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商品説明
友情、トラブル、純愛…。様々な出来事を通じ、やがて裏方の意義や誇りに目覚めていく。秘密のベールに包まれた巨大テーマパークの「バックステージ」で働く人びとの3日間を描くディズニーランド青春小説。書下ろし。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
松岡 圭祐
- 略歴
- 〈松岡圭祐〉1968年愛知県生まれ。著書に「催眠」「千里眼」など。
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紙の本
バックステージ、クルー、キャスト、Qライン、クラブ33...。
2005/04/10 19:13
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふぉあぁ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ここが魔法の世界でないってことがわかったから....、すべてが手作りだってことが理解できたから、僕たちが支えてなきゃいけない。」
バックステージ、クルー、キャスト、Qライン、クラブ33...。
ディズニーフリークでなければなじみのない仕掛けや言葉がこの本には 次々と出てきますが、けっしてディズニーランドの舞台裏の種明かしに焦点があたっているわけではありません。
物語はディズニーランドという舞台を借りることにより、若さを含んだ熱気を帯びた人間の姿を描き出していきます。
主人公は、夢と魔法の王国 ディズニーランドに キャストとして準社員に採用され、素晴らしい仕事が出来るんだと舞い上がってしまいます。
ところが、夢は表の顔 裏の世界は なんら普通の会社と変わらず、ただ ひたすら単調な仕事の繰り返し。
ショーのメンバーはクルーと呼ばれプライドが高く彼らにだけ光が当たります、ワーカー(準社員)とスタッフ(正社員)には埋められない溝と対立があり...。
物語を読み進めるにつれ、主人公の若者特有の青臭さと情熱に登場人物が巻き込まれて一体感が生まれていきます。 と同時に、一緒に 盛り上がっている自分に気がつきます。
「ディズニーなんて」ってあなたも 読んでみませんか、 青春まっただ中の追体験 読後にはちょっと元気とやる気が出てくるかもしれませんよ。
紙の本
現実に根ざした希望
2005/04/13 22:12
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナカムラマサル - この投稿者のレビュー一覧を見る
「史上初ディズニーランド小説」の触れ込みどおり、東京ディズニーランドを舞台にした小説だ。
思わず「へぇ〜」と感心してしまうような、ディズニーランドの裏事情が分かるので、ディズニーランド好きの読者は楽しめることうけあい。
たとえば、東京ディズニーリゾートには予備を含め、30体のミッキーマウスの着ぐるみがある。ミッキーやミニーたちは従業員にも見えない場所で着付けを行う。キャラクターの身長はミッキー身長を基準に決められているので、ミッキー役の人間が代わると他のキャラクターも全て交代になる。
着ぐるみに関してだけでも、これだけのトリビアが。
それ以外にも、ここまでばらしていいの?と思えるくらい、ディズニーランドの内幕が暴露されている。あ、フィクションでしたね。
この、ディズニーランドの裏舞台を舞台に(ややこしい!)、正社員対準社員の格差を描いているのが読みどころで、そこにミッキーマウス着ぐるみ紛失事件も絡んできて、一気に読めるリーダビリティだ。
正社員=悪代官、準社員=搾取される農民という構図ができあがっていて典型的な勧善懲悪ものではあるのだが、夢と魔法の王国の裏側にある現実を知り衝撃を受けた主人公が、それでもなお希望を持ち続けるモチベーションには説得力がある。
希望格差社会の縮図のような人間関係の中でも、作り物ではない希望を持ち、登場人物たちが良き変化を遂げる結末は清々しかった。
フィクションとは分かっていてもファンにとっては夢を壊すような部分も確かにある。が、それを上回るような幸福感に満ちた1冊だ。
ディズニーランドに今すぐにでも行きたくなってしまうくらいの。
紙の本
タイトルが秀逸
2005/04/11 01:52
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:maru_M - この投稿者のレビュー一覧を見る
夢の国のバックステージを舞台にし、実際にそれを知るヒトには色々とつっこみの余地を与えているように思える。物語はたいへん読みやすく、あっという間に2日間が過ぎ、そしてクライマックスに到達するだろう。おそらく映画化されることはないであろう爽快青春ストーリーだ(笑)
紙の本
損はしません。絶対読んでみてください!夢中になって楽しめるエンタメ小説です。
2005/03/30 05:09
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ガクト - この投稿者のレビュー一覧を見る
東京ディズニーランドの新人キャストが、夢を抱いて働きはじめたのはいいものの、現実に直面し、うろたえながらも成長していく…その初日から3日間を描いた小説です。全編、あの謎に包まれたテーマパークのバックステージが舞台。読みやすく、登場人物も魅力的で一気にハマってしまいます。ハリー・ポッターの逆パターンといった人がいましたが、まさにそのとおり。ハリーは現実から魔法の世界へと旅立ちますが、この小説は夢と魔法の王国から、現実の裏舞台へとさまよいこんだ主人公の物語なんです。
著者はバックステージを取材したうえで、読者の夢を壊さないよう適度なアレンジを施して物語を書いているようです。後半の事件、あの超有名キャラクターの中の人までが出てきてTDLは大変なことに! 笑って泣いて、最後は気分すっきり爽快感を味わえるエンターティメント小説の見本のような作品です。ほんとに面白かった! ディズニー好きにもそうでない人にも、絶対読んでほしい一冊です。超オススメ!