紙の本
精神科を描くことはむずかしいだろうに、一応ここまで描いてくれたのは評価すべきことだと思います
2006/01/29 18:32
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
「精神科編」が完結しました。結局、このような結論(?)に持っていくしかないのだろうと言うのは今までの展開からも何となくわかってはいましたが、でもこれではやっぱり斉藤先生は斉藤先生らしくない感じです。
本当は身体疾患でもそうなのでしょうが、精神疾患は特に個人の身体的レベル、心理的レベル、社会的レベルの様々な要因がからまって病像が形成されるので、どうしても社会との関わりの視点を抜きにすることができません。そして、その点にこそ精神疾患が抱えている問題があるということは重々承知していますが、もともとこの『〜よろしく』は医療における不合理、非常識を斉藤先生が非力ながら突き破っていこうとする点に魅力があったのだと思う立場からすると、ここまでで描かれていた精神科は必ずしも医療ではなかったと思います。
医者である斉藤先生には、この「精神科編」で描かれた問題を心に留めながらも、医者としてできることをもっと追求していくという姿が求められているのだと思うのですが、どうしても新聞記者の姿に隠れてしまったというのが残念です。
それでも、医療そのものではないにしても、今まであまり正面きって描かれることのなかった精神科を描いてくれたということだけでも、星を少し余分にあげようと思います。
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やっと精神医療系終焉・・・凄く長く感じた!!もうちょいペース上げてもいいのでは?と思うけど中身が薄弱化するのも嫌だしこれはこれでいいのかな?
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これも初期は薀蓄系+熱血で おっ!と引き込まれたものの最近は次巻が待ち遠しいという程ではなくなってきてる。
とは云え、誰もが描かなかった医療の(どの業界でもあるものだが)歪みをフィクションだがドキュメンタリーのようなある種のリアル感をもって描き出したのは今でも凄いと思う。
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全巻買ってました。
医療の現実、または問題を
投げかける漫画だったと
思います。
これは精神科編ですが、
多分精神科については
デリケートな内容の為、
巻数が長くなる事は
予想していました。
自分の通院していた科の話も
あったので代弁してくれた所も
あったりしました。
斉藤君が地味に成長して行く姿や、出会う先生も色々で
モーニング系好きな方は
好きやもしれませんね。
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最近友達のお勧めで「ブラックジャックによろしく」
読むようになったんだけど、ものすごく奥の深い考えさせられるマンガでした。
ちなみに8巻あたりのガン医療編でのガンになった、お母さんが子供たちに、自分はもうじき死ぬと告白したところに涙が。
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この作品を読む度に突きつけられる日本医療の現状に絶望し、時に涙する。非常に暗く重い話が多いですが、目を逸らしてはいけないなぁと思います。ガン医療編のラストでは涙が止まりませんでした。
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完結編の13巻を購入。
普通、最後は拍子抜けで終わったりすることも多いのだが、「堂々完結」という感じ。
納得のできるフィナーレであった。
このマンガはドラマ化されたことからも、多くの人が知っているだろう。
研修医の立場から様々な医療の現場を見て、矛盾を指摘し、奮闘する斉藤。
これまで「深夜救命」「心臓外科」「不妊治療と障害児」「がん病棟」・・
すべてうまく解決するわけはないが、多くの側面から読者に訴えかけてきた。
そして最後の「精神科編」・・これは何とも言葉がなかなか見つからない。
精神障害者に対する社会の偏見と差別。
特にマンガの中でも、精神科に通院していた男が小学校の中で子供たちを殺傷するという事件が起こる・・。
これは続編のドラマ化はまず不可能と思えるほど、ナーバスな素材だ。
この作品を「素晴らしいマンガ」と言えるかは疑問だ。
ただ、何度も読み返したくなる作品だ。
そして研修医の斉藤はかっこいい男ではない。
いつも無我夢中で坂道を自転車で登っている。
最後のシーンも同じように・・。
「止まってたまるか、止まってたまるか!」とつぶやきながら。
これがうれしかった。
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この巻で終わればよかったと思います。話が中途半端で終わるのはどうかと思いましたが、この後の作画劣化は見てられません。初期の頃と比べるとかなり斉藤の顔が違います。。この本は精神科医編ラストとなっています。明るいラストでしたが仕方ないんでしょうね。やはり売れ残るためには・・。それでも精神科医の実情を知るにはかなり良い本だと思います。
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新しい部に入ってから読むのやめました
絵は好きじゃないけどストーリーは好きでした
特にガン医療のあたり
とある医学科の先生がこの漫画を学生にすすめたそうです
過酷さ(?)とかが現実に近いのかな?
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主人公に覇気が無い!
こんな医者いるのか?いるな・・・
でも、内容としては取材も完璧だし勉強になります。
素直に研修医大変だなと思いました・・・
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「僕は伊勢谷先生のやり方には同意できません。だけど僕は伊勢谷先生のような医者になりたいです」
組織の論理に手足をしばられた新聞記者。変わらないことに疲れた精神科医。偏見に屈し生きることに絶望した1組の恋人。それでも彼らは再び歩き出す。自分の信じるものを追って。人生が試す剛さと誰もが宿す弱さを、渾身の力で描いた精神科編、堂々の完結!
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衝撃、の一言に尽きました。
こんなに暴く漫画ってあるものか。
ただの馬鹿正直な話を進めやすい主人公なんかじゃなくて。むしろ停滞させてばっかりで。(笑)
場を和やかにする明るい性格でもなくて。むしろ根暗で。(笑)
それなのに続きを読みたいと思ってしまうのは、何に惹かれていたのか……自分でもよく分かりません。
ただすごい力で磁界に引き寄せられていくような感覚でした。
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このシリーズここまでは持ってるし読みました
新章にはいってすぐ飽きてしまいました。
現在の医療体系の問題をテーマにしているので
結局ぼんやりとしたハッピーエンドになってることが多くて
読み終わったあと「もやん」 とした感覚が残ります
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精神科編の完結巻。
挑戦し続ける精神科医と「ジョンレノンになりたい」新聞記者、および精神病患者、その親族が、世の無知と無理解がつくりだす精神病患者への井戸の底のような絶望なる環境から最初の第1歩目の場を創ろうともがくストーリー。
佐藤秀峰はもはや漫画の枠を飛び越えて、芸術やジャーナルにも及んでいるという印象を受けた。人間の内面にある抽象的な感情を具現化して表現する。「表現は他者の心に伝えてはじめて表現となる」。ぼくのやりたいことを漫画という土俵で堂々と表現している。佐藤秀峰すごすぎる。1人でも多くのひとが読むべき。
求められたのは
オノヨーコの作品にある「YES.」
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1昔の精神治療もリアルに描かれて居る作品ですが、
ラストの終わり方に疑問が沸くと、周りからもお電話で言われたし、
私(わたくし)自身も終わり方に納得が行かなかった作品だったので、
寄って御評価が至って普通かなぁ・・・と思いました。(^^;)
早川さんと小沢君の幸せを心から祈ります。m(−−)m