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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2004.3
- 出版社: NTT出版
- サイズ:18cm/293p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-7571-4069-X
紙の本
良心の領界
スーザン・ソンタグを囲むシンポジウム「この時代に想う−共感と相克」を中心に、『ニューヨーク・タイムズ』や講演会で発表された最新テクストをまとめる。2002年刊「この時代に...
良心の領界
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商品説明
スーザン・ソンタグを囲むシンポジウム「この時代に想う−共感と相克」を中心に、『ニューヨーク・タイムズ』や講演会で発表された最新テクストをまとめる。2002年刊「この時代に想うテロへの眼差し」の続編。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
この時代に想う-共感と相克 | スーザン・ソンタグ ほか討議 | 3-128 |
---|---|---|
現実の戦闘と空疎な隠喩 | 129-138 | |
『デア・シュピーゲル』インタヴュー | スーザン・ソンタグ 談 | 139-156 |
著者紹介
スーザン・ソンタグ
- 略歴
- 〈ソンタグ〉1933年生まれ。批評家・作家。米国で最も精力的な知的営為を続ける批評家のひとり。著書に「ハノイで考えたこと」「反解釈」「火山に恋して」「他者の苦痛へのまなざし」など。
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紙の本
孤高の評論家のテクスト
2006/07/25 17:30
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:読み人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、評論家スーザン・ソンタグさんのシンポジウムでの発言や
公演内容、エッセイなどを収録した本です。
前半は、討論会や公演での内容を活字に起こしたものがメインで
後半のテキストは、エッセイに近いです。
ソンタグさんのことは、あまり詳しく知らなかったのですが、
時節に流されず、常に自分の信念と考えを表明する
正に、孤高の評論家みたいです。
同時多発テロ以降もその発言は、緩むこともなく、
ドイツで行われたなにかの賞の授賞式でも、ソンタグさんが出席するだけで、
現ブッシュ政権下の駐独アメリカ大使が、出席を見送ったほどです。
アメリカ人でありながら、アメリカを客観的、冷静的に見るために
常に、アメリカ以外に滞在することを望み、
正に外からアメリカというものを見つめています。
又、ソンタグさんは、大江健三郎さんとの往復書簡でもわかるのですが、
完全に武力というものを捨てた平和論者ではなく、
最小限の武力行使というものを、認めながらも、その行使にいたっては、
最大限の考慮と相手の尊重が必要と言う考え方です。
日本出版向けの前書きにも、書かれている
ソンタグさんの言葉、ここに。
「孤独は連帯性を制限するが、 連帯性は孤独を堕落させる」
この孤独と、連帯は、solitaire( 孤独)solidaire(連帯)となっていて、
英語では、韻をふんでいます。