オックスフォード連続殺人
著者 ギジェルモ・マルティネス , 和泉圭亮
『2007本格ミステリ・ベスト10』海外部門第4位!殺人予告、暗号、数学論議、迸る知的興奮……不可能犯罪に天才数学教授が挑む!アルゼンチン発、驚愕の超論理(スーパーロジカ...
オックスフォード連続殺人
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
商品説明
『2007本格ミステリ・ベスト10』海外部門第4位!
殺人予告、暗号、数学論議、迸る知的興奮……不可能犯罪に天才数学教授が挑む!アルゼンチン発、驚愕の超論理(スーパーロジカル)ミステリー
アルゼンチンからの奨学生として、オックスフォード大学に留学した「私」は22歳。渡英したのもつかのま、下宿先の未亡人の他殺死体を発見してしまう。一緒に第一発見者となった世界的数学者セルダム教授のもとには、謎の記号が書かれた殺人予告メモが届けられていた。その後も、謎のメッセージを伴う不可能犯罪が矢継ぎ早に起こって…。知の巨人セルダムの叡智がいざなう、めくるめく論理のラビリンス。南米アルゼンチンから突如現われた、驚愕の本格ミステリーに瞠目せよ。
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
まるで本家のイギリス人が書いたかのような作品です。
2007/07/19 23:41
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:読み人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書、南米アルゼンチンの作家さんが、書いた作品ですが、
まるで、イギリス人が書いたかのような、英国調の正統派ミステリです。
ミステリというより、パズラーですが。
アルゼンチンからオックスフォード大へ留学した、主人公が、
経験した連続殺人事件についてなのですが、
どれも、殺人事件の前に、犯人からの予告メモが届きます。
そして、それには、数学の論理数列が、、。
この数列の意味は、そして、、犯人は??
と、言った感じ。
南米の作家が書いたとは、思えないほど、
(勝手に南米の作家のイメージを偏見に近いものでもっている私ですが)
叙述的で著者のラテン系の名前さえ見なければ、英国のミステリといってもとおりそうです。
あんまり関係ないですが、フォークランド紛争があったのに、アルゼンチンから留学できるのですね、、。
一応主人公が、ワトソン役で、天才的な教授(犯罪学が専門でなく数学が専門)が、ホームズ役です。
連続殺人事件を数列に見立てるあたりが、日本で言う、トリック重視の本格派
みたいです。
これ、触れざるを得ないので、書きますが、
ここより、ネタばれそれも、今回は本書の根幹にかかわる致命的ものなので、
*読書予定の方は、パスしてください。
本書は、ウィリアム・L・デアンドリアの某作品と、作品のネタが酷似しています。
その作品ですが、日本では、オールタイムベストに書名が、必ず、載るぐらい
の作品なのですが、 本書の解説によると、欧米圏では、日本ほど、有名でないとか、、、。
著者は、かなりのブッキスト(本好き)で、知らないはずは、ないとか、
なっていて、一種のパロディか?と、なっていますが、
私が、読んだ感じは、これパロディではないですね、、。
多分、著者の知らないのでは?。
ミステリとしては、ノックスのルールにも反しているし、
知的興奮というか、知的挑戦として数列というものに
拘ってそれをメインのトリックに書いている感じです。
しかし、まぁ、連続殺人や、犯人探しでトリックというより、
ネタを突き詰めて考えていくと、こういうネタに行き着くこともあるでしょう。