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赤の神紋 第11章 Forbidden bridge (コバルト文庫)
赤の神紋 第十一章―Forbidden Bridge―
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電子書籍
タブーを超えて
2019/11/08 00:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
ケイがワタルに勝つためには、榛原を始めクレセントカンパニーの主要幹部たちのある意味タブーでもあった藤崎へのアプローチを響生は提案
自殺未遂の両足切断からようやく生活できるようになった藤崎に指導を求めるケイ
陳腐な言い方だが地獄の指導を経て約束の日が
榛原の目の前でケイは藤崎が榛原のもとで演じられるはずだった幻の「ハミル」を演じるのだった
両足切断とかインパクトが強すぎてあまり考えず流していたけれど、自殺に至った原因がお芝居にあるならそこに触れずにケイの望みは叶わないわけで、それはとんでもなく非常識で残酷なことなんだよねぇ
シリーズを通して息をのむ展開がずーと続いてる
なんて疲れる作品なんだ
でも面白くて寝ないで読んでしまいそうになる(マジでシリーズ全部読了しそうになるのをこらえるのに大変)
健康に注意して読書は計画的に!
紙の本
伝説のハミル登場、榛原との対決は新たな展開に
2005/06/02 15:29
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゴン狐 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ケイ自身のハミルを作り出すべく、響生とケイがとった行動。予想通りとはいえ、先を急いで読み進めたくなります。ケイと藤崎の和みのシーンがやや長く、響生同様いらいらしそうですが、次の展開にじっと耐えるしかなさそう。出会った途端、相思相愛のケイと藤崎に蚊帳の外に置いてかれて、私が響生だったら嫉妬に駆られそうですが、再会して涙が出るほど藤崎に思い入れがある響生としては、どっちに嫉妬したらいいのか余計混乱するかな。
ケイとの楽しげな時間の中で見え隠れする、藤崎の演劇に対する暗い想い。悪夢にうなされ、響生の肩に体を預ける藤崎の癒されることのない傷が、覗く一瞬が切ない。苦しめると知っていながら藤崎を訪れ、抱きしめることしかできない響生の虚しさが伝わってきます。藤崎を動かした響生の言葉、ケイの熱意。人を優しく包む温もりにも、凶器にもなる言葉の力の怖さを感じます。
榛原と響生の無言の対面、電話だけの会話が印象的。やっぱりこの人が出ると場面が締まります。どうして響生はいつも榛原を追い詰めようとして、先に切れてしまうのでしょうね。もう少し冷静になってと言いたいけど、榛原に対する響生らしさですね。だんだん内面を表していく榛原に翻弄される響生とケイは、解けない謎解きに挑むようで読んでいてストレスが溜まります。
ケイとワタルとのオーギュスト争いの決着が、正に判明すべく場に響生とともに現れた藤崎晃一。凍りつく榛原、姿を現さないケイ、藤崎の容貌に似合わぬ挑戦的な言動に次巻が気になります。ここまで引っ張っておいてお預けは辛いですが、決着つくとすぐ話が終わっちゃいそうなので、仕方ないでしょうか。
表紙は藤崎をイメージした青薔薇を基調とした、綺麗な装丁です。藤崎のアップにケイも響生もちょっと霞んで見えます。作者自身が言う様に美人(皆男性ですが)が目白押しで、イラストも見応えありです。