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紙の本
at Home 上田義彦写真集
夢のようで、どこにでもある幸福−。胸を締めつける、小さなほほえみの数々。二度とない大切な時間に魔法をかけ、永遠のなかに封じ込めた写真集。妻・桐島かれんの日記を抄録。【「T...
at Home 上田義彦写真集
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商品説明
夢のようで、どこにでもある幸福−。胸を締めつける、小さなほほえみの数々。二度とない大切な時間に魔法をかけ、永遠のなかに封じ込めた写真集。妻・桐島かれんの日記を抄録。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
上田 義彦
- 略歴
- 〈上田義彦〉1957年生まれ。ポートレイトやファッションフォトを発表する一方、広告写真の世界へ活動の場を広げる。ニューヨークADC賞金賞、カンヌグラフィック銀賞等受賞多数。写真集に「美咲」等。
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書店員レビュー
家族の日常。そんなあ...
ジュンク堂書店三宮駅前店さん
家族の日常。そんなありふれた時間がとてつもなく素敵な時間なのだと感じさせてくれる珠玉の写真集。
著者は広告写真界のスターであり大型カメラを駆使するイメージが強いけれど、ここでは奥様から贈られたというライカのファインダーを通して、ひとりの優しき父のまなざしを家族に向けている。何度も見返したくなる写真集だ。被写体が、奥様の桐島かれんさんだったり愛らしい御子様やお洒落な邸宅なのも素敵な理由のひとつだけれど、個人的にはそれは瑣末なことだ。
私が惹かれるのは、淡々とした著者のまなざしを奥様の日記調のコメントが優しく受け止めていて、微笑ましいダイアローグに思えてくるところであり、もうひとつ、定石をはずした甘すぎるともいえるトーンのモノクロ描写に、愛情と永遠性を汲み取ることができるところだ。それはデジタル信号による画ではなく、一瞬の時間を閉じ込めることのできるフィルムという物理的形状でしか表現しえないことを伝えてくれる。
そして最後にもうひとつ。著者はあとがきでこう述べている。「悲しみは忘却の彼方へ、ほほ笑みは写真の中へ。」至言だ。 芸術書担当 濱崎
紙の本
上田義彦が撮った13年間の家族の記録「at Home」がいい。
2010/11/15 13:29
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オクー - この投稿者のレビュー一覧を見る
「at Home」はサントリーの烏龍茶や伊右衛門、無印良品などの写真
で僕らにもなじみの深い写真家上田義彦の家族写真集だ。彼の妻は桐島
かれん。この写真集の冒頭で彼女は初めての子を身ごもっている。やが
て生まれる赤ちゃんは森繪、長女である。この家族の記録、ラストは13
年後、そこには3人の少女と1人の男の子が写っている。森繪、はんな、
像繪、そして、麟太郎、上田家は13年ののち6人家族になった。
ここにあるのは上田が写真集を作ろうと思って撮ってきた写真ではな
い。子供たちの誕生を喜び、家族との時間を愛おしみ、広尾、葉山、麻
布と移り住んだ家々とその空間を愛し、残しておきたいという思いから
撮られた写真だ。それは上田家にとってまごうことなき宝物である。そ
して、僕らもまた、子供たちの笑顔や母と子の触れあい、時おり出てく
る家族としての犬や猫たち、さりげない家の中のショットなどを通して、
そこに流れている時間や思いを共有することができる。13年という時の
流れをも含めて。かれんが書き残している十年日記の一部が写真の片隅
に載せられている。これを読むと彼女はあの桐島洋子の子供だなぁ、と
思わずにはいられない。その子育てや暮らしのポリシーがやわらかくて
素敵なのだ。上田家の子供たちもかれんやその母のような凛とした大人
に成長していくのだろう。座右に置いて時々ながめたい、そんな写真集
である。
ブログ「声が聞こえたら、きっと探しに行くから」より