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紙の本
殺意は必ず三度ある (JOY NOVELS)
著者 東川 篤哉 (著)
のんきを絵に描いたような鯉ヶ窪学園。敗退を続ける野球部グラウンドからベースが盗まれてしまう。オレ(=赤坂通)が唯一の下級生として在籍する探偵部員の総力を結集しても謎は解け...
殺意は必ず三度ある (JOY NOVELS)
殺意は必ず三度ある
05/16まで通常495円
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商品説明
のんきを絵に描いたような鯉ヶ窪学園。敗退を続ける野球部グラウンドからベースが盗まれてしまう。オレ(=赤坂通)が唯一の下級生として在籍する探偵部員の総力を結集しても謎は解けない。後日、野球部とライバル校との練習試合終盤に事件は起きた。白昼堂々、球場で発見された野球部監督の死体に騒然となる両校関係者と捜査陣。動機は不明、球場ではアリバイ実験も行われるなど混迷をきわめる事件に、オレたち探偵部三人が事件に首を突っ込んだ。しょうもない推理合戦の先に待つものは…。【「BOOK」データベースの商品解説】
敗退を続ける野球部グラウンドからベースが盗まれた。後日、練習試合中に、野球部監督が死体で発見される。混迷をきわめる事件に、お気楽探偵部員3人組が首を突っ込んだ。しょうもない推理合戦の先に待つものは…?【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
東川 篤哉
- 略歴
- 〈東川篤哉〉1968年広島県生まれ。岡山大学法学部卒業。2002年カッパ・ノベルス新人発掘シリーズ「カッパ・ワン」の一冊「密室の鍵貸します」でデビュー。著書に「学ばない探偵たちの学園」など。
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高校野球を観て「なんで今の球を打たないかな」とか「頑張っているんだから両方勝ちでいいじゃない」とか思ったことのある人に贈りたい
2006/08/11 00:17
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:けい - この投稿者のレビュー一覧を見る
高校野球を観るのが好きです。プロ野球よりも好きです。とりあえずは地元を応援し、自分にも故郷があることを自覚し、地元が負ければ「あ、あいつがあそこの出身だった」とか「あそこ旅行で行ったな」となにかしらの縁を見つけて結局、決勝戦まで応援してしまいます。プロならば5対0というスコアでひいきのチーム(私の場合は阪神タイガース)が負けていれば観れば「今日は負け、また明日」となりますが、高校球児たちには負ければ明日はありません。ただの高校生に戻らなくてはならないのです。だからでしょうか、気が付くと奇跡の大逆転を信じ、負けているほうを応援したくなってしまうのは。
野球というスポーツが世のおっさんがたに人気があるのは、誰でも監督や解説者となって無責任に「ここは絶対バント」とか「あんな甘い球投げれば打たれるよ」とあれこれ言えるからだと聞いたことがあります。野球というスポーツはプレイヤー以外も楽しめるものなのです。
ミステリにも野球を扱ったものが数多くあります。ところがその多くは野球する人間を主に描いており、どうしても軽くなりません。本書の著者はギャグミステリ作家、東川先生。この奇才の手にかかれば野球ミステリも傍からわーわー言える楽しい作品にと変わります。
事件の発端は甲子園には縁遠い弱小野球部のグラウンドからベースが盗まれるという奇妙なもの。誰がなぜベースを、という謎に挑むはどこからどう見ても頼りになりそうもない「探偵部」の面々。ベース事件の調査半分、冷やかし半分で観にいった練習試合中に行方知れずだった監督が死体で見つかり、探偵部による推理合戦が始まります。
人を食ったような大トリックを見破り、得意になっていたところ、見事に罠にはまりました。「え、そんなあほな」と思わせるためには手を抜かない東川先生の芸への取り組みに驚かされました。油断ならない作品ですが、特に深い縁があるわけでもない学校の高校野球をテレビで観るようにどこか無責任にただただ楽しんでもらいたい一冊です。