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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2006.1
- 出版社: ゴマブックス
- サイズ:20cm/182p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-7771-0299-8
読割 50
紙の本
プロフェッショナル広報戦略
著者 世耕 弘成 (著)
2005年衆院選で小泉自民党を歴史的圧勝へと導いた「コミュニケーション戦略チーム」の全貌が明かされる。組織の目標達成に不可欠な広報戦略と、その本質である組織内外とのコミュ...
プロフェッショナル広報戦略
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商品説明
2005年衆院選で小泉自民党を歴史的圧勝へと導いた「コミュニケーション戦略チーム」の全貌が明かされる。組織の目標達成に不可欠な広報戦略と、その本質である組織内外とのコミュニケーションの重要性について提言する。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
世耕 弘成
- 略歴
- 〈世耕弘成〉1962年生まれ。米国ボストン大学コミュニケーション学部大学院留学。企業広報論で修士号取得。日本電信電話を経て、参議院議員。参議院総務委員長、自民党広報本部副本部長などを務める。
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紙の本
自民党の広報本と読めないこともないので、冷静に読む必要あり
2006/04/15 20:30
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukkiebeer - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は参議院議員で昨2005年の総選挙で自民党コミュニケーション戦略チームのリーダーを務めた人物。自民党に大勝をもたらしたその選挙広報戦略を中心に、広報の真髄とは何かを綴った一冊です。
200頁に満たない分量で、文字のポイントも比較的大きいので、思ったほど情報量は多くありません。短時間で読むことができます。
ブッシュ政権がマスコミ対策をはじめとした情報戦略にいかに長けているかということについて、石澤靖治著「アメリカ大統領の嘘」(講談社現代新書)は詳らかにしていました。本書「プロフェッショナル広報戦略」の著者はNTT社員時代にボストン大学で企業広報論の修士号をとったほどで、まさにそうした米国仕込みの広報戦略の巧みさを平易な文章で綴ってみせています。
自民党がかつてやったことのない選挙広報戦略として著者は、PR会社を雇い上げたり、ブロガーを党本部に招待したりします。
民主党・岡田代表の地方軽視的失言を見逃さず、それをファクスで全国の自民党候補に情報として流します。
テレビの討論番組では野党からのゲストを見極めてから自党の誰を出演させるかを綿密に計算していきます。イラつきやすい菅直人には恵比寿顔の竹中平蔵をあてることにしていたとのこと。
こうした興味深いエピソードで本書は読者を飽きさせることがありません。
ただし、広報戦略とは身内にとって利益を最大化し、ダメージを最小限に食い止めるための<巧みな情報操作>と同義語でもあります。冷静に自民党の政策の良し悪しという観点に立ち返ってみると、本書を読む上でもまた冷静な判断を要求されるでしょう。終盤、著者がNTTを退職して伯父の選挙区を引き継ぐに至る経緯は、妙に胸打つ物語に仕上がっていて、ついつい自民党のファンになってしまいそうな気がします。
本書自体がたくみな自民党広報本になっているのだなという思いと共に書を閉じました。
紙の本
目の前にあるものをそのまま信じるな!
2006/08/09 17:56
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:arayotto - この投稿者のレビュー一覧を見る
自民党・コミュニケーション戦略チームのリーダー・世耕弘成氏の「プロフェッショナル広報戦略」を読みました。
元NTT広報だった世耕氏が、前森首相にリクルートされ、立候補したのが1998年。
政治家となった彼は、がく然とします。あまりにも無防備で、無計画な自民党広報に。
そして痛感します。
政界にも、戦略的な広報力が必要だと。
幹部に訴えかけますが、必要性がない、と最初はなかなか受け入れてもらえません。世耕氏は、タイミングを図りつつ、自民党内における戦略的広報力を高めていきます。
その結果は‥‥
昨年の衆議院議員選挙で明らかとなりました。
分かりやすく、シンプルなメッセージ‥
ライバル(民主党)の徹底的研究‥
テレビ出演議員の効果的なキャスティング‥
などなど、具体的な広報戦略については同著に詳しく記されています。
さて、この本を読んで思ったこと。
・ホワイトハウスでは当たり前だった広報戦略が、日本の政界では全く練られていなかったという現実。いかに遅れていたか。
・商品販売における大ヒットにもあたる、昨年の選挙における歴史的勝利。
その裏側にあった広報戦略を知ると、見えなかったものが見えてくるから不思議です。
真に消費者(国民)はそれ(自民党)が欲しくて買った(投票)したのかどうか。なぜ多数は、購買(投票)に至ったのか。
大声で呼びかけてくれているから?
分かりやすいから?
考えるのが面倒だから?
なんとなく?
意識的なのか無意識的なのかは分かりませんが、不安定な消費者心理を踊らせる、<笛の音>がそこにあったのは間違いありません。
と考えると、恐ろしいですね。
巧みな戦略があれば、望む結果はある程度導き出せる、ということでしょうか。
「メディア・リテラシー」という言葉があります。特に学校教育の現場でうたわれています。
子どもは目に見えるモノだけが全てと思い込みやすいからと、その必要性が叫ばれていますが、目に見える「現象」だけで判断しているのは、子どもだけじゃないような気もします。
時には立ち止まり、裏側にあるかもしれない「なにか」を想像してみることも大切ではないかと思います。