紙の本
面白かったです
2021/12/03 11:34
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投稿者:iha - この投稿者のレビュー一覧を見る
デイルマーク王国史4部作の最後の作品です。新たな人物と共に前3作の懐かしい人物たちも一同に登場し大円団を迎えます。これだけ壮大な物語を4冊で終えてしまうのはいかにももったいないと感じていましたが、おそらく著者はそれぞれを独立して書いたのではなく、1作目を書いている時から全体の物語を念頭に置いて書いていたのだろうなと感じました。それほど相互に密接に絡んでいて、この先2回目、3回目と再読を重ねる度に、今まで気づかなかった新たな発見をする事が出来るかもしれません。
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シリーズ完結編。今までのシリーズの登場人物たちが勢ぞろい。意外な人の意外な成長に驚いた。過去3作をじっくり読み返してからまた読みたい。
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デイルマーク王国史の最終巻。今までの登場人物も出てきて壮大な世界を描く。時間ものってラストがイマイチなものがあったりするけど、さすがダイアナさん!というまとめ方でした。読み終わってまた読み返したくなる。読んで満足です!
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堂々の完結編。今まで登場してきた人物達(特に子供達)が成長した姿で出てきます。前作ではいい人だった人が意地悪になっていたり、残虐な面を見せていたり、人間の生々しい変化が書かれています。全員いい子ちゃん、を期待したわけじゃなかったけど、それでもやるせない登場人物も何人かいます。
けれど、やっぱりおもしろい!
そして数え切れないほどの仕掛けに伏線に言葉遊びが入っていて、繰り返し読まないともったいないです。
架空の国とは思えないほど設定が緻密で、
本編には出てこなかったいくつかの話のうち、
魔女センノレスの戦いはだけはせめて見てみたかったなぁ~と思います。
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某エピソードは、ナルニアの某彼女を思い出した。オースターの幽霊たちにあった、ブラウンの手紙を待つブルーにも似ている。
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デイルマーク王国史の完結編です。
相変わらず、登場人物達が喧嘩ばかりしていますが(笑)、今までの物語がすべて絡んでくるので、1〜3巻をすべて横に用意して読むべきです。
今回物語として語られなかった事情(ex.“血まみれホービン”の話など)も裏に沢山あるようなので、巻末の用語集も要熟読です。
解説の方も書いていましたが、1〜4巻までを読んだ後に年代順(3→2→1→4巻の順)に読むと、改めて気付かなかった繋がり等を発見できるようなので、本当に一筋縄ではいかないファンタジーです。それだけ見事な話って事なのですな。
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四部作の完結編。
ミット、モリル、キアラン、ヒルディの父ネイヴィス、モリルの兄ダグナー、織り手センノレスなど3作の登場人物が集結、しかも現代の少女メイウェンが過去に飛びます。
少年ミットは船で北へわたって、アベラス女公爵の庇護の元、親衛隊の訓練を受けていましたが、ノレスを暗殺するように命じられます。
「唯一の者」つまり神を父とすると公言している18歳の娘ノレスは、王位につくために立ち上がろうとしている噂。
前作ではぱっとしなかったネイヴィスが意外に能力を発揮して活躍。
いやみな女公爵の夫アルクがもと弁護士で発明家、実直な人柄を見せます。
一方、現代のデイルマーク王国。
13歳になったメイウェン・シンガーは、両親が離婚して以来初めて父親に会いに行きます。タンノレス宮殿の館長となっている父は、歴史的建造物の最上階に住んでいるのでした。メイウェンは助手のウェンドによって過去へ連れ去られ、行方不明になったノレスの身代わりに。
大胆な構成、ダイナミックな展開、細部まで考え尽くされています。
人にはいろいろな面があるという見方は辛口だが、メイウェンの初恋物語としてはロマンチックな部分も。
響き合う物語〜カルテットと名付けたわけがわかりました。
1993年の作品。この本は2005年発行。
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(「BOOK」データベースより)
“唯一の者”の娘ノレスを殺せ―女伯爵の命を受け旅立った親衛隊員ミットは、ノレスこそがデイルマークの真の女王となるべきことを知る。一方、現代の少女メイウェンは二百年前の世界に送り込まれ、ノレスとなってミットや詩人モリルらとともに王冠を探す旅に。が、彼女にしか聞こえない不思議な声が、何かを目論みメイウェンにささやく…。ファンタジイ四部作、ここに完結。
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すごくおもしろかった
4部作の最終巻
前作までの登場人物が出てきて複雑に絡み合っていた
1作目で南北の対立で子供たちを殺されてクレネン一家の子供たちを保護してくれたハナート伯爵がミットにヒルディとイネンを人質にとってノリスの暗殺を強要したり
行き場のない気持ちになったモリルを旅に連れて行ってくれた詩人が犯人だったり
そしてそれも娘を人質に取られて苦しみの末に錯乱してしまった結果だったり
いい人が単純にいい人ではなく、
時とともに変わってしまったり、様々な側面があるのを見せられた。
ただ特にミットと友達になったと思ったヒルディが今作ではミットに冷たくなってしまったのは悲しいし納得がいかないと思った。
ミットが反乱に加担するのを冷静にいさめていたホービンが「血まみれホービン」の異名をとるようになってしまったのには何があったのかもとても気になる。
最後には恋愛もののようになってミットとメイウェンが惹かれあってハッピーエンドになってよかった。
ちゃんと再会が見たかった気もするのが少し残念
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シリーズ4冊目、最終巻やっと読み終わりました。2巻でかわいそーだったミットが活躍して嬉しかったです。本作の一人称はミットと現代の少女・メイウェンで入れ替わりますが、1作目の主人公・モリルの主観でも読んでみたかったなぁデイルマーク王国の細部の表現やストーリーは好みなのに、モリル以外、どの登場人物にもあまり感情移入できなくて、そこがこのシリーズで最大のつまらない点だなと思っていたけど、メイウェンは「普通」の女の子でかわいく、本作は楽しめました。また恋の話もチラチラあって、暗めな前作 前々作に比べると面白さは数倍です。ハンサムのウェンドとのロマンスを期待していたけど、なんだか頼りなくてガッカリしました。そんなことも含め、1〜3巻にいい役で登場していたキアランやケリル、タナクィやミットの義父ホービンも、みんなどこかしら裏な部分がみえるところもあって、時が流れ人は変化したり成長したりするという事も、この作品で作者が表現したかった事なのかなと思いました。(私はそんなリアリティいらんと思うけど!)ヒルディは最後までムカつくキャラだったけど、巻末のデイルマーク用語集で「最後まで義母と仲違い…」みたいなのを読んで、それでいい!って笑ってしまいました。最終巻、楽しめたので他巻我慢強く読んできてよかったです☆
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前作までがピタリとつながる。好印象だった人物と、悪印象だった人物が逆転現象。人間だもん。いろんな面を持ち合わせてるよね。それを表現できちゃうのがまたすごい。
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デイルマーク年代記の最終巻、これまでの三巻の登場人物が時間を超えて参集する完結編。とにかく素晴らしい出来。
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デイルマーク4部作最終巻。いままでのお話が見事につながって、素敵なラスト。ミットはかっこよくなったけど、モリルがあまり目立たなくてちょっと残念。後期のジョーンズ作品とはちがい、落ちついたファンタジー。
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http://shinshu.fm/MHz/67.61/archives/0000327684.html
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この人の作品って、どんどんとっちらかっていくんだけど、最後に向かって急に登場人物が恋に落ちていることに気づいて、大団円、みたいなぐいぐい強引なおはなしが多い印象だったのだけれど(それも好きなんだけど)、このシリーズはきちんとおはなしとしてまとまって正統派ファンタジーしてました。
第1巻は最初は戸惑いながらもだんだんと惹き込まれ、2巻もモリルの話が続くのかと思いきや、まったく別の主人公の別の生活の物語。そして3巻は過去に遡りさらに不思議な物語。
ところがそれがこの4巻で、さらに「時の彼方」を巻き込みつつ、最後に向かって収束していくのはお見事!というほかない感じでした。個人的にはハウルより面白かったです。
もう一度ちかいうちに3→2→1→4の順番で読み直してみようと思います。