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商品説明
「北限のサル」は天然記念物か害獣か? 被害と加害、経済的価値と文化的価値といった断片化されたかかわりを超え、「人間−自然系」モデルを導入して解決を構想。全国各地の山村が抱える悩みにひとつの解答を与える。【「TRC MARC」の商品解説】
目次
- 第1章・研究の課題と構成
- 1 研究の課題
- 2 本書の構成
- 第2章・ニホンザル問題の所在
- 1 有害鳥獣問題の現状
- 2 ニホンザル問題の現状
- 3 ニホンザル問題の学問的課題
- 第3章・人間-自然系の分析枠組み
- 1 環境史研究の意義
- 2 環境史研究の課題
著者紹介
丸山 康司
- 略歴
- 〈丸山康司〉東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻修了。青森大学社会学部講師などを経て、独立行政法人産業技術総合研究所研究員。
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紙の本
編集者より本の紹介
2006/06/14 18:25
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:matsu - この投稿者のレビュー一覧を見る
現在、全国各地でサルやシカ、クマなど野生動物による農業被害が深刻化しています。これまでおもに農業や動物学関係者が対策を議論してきましたが、そこへ社会学の立場から一石を投じるのが本書です。なぜ社会学か。それは、現在の獣害が、人間と自然の関係が変化したために起こった問題だからです。多くの環境問題と同様に、獣害問題とは人間自身の問題にほかならないのです。本書では、天然記念物に指定された青森県脇野沢の〈北限のサル〉を事例に、公式の文書では抜け落ちてしまうような地元の人々とサルとの多様な関わりをていねいに紐解き、そこに解決の鍵を探ります。全国の農山村が抱える悩みにひとつの解答を与えようとする意欲的な労作です。