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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2005.6
- 出版社: 新潮社
- サイズ:20cm/173p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-10-469502-5
紙の本
六〇〇〇度の愛
著者 鹿島田 真希 (著)
【三島由紀夫賞(第18回)】絶望に浸ろうとする女と、再生へ向かおうとする男。二人はかつて六〇〇〇度の雲に覆われた土地、長崎で出会う−。母、兄の思い出、行きずりの青年との逢...
六〇〇〇度の愛
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商品説明
【三島由紀夫賞(第18回)】絶望に浸ろうとする女と、再生へ向かおうとする男。二人はかつて六〇〇〇度の雲に覆われた土地、長崎で出会う−。母、兄の思い出、行きずりの青年との逢瀬、長崎の町、被爆したマリア…。愛の物語。『新潮』掲載。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
鹿島田 真希
- 略歴
- 〈鹿島田真希〉1976年東京都生まれ。白百合女子大学フランス文学科卒業。「二匹」で文藝賞、「六〇〇〇度の愛」で三島由紀夫賞を受賞。著書に「一人の哀しみは世界の終わりに匹敵する」など。
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原爆という哀しい記憶の 刻まれた街に生きる女
2016/02/24 22:09
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投稿者:山好きお坊さん - この投稿者のレビュー一覧を見る
何に悩むか定かでないがアルコール依存の兄、兄のすべてを許す母、真逆に母に虐げられる妹の女、女は兄を自分の理想形として思慕する。そして周囲には依存症から立ち直ったかに見えたその日に兄は飛び降り自殺をする。その日から女には死への憧れがつきまとう。ギリシャ正教会の知識や、ドストエフスキーの「悪霊」「罪と罰」に触れる結構硬派な内容に身仕舞を正したくなる。女は、禁酒宣言し読書に没頭する兄の姿にまた別の兄を見出す。読んでいる本は「エミール」。クリーニングのきいたまっさらなワイシャツに触れるがごときごわついた感じを持ちながら読んだ。