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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2004.10
- 出版社: ゴマブックス
- サイズ:20cm/199p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-7771-0068-5
紙の本
気が小さいから成功できた 「どっちかなどっちかな」と迷ったぶんだけ、人間力が磨かれる
著者 橋本 ひろし (著)
製造から流通部門まで幅広く経営する著者は、気が小さくて人と交わることが苦手だった。気が小さい人こそ成功できるのだ。「感性」を磨いて、ビジネスチャンスも人生の豊かさも摑む方...
気が小さいから成功できた 「どっちかなどっちかな」と迷ったぶんだけ、人間力が磨かれる
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商品説明
製造から流通部門まで幅広く経営する著者は、気が小さくて人と交わることが苦手だった。気が小さい人こそ成功できるのだ。「感性」を磨いて、ビジネスチャンスも人生の豊かさも摑む方法を伝授する。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
ホラ、実現となった。
2008/08/17 17:49
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:リーマン・シスターズ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「皆さんを否定することから、始めなければなりません。なぜなら、この会社は赤字だからです」ガイヤの夜明けでキョウデン会長(著者)の買収先での初めての挨拶風景に感動した。
その強い口調に、卒倒する従業員さえ映し出されていた。笑顔などとんでもない。悔しさが会場を包み込む。リストラか・・・との不安もかもしだされていた。
オーナー会社でさえ、こうはいかないだろう。「いやなら辞めろ、代わりはいくらでもいる」という言葉をグッとこらえざるを得ない。なぜなら、そんな会社に来る”代わりの人”は実際のところいないのである。従業員側も「いつでも辞めてやる」という言葉をグッと飲み込まざるを得ない。引き取り手がないことは自分がよく知っているからである。
なかなか会社内部から改革は難しい。「同じ釜の飯」理論や「だったらお前がやってみろ」雰囲気が無言の抵抗勢力となる。かといって、外部からの提案は、「貴重な御意見として前向きに検討させていただきます」と永遠にほうむり去られる。(何もわかっていないくせにと顔に残して)
ところが、つぶれそうな会社を買い取ったオーナーは別格だ。「このド素人が」と思いつつも、その言葉に従わなければならない。何億もの負債を買い取っていただいたのだから。
著者はいう「素人はホワイトボックス。無限の可能性が隠されている」と。同社の実績がそれを証明している。
ただし再起の可能性がある会社を買収する(その技術を持った人がいる会社)つまり、やり方が悪い会社であって、天災なのか人災なのかを本書に書いてあるとおり判断している。
リストラをするのでなく、新しいことをするのでもなく、やり方をかえる。
ニッチは儲からないからニッチであって、王道は競争が激しいところを勝つ。なぜなら競争が激しいということは、儲かる証であるからだ。(調べなくてもわかるから楽である)
どうしてここまでできるのか。その答えのヒントが本書にある。
「チャンスは誰にでもやってくるが、掴めるかどうか、準備しているかどうかによる」
「準備とは感性を研ぎ澄ませること、察知ができるほどに磨くこと」
著者は気が小さいだけに、「どっちかな、どっちかな」と思い悩むことが、いろんなことに敏感に反応できるようになったそうである。
そのためには、1、昨日の自分と今日の自分はどこが違うのかを毎日チェックする。2、生きるとは自分の器を超えていくことだと肝に銘じることだと言明している。
そんなことができるのだろうか。と思っていたところに、再度ヒントが書いてあった。
「現実味のないことであっても、真剣に考えることによって、創意工夫力が養える。おまけに心の準備もできる(著者は空想壁と謙遜しているが、一般には”ホラを吹く”といわれること、ただし人に伝えればだが。自分一人で空想しているだけなら自由である。)」
「下心があることは誰でもわかっている。したがって、わざわざ下心をむき出しにして、萎縮する必要はない(=下心を意識する必要はない)」
「動くだけでは価値は生まれない、まして方向が間違った動きは損失だ。人による創意工夫があって初めて価値を生み、すなわち働くということになる」
”動く”と”働く”の違いは、そこに創意工夫があるかないかだとする著者は働く環境についてもヒントをくれている。
「あなたの会社の主語は何ですか」「結局、いわなくていいことをいって、プラスになることはない」(いいたいことを言うとは、カッコウが良いようにみえるが、大きな勘違い)
「下心に人は警戒するが、下心の目指す目的達成のためには、下心はキッカケに過ぎない。そして目指す目的達成は、結果そうなってくるもの」大義名分の重要性を改めて認識させられた。
キッカケは途方もないホラかも知れないが、創意工夫と仮説力が実現への手助けとなるのだということが本書からも、その実績からも理解できる一品である。