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商品説明
中居屋重兵衛、シュリーマン、大浦お慶、平沼専蔵、ジェイ・グールド、大倉喜八郎など、リスクと命を賭して闘い、巨富を築き、時には巨損を背負い、そして何よりも逞しく生きた猛者たちの生涯を紹介する、マーケット英雄伝。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
鍋島 高明
- 略歴
- 〈鍋島高明〉昭和11年高知県生まれ。早稲田大学政経学部卒業。日本経済新聞社編集委員等を経て、市場経済研究所を設立、代表取締役。古本のインターネット販売・五台山書房創設。著書に「金と相場」など。
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紙の本
破産した高田万由子のご先祖様
2007/03/01 10:49
8人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る
東大卒のタレント高田万由子は「高田商店」の末裔だと聞いた。明治時代に活躍した武器商・高田商会がどうなったのか。関東大震災のあたりに相場に失敗して破産していたんである。その他、「絵巻切断」で話題となった「佐竹本36歌仙」の話はNHK特集で見ていたので知っていたが、なぜ秋田の殿様佐竹家が破産したのか知らなかったが本書を読んでなぞがとけた。秋田藩の「忠臣」片野なる相場師が「殿の財産を倍にしてさしあげます」と持ちかけたのを鵜呑みにして、佐竹の殿様は全財産を片野に預け、彼が展開した京浜電鉄株買占めの原資にしてしまうのである。ところが片野は買占めに失敗。巨額の損失を蒙り、佐竹家は大打撃を受け、江戸時代から連綿と伝わった家宝を売りに出さざるをえないところに追い込まれてしまったのである。藩の財産を蕩尽した片野は責任を感じて割腹自殺を遂げたという。その他、第一次大戦でドイツが行った無制限潜水艦戦争のお陰で商船の運賃が暴騰し、それで大儲けした船成金・内田や、同じく三井物産シアトル支店長ながら、そこで世界中の船腹を買占め大儲けした石田礼助など、面白い人物が続々登場する。結構楽しめた。