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家に閉じ込めて外に出してくれないばかりか、暴力を振るう夫にクロロフォルムを大量に嗅がせて、家から脱出する。昔家族と一緒に行ったことのある楽しい思い出の土地で一泊する。そこで、学校時代の同じクラスの男の子と出会い、楽しい会話がはずむ。しかしその男の子は警官で、捕まるのかと思えばその逆だったが、でも絶望の中に突き落とされる。
たまには読んだことのない作家の本でも読んでみようと、短編集をみつけたので買ってよんでみましたが、そうそういつも面白い作品に出会うわけではなかったようです。特に、ナメクジの話が2話もあったりして、ちょっと私には会わなかったようです。でも、最初に紹介した話はよくできていると思いました。
2006.06.23読了
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気持ち悪いです。
かたつむり恐怖症になることうけあいです。
ありえない展開にどきどきします。
短編集なので、読みやすくておすすめです。
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8月7日読了。「このミステリーがすごい!」1991年度海外編の第9位の作品。「短編集とは、暗がりで受ける見知らぬ人からのキスのようなもの」とはスティーヴン・キングの弁だが、なるほどこの小説の全身の産毛をさらりと撫でられるような感覚はまさにそれだ。作者自身かたつむりの研究家でもあるようで、かたつむりに関する2編の短編はいずれもぬらぬらとしていて、夢の中を走るようなスロー感があり面白い。(エスカルゴなんて絶対に食べたくなくなるが・・・)コミカルな話・奇妙な話も多いが、全体的に突き放したような冷え冷えするような、酷薄なムードも感じられる。
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もっと強烈なものを期待したんだけど、どうしても古さを感じてしまう。読み込みが足りないのか、著者の意図が分からないものもあったし。
ただ、いくつかの短編では、日本のジメッとした陰湿な恐怖とは違う、陽光の中で感じる恐怖のようなものが感じられたので、読んでみる価値はある。
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「太陽がいっぱい」のハイスミスの短編集。
*かたつむり観察者
*恋盗人
*すっぽん
*モビール艦隊が入隊したとき
*クレイヴァリング教授の新発見
*愛の叫び
*アフトン夫人の優雅な生活
*ヒロイン
*もうひとつの橋
*野蛮人たち
*からっぽの巣箱
表紙のカタツムリがエグいです。でもって、中にも…。
カタツムリとか、ナメクジとか、そういうの苦手な人は、回れ右しましょうww
小学生の頃、アラン・ドロンのファンでした。はは。
でも、ベストが「ボルサリーノ」とか「ブーメランのように」であって、「太陽がいっぱい」はむしろ嫌いだった。なんか、若すぎでバカっぽい<をい
ともあれ、そういう経緯があったので、漠然と「太陽がいっぱい」の話も、パトリシア・ハイスミスも名前も知ってた。
一言でいえば、よくも悪くも、巨匠です。
パトシリア・カーロンを読んだ時、名前が同じせいもあるのだろうが、ハイスミスを思った。で、すごいいいけど、やっぱりハイスミスの前にはカーロンは小粒だと思った。
あと、比較する作家ってなかったなぁ…。
なんか、まとまりがなくなってきてますがww
巨匠は、巨匠です。読んで損はない。つか、読まなきゃ、今、この時代に生まれたことの恩恵をみすみす逃しているようなもんっす。
それぐらいの巨匠です。
「ヒロイン」はデビュー作なんだそうで…。
すごい、すごすぎる。
何気ない一文に主人公の異質さをとりこみ、驚愕のラストへともっていく手法。まるで手の込んだタペストリーのようで、手触りを愛しいんで、ふと後ろに下がったら、描いているのはとんでもない絵だった、そんな感じ。
ホント、すごかったっす。
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「読者を選ぶ本」だと解説にある。確かに狂ってる。大小のカタツムリによる襲撃のおぞましさ。シャリシャリと噛み砕く音が聴こえてくる。
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シュールかつ不条理。で、不気味。でも大きなどんでん返しがあるわけでもない。味わう読書が苦手な私には合わないか。余生に読む本?
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初ハイスミス。何故か謎解きミステリを期待して読んだが全然違った。ホラーだった。蝸牛的読書速度でどうにか読み終わった。短編集でよかった。絶叫系の恐怖ではないが、背後から冷風を当てられるような怖さがある(特に「かたつむり観察者」)。人の思いが思い込み、狂気に変わる様を扱った作品が印象的だった(「ヒロイン」「すっぽん」「モビールに艦隊が入港したとき」)。登場人物が近所の隣人かもしれないし、身の回りにいそうな感じがした(「愛の叫び」)
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何といってもかたつむり・・・。食欲をなくすにはぴったりの作品をはじめとした短編集。文学的なものを読みたいけど、長編は、というときにいいかも。 心の中の不安をゆっくりとかき混ぜられるられるような。 狂気のふちを爪先立ちで歩くような。その境目は決して高くない。いつ向こう側に渡っていても、気づかないくらいの危うさ。
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2012.01.27 読了
『クリスマス12のミステリー』を読んで、海外の短編小説の波が押し寄せて来たので、続いての本書。
パトリシア・ハイスミスの短編小説集である。
いちばん最初の「かたつむり観察者」。
不気味さ、気持ち悪さが異常。読んでいてこんなに吐きたくなったのは初めてかもしれない。もちろん褒めている。こんな描写ができるというだけで尊敬。
以下、読了後のコメント。
いや、すごい。
なんだろう、この、ボクシングでいうところのコーナーに追い詰められた上でボコボコにされる恐怖感。
恐怖というか恐れなんだろうと思うけれども、それを直接的に描写しているわけではない。読む側の想像力だ。おそらく、想像力が豊かであればあるほど彼女の世界の見え方が変わるんだと思う。そしてたぶん好きか嫌いかはっきり分かれるんじゃないかな、この作品群は。
長編もぜひ読んでみたい。
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全部読み終わってみると星ごこ付けずにはおれんかった…。やはりかたつむりです。かたつ無理。
単純に端的に最大の こわい・きもちわるい かたつ無理が表現されているとおもいます。たまらん。
全体的には救いようがない感じ。もやもやぞわぞわしながら、悪いことがおきそう、だめなオチがきそう、と思いながら読んで、あ、だめなパターンやな、となります。「すっぽん」「からっぽの巣箱」とデビュー作やという「ヒロイン」がよかった。ぞわぞわしながら読みました。あっ、いちばん好きなのはかたつ無理の2作ですっ!
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20131008読了。
タイトル通り11の短編集。
この作者の本は初めて読んだが、第1話のカタツムリで度肝を抜かれた。グロい。グロすぎる。でも、映像にしやすそうな話。
どの話も、あっけらかんとひどいストーリーが展開されていく。読み終わった直後に、うわっっ!と衝撃を受けることしばし。
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以前「見知らぬ乗客」だったかな?デビュー作、めずらしく投げ出してしまったが、数年ぶりに手に取ってみて正解でした。きっと自分が成長したのだろう(と思いたい)。
かたつむりに魅せられた男の奇妙な話とか(なぜかカタツムリの話が二編も入っている。ハイスミスはカタツムリに何か思い入れがあるのだろうか)、日常の延長線上に待ち構えていそうな、夫婦の最悪な結末が描かれている「モビールに艦隊が入港したとき」とか、私が好きな主題のひとつである”いかれた人”たちが描かれている「ヒロイン」「アフトン夫人の優雅な生活」とか。不気味、とは違うんだけど、どこか一本ずれているような世界に酔い続けていられる短編集でした。
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「太陽がいっぱい(リプリー)」の作者でもあるハイスミスの短編集。
デビュー作「ヒロイン」を含む11編が収録。
「かたつむり観察者」では、淡水に棲むというカタツムリ(料理用)の生態に興味を持った主人公が書斎をカタツムリに占領され。。。
どんどん繁殖していく様子が丹念に描かれて恐怖感をあおる。
「クレイヴァリング教授の新発見」では、南海の孤島に棲むという巨大カタツムリを探しに行った教授が味わう恐怖を描いている。実際何メートルもあるカタツムリが襲ってきたらいくら動きがのろくても怖いだろうな。
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パトリシア・ハイスミスの短編集。序文はグレアム・グリーン。
どれも嫌〜な感じで面白かった。幸せな結末を迎えることはない、というのが如何にもハイスミスらしいというか。
カタツムリを題材にした2編『かたつむり観察者』『クレイヴァリング教授の新発見』は、『主人公の執着心が破滅を招く』という展開も共通している。どちらもぬめぬめ感が伝わってきてなかなか不気味w
執着心といえば、デビュー作『ヒロイン』の主人公もかなりのもの。
そういえば『すっぽん』は既読だった。何処で読んだんだっけな……。