間を作る
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誰にとっても等しく与えられている『時間』。
だがそれが有限であるということを意識し、生きている者は多くない。
出自・人間性その他諸々を超えたモノである、『時間』と巧く付き合っていくことで、自らの手で人生を豊かさものにすることができる。
まずは『時間』が有限であると認識することから始めよう。
そうすれば、自分の手で人生を切り開くことが可能となるだろう。
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人生の価値を時間やお金で分析する。
これからの生活設計を考える場合に、どうやってバランスをとるかというケーススタディがこの中にある。
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時間の価値を測るものさしを提供してくれる本。
感想
「時給」という身近に感じやすい単位を用いて
読者それぞれに時間の価値を再評価させてくれます。
そして、お金に換算した損得勘定から一歩進んで、
どうせ同じ時間を過ごすのなら、楽しんだらいいよ!
という姿勢を推奨しているように私は感じました。
そういう姿勢を身に付けられたら、
人生は楽しくなるだろうなと感じました。
また、本書では、
好きなことを仕事にすることのメリットも紹介されていますが、
私はその下りを通じて、
自分が人生でやりたいことを仕事とリンクさせることが大切だという
認識を深めました。
・覚えておきたい下り
髪が白いとか皺が寄っているといっても、
その人が長く生きたと考える理由にはならない。
長く生きたのではなく、長く有ったにすぎない。
例えばある人が港を出るやいなや激しい嵐に襲われて、
あちらこちらへの押し流され、
同じ海域をぐるぐると引きまわされていたら、
それをもって長い航海をしたとは考えられない。
この人は長く航海したのではなく、長く翻弄されたのである。
★★★★ = 80点以上 = I like it.
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福本伸行『カイジ』に出てくる利根川の発言にも同じような考えがあったので、本書の指摘に別段驚いたということはありませんでした。
利根川の発言は、記憶が定かではありませんが「金を得るために命(=時間)を削っている」という内容だったと思います。それを初めて読んだときは、これからの人生をどう使っていくのか随分考えさせられました。
本書では、「自分時間」という無形資産を増やすためにどうすれば良いのかが書かれてあり、時間の管理を行うのに参考になりました。
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少し斜め読み的に読んでしまいました。時給という切り口でお金と時間の関係を見るという事にあまり共感できませんんでした。物(G)と金(M)と自分の時間(FT)に分けて考えるとFTがほしければGとMが減る。Mが増えればFTが減る、、、、と考えるだけで割り切れない生き方もあると思います。面白い仕事ならFTを削ってでもやり切りたいとか、それがMを増やさなくてとにかくやり切りたいとか、人生をG,M、FTと三つに分ける事に無理があると思います。
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時間+カネ+モノ=100% というのがこの本の主張の根幹をなすコンセプトで、これらはトレード・オフの関係にあるという。ディメンジョンの違うものをどうやって足すんだというヤボなことを言うつもりはなく、言いたいことは十分わかります。自分の時給から時間をお金に換算していろいろと説明しているのですが、私にはどうしてもその考えは素直には受け入れられなくて、計算上はそうかもしれないけれども、でも・・・・という感じです。変に数字で理論付けされるより、素直に自分の時間を大切にする生き方をそのまま主張してくれる方が受け入れられる気がします。
とあまり肯定的なことは書けませんでしたが、これは私の受け止め方の問題であって、本の良し悪しではありません。自分の時間を大切にするというのは当然私もまったく同感で、仕事しか興味が無いような人を見ているとかわいそうにさえなってきますし、ブランド品を買い漁るような人は軽蔑さえしてしまいます。
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若いときは時間は無限にあるものだと信じていましたが、人生の後半を過ぎたあたりから、カネやモノよりも時間の大切さを漠然と感じていました。
この本は、時間の大切さを、具体的な計算方法を示すことで、自分自身の時間を定量的に把握するツールを示してくれています。時間の大切さを認識している人にとっては画期的な本です。
カネやモノを多く持ちすぎていても、忙しければ(時間資産が足りなければ)、人生を楽しむことができません。当然、ある程度のカネは必要なので、この本で書かれていることを参考(金額を時間という共通単位にする:p50)にして、時間・カネ・モノをバランスよく持てるようになりたいです。また、整理法のアドバイスとして”自分で持たずに他人にもってもらう”というのは、良い指摘でした。
以下はためになったポイントです。
・ライフスタイルをすぐに変えることはできなくても、異なったパラダイムから人生を眺めたら、全く別の風景が見えてくる(p9)
・私たちは知らず知らずのうちに、カネ・モノ・時間の3つのうちのどれかを選びながら、毎日を生きている(p10)
・自分で納得できる人生を送っている人たちに共通しているのは、時間という貴重な資産を自分の望んだとおりにつかっていることである(p13)
・自分自身の時給を求めるには、年収を2000で割る、例えば年収1200万円ならば、時給6000円である(p20)
・主婦一人当たりの労働評価額は、161万円(年間)である(経済企画庁)とすると、時給は805円となる、15分余分にかけて安い店に行く価値は390円のメリットがある場合である(p23)
・時給で、モノとカネの金額を割ることで、共通の単位とする、年収を、1)金融商品購入額、2)モノの購入額、3)サービスの購入額、に分ける(p31)
・自由な時間1時間と交換する金額は、主体的な価値(自分価値)である、この金額と時給(市場価値)の差額が小さいほど、時間資産に余裕があることになる(p66)
・家計は儲けることを目指しているのではないので、家計のバランスシートには、元手である資本がない代わりに、正味資産(資産マイナス負債)がある(p75)
・正味資産とは、あなたがこれから先に、働かなくても良い時間の長さを示す、負債は、働いて負債を返さなければならない時間の長さを示す(p83)
・資産を持つ目的として、機能動機(使う)、貯蓄動機、利益動機(将来の値上がり期待)、デモンストレーション動機(世間体)、リスク回避動機、がある(85)
・純自分時間の1時間当たりのコストは、1年間に純自分時間のために使った金額を、それにかけた時間で割れば算出可能である(p96)
・好きなことをやるのにカネのかからない人ほど、時間単位で測った正味資産が相対的に大きくなって豊かになるので、質素が豊かになるという逆転現象が生じる(p99)
・自分自身がもつ無形資産の例として、健康な体(設備)、資格能力(ソフ��ウェア)、人脈(営業権)、信頼度(ブランド)、旅行の記憶・思い出・家族の絆、がある(p103)
・自分時間という投資によって蓄積された無形資産は、使えば使うほど着実に価値が上がる安定・信頼のできる資産である(p105)
・キャッシュフローが厳しくなるピークは、子供たちが高校・大学卒業をするまでの10年間(綱渡りの10年間)である(p115)
・老後に備えるべき資金は、大まかに考えると、2000~3000万円である(p117)
・計画を立てることで、そのとおりに行かなかった場合の原因(計画が無理、ハプニング発生、失敗の原因)がわかる、これが重要である(p138)
・究極の整理法は、資料・書籍を持たないこと、どうすればそれにアクセスできるかの情報源を知っておく(p159)
・「もう」と感じたときは、生き生きとしていて自分時間の中にある、「まだ」と感じたときは、時間の質は低下している。(p201)
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「時間というものは誰でも持っている平等な財産である」という忘れがちだが、非常に大事な考え方を教えてくれる一冊。
年収から自分の時給を計算する方法には、はっとさせられた。なにかしら金銭と時間を引き換えることになる事柄に対して、これまでフィーリングで損得を計算していたのだが、自分の時給を知ると定量計算できるようになる訳だ。
さらに、単に年収だけでなく、1日にどれだけ、自分のために使い、自分が満足できる「自分時間」を得られているのかを知ることが重要という考え方にも深く頷けた。
これからのライフスタイルの中で、いかにカネと時間のバランスを取っていくかが重要であるかを再認識させられた。
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要するに、自分の時間を大事にしたいなら、家を買わず、子供を持たず、共働きで死なない程度に程々に稼ぐ。で、図書館で本を読んで、その辺を散歩して楽しむのが一番資本効率が高いという事らしい。普段それなりに意識してやっている事が理論化されていた。
価値観は人それぞれなので、地位や名誉や権力が大事な人もいれば、カネやモノが大事な人もいれば、家族や友人が大事な人もいるだろうけど、すべては時間という資本の投下による結果でしかない。で、いかにして有形・無形の資産を築くか。それで人生が決まる。そして、最後は死ぬ。
時間は資産ではあるかもしれないが、蓄えがきかないので、毎秒投下される資本でもある。その事を意識する必要がある。
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【低時給】
わたしも人生後半戦に突入しましたが。。。
自分の時間給を計算したら、そこそこあるのでは??
と思ったらサラリーマンでは少ない方でした(笑)
時給で考えると日本人、特にサラリーマンの管理職はかなり低時給になってしまうと思います。
しかし、この低時給が日本の競争力をささえているのかもしれませんが・・・
悲しいですね。
定時退社日などは会社を出たあと、もう一つイベントを設けることができるので、結構充実した日になります。
毎日、定時で退社すれば、仕事ばかりするのではなく、仕事以外も充実した日々を送れるように感じます。
やはり、作業(仕事)なんかは機械に任せて、人はいろいろなことに思いをはせるべきです。
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評者を含め、人生後半に入ってしまったものにとっては「時間貧乏」ということが実感できない部分がある。人生後半になったころには著者も書いているように「仕事の中に喜びがある」状態になっているべきなのだろう。そして仕事をやめたあとでもその「喜び」部分を、独学で追求していけば、さらに晩年に向けて万全(あ、あと健康ですね)。