サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

e-hon連携キャンペーン ~5/31

「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。

電子書籍化お知らせメール

商品が電子書籍化すると、メールでお知らせする機能です。
「メールを登録する」ボタンを押して登録完了です。
キャンセルをご希望の場合は、同じ場所から「メール登録を解除する」を押してください。

電子書籍化したら知らせてほしい

  • みんなの評価 5つ星のうち 5 1件
  • あなたの評価 評価して"My本棚"に追加 評価ありがとうございます。×
新書

紙の本

青と赤の死 (Hayakawa pocket mystery books)

著者 レベッカ・パウエル (著),松本 依子 (訳)

【アメリカ探偵作家クラブ(MWA)エドガー賞最優秀新人賞(2004年)】市民戦争の傷痕残るマドリード。小さな殺人事件が人々の人生を狂わせる。交錯するふたつの捜査線が浮上さ...

もっと見る

青と赤の死 (Hayakawa pocket mystery books)

税込 1,210 11pt

予約購入とは

まだ販売されていない電子書籍の予約ができます。予約すると、販売開始日に自動的に決済されて本が読めます。

  • 商品は販売開始日にダウンロード可能となります。
  • 価格と販売開始日は変更となる可能性があります。
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて予約購入しても、予約一覧から簡単にキャンセルができます。
  • honto会員とクレジットカードの登録が必要です。未登録でも、ボタンを押せばスムーズにご案内します。

予約購入について詳しく見る

ワンステップ購入とは

ワンステップ購入とは、ボタンを1回押すだけでカートを通らずに電子書籍を購入できる機能です。

こんな方にオススメ

  • とにかくすぐ読みたい
  • 購入までの手間を省きたい
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて購入しても、完了ページもしくは購入履歴詳細から簡単にキャンセルができます。
  • 初めてのご利用でボタンを押すと会員登録(無料)をご案内します。購入する場合はクレジットカード登録までご案内します。

キャンセルについて詳しく見る

このセットに含まれる商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

商品説明

【アメリカ探偵作家クラブ(MWA)エドガー賞最優秀新人賞(2004年)】市民戦争の傷痕残るマドリード。小さな殺人事件が人々の人生を狂わせる。交錯するふたつの捜査線が浮上させる意外な真相とは? エドガー賞(アメリカ探偵作家クラブ賞)最優秀新人賞受賞作。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

レベッカ・パウエル

略歴
〈レベッカ・パウエル〉ニューヨーク生まれ。コロンビア大学でスペイン語とスペイン文学を専攻。現在、ブルックリンの高校で教鞭をとる。

あわせて読みたい本

この商品に興味のある人は、こんな商品にも興味があります。

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

この著者・アーティストの他の商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

みんなのレビュー1件

みんなの評価5.0

評価内訳

  • 星 5 (1件)
  • 星 4 (0件)
  • 星 3 (0件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

語られざる傑作とでもいうのだろうか。人民戦線=正義といった単純なスペイン内戦観を25歳の女性がぶち壊す

2005/02/18 20:01

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

「アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀新人賞受賞作
スペイン市民戦争が終結し、ようやく平和を得たマドリードの裏町で、内戦に勝利した国民軍の治安警備隊員が殺害された。駆けつけたテハダ軍曹は、たまたま現場に居合わせた女性を容疑者として射殺する。だが、被害者がなぜ殺されたかは謎として残り、彼は独自に事件の背景を探りはじめる。いっぽう、射殺された女性の恋人で、内戦に敗れた共和側の元兵士ゴンサロも事件を追っていた。恋人の復讐を成し遂げるために……戦争の爪痕の残る街に交錯するふたつの捜査線。その交点に浮かび上がる事件の真相とは? 25歳の新鋭が放つ秀作サスペンス」

さて、まず本の後の著者写真を見てみよう。25歳、とはとても思えぬ老成した感じの女性である。数ある著者ポートレートの中でもかなり悪いほうのもの。鼻の形も特長があるものだから、ハウルの城に出てくる老婆を連想させる。これを使った出版社も、OKを出したレベッカも偉い。

いやいや、容姿を取り上げたのには実はふかーい、深ーい(不快、ではありませぬ)理由がある。実は、この小説、250頁足らずの分量の割にかなり面白いのだ。とても20代の、しかもアメリカの女性が書いたとは思えないほど。某国の逢坂某がスペインを舞台に長篇を書く、そのながーいだけの小説の影が薄くなるほどなのだ。

最初に登場人物を書いておこう。

本の案内にも書かれている治安警備隊軍曹のカルロス・テハダ・アロンソ・イ・レオンがいる。テハダは士官学校ではなく大学出の優秀な男である。その対極に、彼に恋人のビビアナを殺され、頭に血が上り何も見えなくなってしまう身勝手な男ゴンサロ・リョレンテがいる。この男の無思慮、無分別、無能ぶりはまさに現代のぶち切れ若者そのもの。

そして、その悲劇の原因を作り、そのことを反省し様ともしない頑固な、というか年相応に愚かな少女アレハ、その母で弟のゴンサロに振り回されるカルメンがいる。この小説で生き生きとしている女性をもう一人書けば、アレハの担任教師であるエレナ・フェルナンデスがいる。

ちなみにタイトルの青は国民軍(フランコ派)、赤は人民戦線(共和国政府派)の民兵の色ということになる。ちなみに“赤”という言葉は繰り返し文中に出てくるけれど、“青”は出てこないところが愛嬌。

なぜこの本が新鮮か、それは主人公に国民軍(フランコ派)の人間をあてたことによる。どこの国の人間もそうだろうけれど、特に日本人は、マスコミに操作されやすい。そのせいか、いつまで経っても、ベトコンは正しく、レーニンは美しく、ケネディは気高く、人民戦線は正しいという幻想というか、一度作り上げてしまった観念から逃れることができない。

それはスペイン内戦でも同じで、いつまでたっても国民軍=悪、人民戦線=正といった呪縛から逃れることができない。そのような一面的なものの見方がいかに世界を歪め、視野狭め冷静さを失わせるか。日本人の作家が描くスペイン内戦は、殆どが共和国政府の目でしかものごとを見ていない。あの逢坂剛にしても、その呪縛を逃れてはいない。

そこを25歳のパウエルはさらりと潜り抜ける。しかも、主人公は単純な動きをしない。平然と殺人を犯したかと思えば、殆ど身勝手な罪の償いをする。一方、人民戦線側の人間は愚かである。自分のことしか考えることが出来ない。無論、国民軍側では軍事物資の横流しなど当たり前である。そう、政治や軍事において、どちらか一方が絶対的に正しいなどということ自体が馬鹿げた幻想だろう。この小説は、痛快ではないものの、まさに人間を描き切る。こうなったら、日本代表として船戸与一あたりにスペインを描いて欲しいものだ。レベッカよ、そのときはぶっ飛ぶぞ!

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。