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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2005.6
  • 出版社: 新人物往来社
  • サイズ:20cm/405p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-404-03257-9

紙の本

孤宿の人 上

著者 宮部 みゆき (著)

讃岐国丸海藩。この地に幕府の罪人・加賀殿が流されてくることに。海うさぎが飛ぶ夏の嵐の日、加賀殿の所業をなぞるかのように不可解な毒死や怪異が小藩を襲う…。『歴史読本』掲載に...

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孤宿の人 上

税込 1,980 18pt

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商品説明

讃岐国丸海藩。この地に幕府の罪人・加賀殿が流されてくることに。海うさぎが飛ぶ夏の嵐の日、加賀殿の所業をなぞるかのように不可解な毒死や怪異が小藩を襲う…。『歴史読本』掲載に加筆。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

宮部 みゆき

略歴
〈宮部みゆき〉東京都生まれ。「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞、「魔術はささやく」で日本推理サスペンス大賞、「本所深川ふしぎ草紙」で吉川英治文学新人賞、「理由」で直木賞を受賞。

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みんなのレビュー106件

みんなの評価4.1

評価内訳

紙の本

これだけ肉厚の歴史的素材を集中させた作品。いよいよ宮部みゆきが本格時代小説に挑戦したのだと思わせる長編であったが………。宮部みゆきのたいがいの作品は読んでいる読者のあえてする苦言をひとこと。

2006/01/06 15:48

7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:よっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

「讃岐国丸海藩。この地に幕府の罪人・加賀殿が流されてくることに。海うさぎが飛ぶ夏の嵐の日、加賀殿の所業をなぞるかのように不可解な毒死や怪異が小藩を襲う。」
「幕府の流罪人が災変を招き寄せる!?」
「新境地を拓く傑作の誕生!」
知人から鳥居耀蔵をモデルにした作品と聞いていた。そしてこのキャッチコピーと物語のスタートにある緊迫感だ。天保の改革、蛮社の獄と幕府の存亡をかけた権力抗争の渦中にあって「妖怪」と呼ばれた鳥居耀蔵が讃岐丸亀藩にお預けの身となった晩年を軸にして地方小藩の混乱の中に庶民の慎ましやかな生活を垣間見る作品と期待したものだ。さらに日本古来の「御霊信仰」と四国に伝わる「狗神憑き伝承」を融合し生駒家のお家騒動などの史実も取り込んだかのような大構想と、そうであればまちがいなく宮部みゆきの新境地である。
加賀殿は「悪霊」だ。この疫病の蔓延、天災の連続は加賀殿の怨みだと領民は恐怖におののきその恐慌がさらなる惨事を招く。ポイントは一方で作者がストーリーの早い段階において加賀殿は生身の人間であり噂は創られたものだと読者に暗示しているところにある。これはホラー小説ではないよと。この素材で政争の具である人為的な風評が市民を混乱に陥れるプロセスを主軸にすれば、あるいは独自の解釈で鳥居耀蔵の晩年の実相を描くならば本格歴史小説にもなりえたでしょうが宮部はそうはしなかった。
そこはあとがきで宮部自身がことわりを入れていた。
この時代性やこの地方性を浮き彫りにしつつ政治事件を解明するミステリーかとも思ったがそうでもなさそうだ。なにしろ読んでいて「意表をつく展開」はほとんどなく作者は「展開」の前にあらかじめ噛み砕いて説明してしまうからだ。
主要登場人物の人間像がぼんやりしている。舞台は階級社会であるのだろうが領主も武士も一般庶民もおしなべて日常の繰り返しのままが平穏を感じられる暮らしぶりにあり、この迷惑な椿事を無難に乗り切ろうと右往左往する善意の人たち。それだけでしかない人間が寄せ集まっている小社会なのだ。これは時代小説の世界でもない「時代」に名を借りた観念世界なのだ。
阿呆の『ほう』と親から名づけられるぐらいに薄幸だった少女。いまは信望の厚い温厚な藩おかかえの名医一家に救われ、のびのびと幸せな生活をしている。
「涸滝の幽閉屋敷に下女として住み込むことになった少女『ほう』」
「丸海藩の内紛が起こるなか、『悪霊』と恐れられた男と『無垢な少女』の魂の触れ合いが………」
「哀切の結末、少女『ほう』の叫びが雷雨を切り裂く!」
下巻のキャッチコピーを上巻のとあわせればその筋書きと作者の狙いはおよそ見当がつく。
最近の宮部ワールドといわれる世界がこれか。宮部はここで「無垢」「純真」「素直」の美をこの少女に託し純粋に摘み出してみせた。「善人」同士ですら善をなそうとして他人に働きかければどこかに悪業が残るものだ。それが「大人の世界」というものだろう。それは本当の「善」なのだろうかと宮部は語りかけている。無為=作為なく天然の理に身をあそばせるところに善悪を超越した完全美があるとそんな世界観を言いたいのだろう。そして少女「ほう」を「阿呆のほう」ではなく「至宝のほう」だとマリアに抱かれた赤子の如く昇華してみせる。「心を揺さぶる感動巨編!」と。
最近、感動症候群という言葉がある。本物の感動の味がわからない人たちにはなにがなでもと「感動」を求めてやまない情動があるのだそうだ。そのニーズにこたえる感動生産装置の映画や小説がヒットするという。大人の世界で汚れきっている不感症の私にとってはこうした抽象世界でこのレベルの感動を強要されてもあきれかえるのがオチなのだが………。
現実逃避の宮部ワールドはもういいよ。現実世界へ回帰したらどうか。『火車』『理由』『模倣犯』、あの泥まみれの世界へと。

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紙の本

最後はかなり強引なハードランディング

2009/08/19 22:42

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:それ行け!!残飯マン - この投稿者のレビュー一覧を見る

●以下下まで含めた感想です。●とにかく重いです。海に面した開けた土地を舞台にしているのにものすごい閉塞観が漂っています。江戸が舞台のほかの作品ではまった人はあの闊達さを期待するとちょっとがっかりします。●登場人物の感情の動きや思考過程にいまいち共感できませんでした。彼女の作品で登場人物がハリウッド映画よろしく敢然と運命に立ち向かうなんてことは期待しません。でも他の作品の主人公なり脇役なりを鑑みると状況に流されつつも犠牲を最小限に抑えようとしたり自分が潰されない範囲で僅かな理想の痕跡を残そうとささやかな抵抗を試みたりします。そういう巧妙さや柔軟性によって体現されるリアルで逞しい崇高さが好きだったんですがこれの登場人物からはまったくそういう心意気や慧眼が感じ取れませんでした。ご都合主義的なくらい後手後手に回り過ぎだしあまりにも環境や状況それによってもたらされる損害を甘受し過ぎです。ありのままを呑み込み過ぎる。どうも今までの作品のような趣がなかったです。田舎者の長いものには巻かれろという習性が偏見のように羅列されています。巻かれるにしてもいい加減うまい巻かれ方があるだろうってちょっと歯痒かったです。●最期のカタストロフの発生が私にはどうも力技っぽくて無理がありました。今までの伏線がいかにもそれのために用意されているのがあからさまなんで。●真実や後日譚を明かさずおぼろげにしているエピソードが多いです。詳細が伝わっても小さな影響しかない人物の末路なんで隠す意味が分かりません。その割には核心的な大物の謎を会話で唐突にばらしてしまったり。●無駄に長い説明台詞が多いような気がしました。橋田さんのドラマみたいな箇所がいくつもありました。●いろいろ難儀でしたがまったく立ち止まらずに読めました。やはりうまさは抜群です。ただし今回は芸術家的なうまさではなく職人的なうまさだけでどうにかしのいだ感じでしょうか。

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紙の本

宮部みゆきが挑む、本格歴史時代小説、ある意味、新境地への挑戦です。

2007/08/15 20:20

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:読み人 - この投稿者のレビュー一覧を見る

讃岐の丸海藩(架空です)に幕府の罪人加賀殿が流されてきます。
その顛末を、庶民の目線から魅力ある複数のキャラクターで小説として構築したものです。

 これ、歴史ファンには、江戸時代のおなじみの事件だそうで、
丸海藩は、丸亀藩だそうです。(宮部さん自身のあとがきに書いてあります)
 今まで、どちらかというと、江戸の市井の時代小説を描いてきた宮部さんが
歴史的事件を題材にとり、本格歴史小説に一歩踏み込んだ作品とといえるでしょう。
 
 ただ、歴史小説と勝手にこちらで理解しながらも、
作家独自の歴史観で新解釈で事件を切り開くというよりは、
既存の宮部ワールドで市井の庶民の視点からこの罪人のお預かりを
描いてあり、
 今までの宮部ワールドおなじみの魅力的な登場人物が、多数登場します。
恵まれない環境に育った、最初は、阿呆のほうだと、言われていた孤児の女の子ほう。
この後、出世魚のように、ほうの当て字が、変化していきます。
この子は、本当に健気で、何度涙をこぼしそうになったことか、、。
女性ながら、引き手(岡っぴきです)の見習を務める宇佐。
うさぎは、耳が長いんですよ、とか、うさぎは、どこへでもはねるんですよ、、。
とか、いいですね。
等等、、、。
 ただ、私は、今一この罪人のお預かりの一件と既存の宮部ワールドのキャラクターが合致していない感じでちょっと違和感を覚えました。
合致していないというのは、他の人物なども、唐突に死んだりりするあたりにも、感じられました。 
 これらの魅力的なキャラクターだけでも、
十二分に面白い小説になったのに、、。
と思ってしまったわけです。

 他の書評ブログをちらほら見ると、
みなさん絶賛されているので、
こんな風に感じたのは、私だけかもしれませんが。

 なには、ともあれ、本作は、
宮部さんが、時代小説は、今までたくさん書いてきたとは、いえ
新しく、"歴史"小説に挑んだと、いう意味で、新たな一歩かもしれません。

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紙の本

知らなくていい真実

2021/09/26 14:20

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:やさし - この投稿者のレビュー一覧を見る

この本は、「荒神」「この世の春」の系譜の作品だなと思いました(こっちのほうが先に書かれたようですが)。登場人物たちそれぞれの立場や信条、生き方、思惑があり、読むうちに自然にその幸福や恐怖を体感する心持ちになります。不穏に進む状況の中、皆に噂される加賀様はまだ登場しません。何かが起きても事実を言うわけにいかないということがある。ならば本当の事は一部の人しか知らないということは往々にしてある。歴史が「そういうことにしておこう」のほうか真実かということを考えると物語は広がっていくのだろう。

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紙の本

『ぼんくら』『日暮らし』とは全く異なる意味での傑作です。もしかすると、宮部作品だけでなく、近年の日本文学史上の金字塔かもしれません。その全てが「ほう」の造形にあります

2005/07/29 21:38

22人中、17人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

さあ、問題のミヤベ作品です。書きたいことが次々と沸いてきて、どう纏めるか、書評家泣かせの話です。ま、違う意味で、私は泣いてしまいましたけれど。
上下巻で800頁を超えますから、『日暮らし』とほぼ等しい長さです。そして、人間の業(ごう)を感じさせる点でも似ています。
でも、二作品の印象は大きく異なります。江戸と四国という舞台の差だけではありません。それが「ほう」の存在です。この10歳になる少女には、いわゆる知恵というものがありません。人と遊ぶこともできません。遊ぶということ知らないのです。
覚えた字も、すぐに忘れてしまいます。疑うことも知りません。騙され、苛められ、脅かされ、裏切られ、自ら「ほう」は、阿呆の「ほう」ですと無邪気に、いやどこか自分に名前があることをすら恥らうかのようにいい、それでも、ひたすら働き、信じます。何を?そう、人を、です。
そして、与えられるのです。それが「方」で、「宝」です。その意味は読んでもらうしかありません。こういう喩えは全くナンセンスなのですが、小野不由美『屍鬼』のやるせなさと、ダニエル・キース『アルジャーノンに花束を』の感動を併せ持つ、とで
もいうのでしょうか。
祖父母の悪意で里子に出された「ほう」は、ただただ叱られ、肉体労働を強要され、家畜のように捨て置かれながら何とか育ちます。そして8歳の時、実家に続く不幸を払うためという一方的な都合で一旦家に戻され、すぐに金毘羅参りに出されます。そして、同行した女中に虐待され、金を奪われ、行半ばで捨てられます。
自分の名前すらろくに言えない少女が、人並みに暮らせるようになったのが、四国は讃岐国、丸海藩の「匙」である井上家です。彼女に親身に接してくれたのが井上家の長男で後継ぎの啓一郎先生と妹である琴江でした。ほうは二人から、生まれて初めて読み書き、勘定などを教わります。でも、学ぶことの意味すら分からない「ほう」は、教わる先から字も数も忘れていきます。そして、ほうが十歳の時、井上家に、丸海藩に不幸が襲い掛かります。
事件に翻弄される「ほう」のことを心配し続けるのが17歳になる宇佐です。藩士ではありませんが町役所から幾ばくかのお給金をもらって捜査にあたる引手の見習をしています。ただし、女、ということで仲間からは一段下に見られています。そして彼女が密かに想いを寄せるのが、啓一郎先生です。
ほかにも匙の井上家の当主である舷洲、同じく匙ながら新参者の砥部、町役所の同心で琴江のことを好きな渡部一馬、物頭である梶原家の娘美祢、藩医である香坂泉、引手で宇佐の仲間である花吉、鬼と呼ばれる加賀、その鬼の世話をする石野、琴江の許婚者である船奉行の保田の次男、山内家の老下男の茂三郎、塔屋のおさん、もっと出てきますが、ともかく見事なまでに描き分けられています。
ほうは、いわゆる善人ではありません。善悪を超越した無垢です。知恵によって善たらんとする人間、或はその性格が温厚であるがゆえの善良、という今までの小説に登場した主人公たちとは大きく違います。絶対的な無垢は、どのような形で世に受け容れられるのか、それを問う話といっていいでしょう。
予想もしないほど夥しい血が流されます。人が死に、街は焼け、人の心がささくれます。その果てに現れる光景、それは美しいとしかいえないものです。ただし、芸術的な美しさではありません。まったき穢れなさを前にしたときの、自分の心が陽光にさらされ、心の隅々までが洗われてしまう、そういう穏やかな美しさです。
ばななも小川洋子も、ここまでの無垢を描くことはありませんでした。そういう意味で、この小説は宮部作品の中だけでなく、日本文学のなかでも孤高のものとして屹立する、そういえるでしょう。

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2005/06/30 15:08

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2005/08/16 17:40

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2006/01/19 23:52

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2005/09/18 15:31

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2005/10/28 01:50

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2005/11/14 13:19

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2005/12/02 17:46

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2006/01/21 20:53

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2006/01/24 00:42

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2006/04/21 17:02

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