- カテゴリ:一般
- 販売開始日: 2013/12/27
- 出版社: 創元社
- ISBN:978-4-422-11350-0
母性の喪失と再生 事例にみる「母」としての愛と葛藤
著者 東山弘子 (著)
時代の変遷の中で、日本人の母性イメージは種々に混乱し、女性のアイデンティティもさまざまな形で拡散を見せている。本書は、セラピストとして、そうした現代的諸問題を抱えるクライ...
母性の喪失と再生 事例にみる「母」としての愛と葛藤
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商品説明
時代の変遷の中で、日本人の母性イメージは種々に混乱し、女性のアイデンティティもさまざまな形で拡散を見せている。本書は、セラピストとして、そうした現代的諸問題を抱えるクライエントと40年以上も会い続けてきたベテラン臨床家が、「母性とは何か」について叡智に満ちた臨床心理学的視座を示す。ことに第2部では七つの事例を取りあげて、現代的問題の孕む葛藤とその解決の道筋を、個性化の観点から鮮やかに示している。
※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、予めご了承ください。試し読みファイルにより、ご購入前にお手持ちの端末での表示をご確認ください。
目次
- 第1部 母性とは何か(臨床心理学における母性に対する基本的考え方
- 二種類の母性
- 母性の二重性
- 子どもと環境)
- 第2部 現代日本女性の葛藤と個性化-事例研究を中心にして(母性イメージの歴史的展望と現代的諸問題
- 事例研究-現代日本女性の葛藤と個性化)
著者紹介
東山弘子 (著)
- 略歴
- 京都大学大学院教育学研究科博士課程修了。佛教大学教授、京都大学博士(教育学)、臨床心理士。著書に「子育て」など。
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母性が喪失し、再生していくさまは、本当にみごと
2007/06/26 11:27
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:母と娘 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書では、母性についての学問的考察、臨床心理学における考え方などもしっかりとなされていますが、何よりすごいのは、著者がかかわってきた事例であると思います。家庭内暴力の娘との交流が母親の母性の開発につながった事例、息子の反抗によって母性過剰に気づかされた事例、母性の再生によって家族が再生した事例、母性を喪失した母親の母性が再生される事例など、さまざまな女性の事例が示され、面接が重ねられ、本人や家族の変容というダイナミズムのなかで、母性が、ときに喪失し、しかし、その後しっかりと再生していくさまは、本当にみごとです。これらの事例が示しているのは、母性の危機と言われる現代にあっても、母性は必ず生きており、たとえ母性が傷ついても、再生していく可能性が必ずあるということではないでしょうか。