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商品説明
これからの1年半こそ、デフレという従来の危機が遠のき、次の危機(国家破産)はまだ表面化していないという、絶好のタイミングなのだ。最後の「ひと儲け」のチャンス到来! 「今」に賭けてみないか?【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
浅井 隆
- 略歴
- 〈浅井隆〉1954年東京都生まれ。経済ジャーナリスト。21世紀型情報商社「第二海援隊」を設立し、経営に携わる。著書に「勝ち残り経済学」「新・日本経済入門」など多数。
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紙の本
「大儲け」の大前提
2005/03/01 22:01
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐伯洋一 - この投稿者のレビュー一覧を見る
浅井氏は、かなり前から国家破産について警鐘をならしていた。少なくとも5年以上前からはそういう主張をしていた。当然、彼の予想は幸運にして未だ当たってはいない。そんな主張を繰り返してきた彼にしては珍しい明るい話題の本である。
本書は、なぜあと1年半株で儲けられるのかを懇々と説明している。なぜあとたった1年半なのか…。その先に何があるのか。まことに暗澹たる未来像がそこにある。
著者は、2007年から日本経済が大変動を開始するという。そういった要素は山ほどある。ただ、2007年にすぐ始まるかといえば、私はそうは思わない。消費税増税やら定率減税廃止など、国家も様々な手を打って当面しのぎの手を打ってくるだろう。
今はまだ1ドル=105円という円高が「幸運にも」続いている。円高に文句をつける者が後を絶たないが、円が強いことは決して悪いことではない。本当に怖いのは円安だ。これは堺屋太一がいつも言っていることだ。
とにかく円高と言う贅沢が終焉を迎え、円安がまもなく到来し、株が大暴落する。著者の基本戦術を要約すると、デフレが未だ続いており、しかもなお円高が続いている今のうちに株を買う。短期で売り捌いて、暴落した後に再び買って儲ける。これにつきる。
そして結びは、「情報を逐次買え。情報に金を惜しむな」と言うことになる。こうして著者の懐が膨らむのは確かだが、言っていることもまた確かと言える。ただ、彼のところから情報を仕入れるかは、読者次第ということなのだろう。
要するに、彼の主張が正しいかどうかは「本当に国家破産するのか」ということに尽きる。この前提が崩れれば、彼の主張も全て土台を失う。私は、2008年の国家破産は起きないと思う。なぜなら、政府は財政法4条1項本文に違反する可能性が極めて強い「借換債」でしばらくはその場凌ぎをするからだ。完全な自転車操業である。
しかし。結論から言って、この日本の財政はもう終わりである。この愛して止まない祖国日本の財政は、もはやどうしようもない所まで来てしまっている。借換債とかいうよりも何よりも、利払いが破綻している。800兆の借金の利払いが1%上がったらどうなるのか。今はゼロ金利で8.7兆の利払いにすぎない。
しかし、もし通常の国のように5%になったら利払いだけで40兆になる。税収45兆の国に、40兆。ちなみに、景気回復すれば長期金利上昇は避けがたい。つまり景気回復すれば益々破産に向かうと言うことだ。しかも、毎年60兆ごとに国債が増えている。2008年は乗り切っても、2013年には税収より利払いが上回ることがほぼ確実である。
こうなったのも結局、政治に無関心だった国民の責任である。石原慎太郎が総理になっていればこんなことにはならなかったはずだ。堺屋太一が日銀総裁になっていれば少しはマシだったろう。結局は、愛国心のない軽薄な連中に国政を任せてきた我々の責任なのだ。宮沢喜一、小渕恵三だけが悪いのではない。
結論として、2007・8年の経済状態という、著者の前提が危ない以上、本書を全面信用するのは危険と言えるだろう。
紙の本
現在に通じる
2018/09/18 10:37
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ごまたまご - この投稿者のレビュー一覧を見る
鰯雲が秋を告げて、夏の終わりを感じつつ読書をしています。実用的な要素が多分にあり。アメリカンタイプ、引受シンジケート団や特定遺贈、たくさんある本の中からオススメです。造詣が深いある方にも問題ないです。