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商品説明
生きるための深い知恵を学ぶ素材として「神話」がある。それは、人間存在のもっとも根源的なことにかかわることが、神話に語られているからである。愛・憎悪・不安・嫉妬…。人が生きる悩みの根本を考える。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
河合 隼雄
- 略歴
- 〈河合隼雄〉1928年兵庫県生まれ。京都大学理学部卒業。スイスのユング研究所よりユング派分析家の資格を取得。日本にユング派心理療法を確立した。京都大学名誉教授。文化庁長官。
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紙の本
現代の問題が神話のなかでどのように象徴的に解決されているか
2007/10/06 20:28
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:萬寿生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
男と女の間の依存と反発、親と子の葛藤、自我の追求と他者や社会との関係性の喪失による一般的不安と孤独、が現代では大きくなってきた問題である。これらの問題について、天地創造から始まる神話の中に、どのように象徴的に記述されているか、が解説されている。そして、そのような神話を読み解くことによって、どのような解決の知恵が得られるか。外的世界で実行するのではなく、心理的象徴的に実行することによって、どのように問題を解決し、成長していけるのか、そのようなことが述べられているようだ。
ここに書かれているのは、著者の神話解釈である。各個人が、全人格と人間性をもって、それぞれに神話を読み解くべき、とも主張されている。単純明快、二元的に解釈するのが一般的な現代人には、矛盾に満ち混沌的な神話を独自に解釈するのは非常に困難なことではあるが。