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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2004.5
- 出版社: 新潮社
- サイズ:31cm/207p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-10-357502-6
- 国内送料無料
紙の本
時空の鏡 奈良原一高写真集
僕にとってカメラはポータブル・タイムマシンだった。このマシンを携えて旅をしてみると、世界は奇跡に充ちている…。そう語る写真家が、自らの50年の歩みをまとめた回顧展の作品群...
時空の鏡 奈良原一高写真集
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商品説明
僕にとってカメラはポータブル・タイムマシンだった。このマシンを携えて旅をしてみると、世界は奇跡に充ちている…。そう語る写真家が、自らの50年の歩みをまとめた回顧展の作品群を収録した写真集。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
奈良原 一高
- 略歴
- 〈奈良原一高〉1931年福岡生まれ。早稲田大学大学院修士課程修了。在学中に個展「人間の土地」を発表、写真家として活動を始める。芸術選奨文部大臣賞、毎日芸術賞等を受賞。現在九州産業大学大学院教授。
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紙の本
『奈良原一高写真集時空の鏡』「時の恋人」より
2004/06/03 18:18
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投稿者:bk1 - この投稿者のレビュー一覧を見る
人は前を向いて歩き続ける。
僕も未来ばかり見続けてきた。
過去を振り返るのが苦手の僕が、今回は50年の時間を振り返らねばならなかった。改めて沢山の過ぎ去った時間の断片と向き合った。
一枚の写真を見ると、それが生まれた瞬間へと一気に想いは飛ぶ。その瞬間に発生したエネルギーを再び味わう。そして、言いようのない切ない気持ちが尾を引いて残る。その切なさは、もう再びそのきらめく刹那に肉体が立つことが叶わぬことを知っているからだろうか。それは、想うだけの恋に似ているかも知れない。
写真は時間の恋人なのだ。
恋人を想うとき、僕たちはそのひとの写真を眺めるだろう。その時、瞳は画面の中の恋人を見ているのではない。その画面を越えてその向こうにいるひとに向かって僕たちの眼は語りかけているはずである。