「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
- カテゴリ:一般
- 発行年月:2006.9
- 出版社: 日経BP社
- サイズ:19cm/302p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-8222-4531-4
紙の本
未来を変える80人 僕らが出会った社会起業家
著者 シルヴァン・ダルニル (著),マチュー・ルルー (著),永田 千奈 (訳)
フランスの若者2人が、世界一周の旅をしながら出会った社会起業家80人を紹介。ただのおカネ儲けより、ずっと楽しい仕事がここにある! 社会貢献しながらしっかり稼ぐ現代のヒーロ...
未来を変える80人 僕らが出会った社会起業家
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
フランスの若者2人が、世界一周の旅をしながら出会った社会起業家80人を紹介。ただのおカネ儲けより、ずっと楽しい仕事がここにある! 社会貢献しながらしっかり稼ぐ現代のヒーロー、ヒロインたちに出会う素晴らしき旅。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
シルヴァン・ダルニル
- 略歴
- 〈シルヴァン・ダルニル〉1980年生まれ。ノルマンディー出身。ESSCA卒業。フランス企業のブラジル支社に働く。
〈マチュー・ルルー〉1977年生まれ。トゥーロン出身。HEC卒業。アメリカとブラジルで働く。
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
書店員レビュー
「社会起業家」が注目...
ジュンク堂書店秋田店さん
「社会起業家」が注目を集め始めたのはいつ頃からだろうか?
私の感覚では2006年にグラミン銀行のムハマド・ユヌス氏がノーベル平和賞を受賞した頃からではないかと思う。以降、それ以前とは比べようもないペースで、雑誌で幾度も特集が組まれ、書籍が何冊も刊行された。書店の棚にも「社会起業家」のコーナーが出来るようになった。
そのユヌス氏も登場するのが本書。世界中の社会起業家を訪ね歩くという壮大なプロジェクトを1冊にまとめたもの。もちろん日本の起業家も登場する。福岡で有機農業を営む古野隆雄さん。合鴨を田んぼで泳がせるという凄い農法を確立した人だ。鴨は生産性を向上させ、農薬代を浮かせ、さらに鴨肉の販売によって副収入まで発生したそうである。高価な化学肥料を購入することなく高い生産性を誇るこの農法は、特に貧しい国で採用され、利益をあげている。彼のように、社会貢献をしながらしっかりお金も稼ぐビジネスの達人のお話が満載である。事業内容も、農業、IT、金融、経済、貿易、観光など多岐に渡っている。興味のある事業から読むのも良し、好きな地域、国から読むのも良し、どこから読んでも驚きと発見がある。
ビジネス書担当
紙の本
「善」の 光と影の綾なす所
2008/01/27 09:24
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くにたち蟄居日記 - この投稿者のレビュー一覧を見る
社会を変革する起業を行うにあたり「倫理」面で際立つ人達へのインタビュー集だ。
まず難点から言うと 流石に80名もの方を302ページの本で紹介するのには無理がある。各人の仕事が余りにジャンルが多岐にわたっている中で 掘り下げが浅い点は否めない。各人の仕事には 光だけではなく影をあるはずだが 掘り下げが薄い分 どうしても「光」に焦点があっていすぎる。従い正直読んでいて 「本当だろうか?」と思った箇所は幾つかあった。
次に良い点。上記と逆だが 80名もの方を出してきたという点は評価出来る。僕らも一人や二人の「英雄」なら 信じられる一方「なかなか同じ事をやるのは大変だな」と思ってしまう。しかし80名もの「英雄」を出されると「僕らにも何か小さいことがやれるかもしれない」と思わせるものがある。そうして それが本書の最大の徳なのだと思う。
80名の方には「光」と「影」があろう。大事なことは その「影」をきちんと踏まえた上で「光」を見ることだと思う。
きっと何人かは 富や名誉を追求した結果「善を成している」のかもしれない。そもそも著者達もそうかもしれない。
但し それはそれで良いのである。その結果が善ければ。
そもそも人間には動機が必要であり その動機が少々不純でも結果を正しく見つめれば評価は出来る。もっと言うと そもそも「動機」が「純か不純か」と考えること自体が ある種の 罠であることも多いのだ。「善」という人間固有の観念は もろ刃の剣であることは 各種の宗教紛争を見てもよく解る。その中で 著者と80名の方が 経済的繁栄と倫理を共存させている姿には むしろ したたかさを感じるのだ。
紙の本
理想と現実を両立させたハイブリットな起業家たち
2007/01/23 17:37
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nory - この投稿者のレビュー一覧を見る
たとえば、環境的、人道的な問題が完璧にクリアされて、尚且つ採算がとれる事業があったとしたら、心ある人は誰だってそっちを望むに違いない。そんな夢のようなことが地球上には数多く存在しているのだ。
シルヴァンとマチューという若者ふたりは、そういうハイブリッドな起業家を訪ね歩いて話を聞いてきた。まさに問題山積みの地球を救うスーパーヒーローばかりだ。といっても、彼らは自分たちのまわりの問題を解決しようとしてたどり着いた道なのだけれど。
ノーベル平和賞を受賞した、マイクロクレジットの創設者ムハマド・ユヌスを筆頭に、フェアトレード、エコロジー洗剤、害虫の天敵の虫を使った農業、ゴミから資源を生み出すシステム、劣悪な雇用状況を改善して生産性を上げる、トウモロコシからプラスチックを作るなど、とても採算がとれそうにない事業なのに、みんなちゃーんと儲かっているのだ。
私たちはこれで理想と現実が両立するということを知ることができた。こういう社会が広がってくれたらどんなにすばらしいことだろう。
あとは私たちが何を選んでいくかということだ。もう自分さえよければいいという時代ではない。世界の大部分の人たちは、地球をそこに住む生物を守っていきたいと思っていると思う。少しずつ、正しい選択を積み重ねていけば光が見えてくる。
願わくば、この発端から戦争のない世界へとつながっていきますように。