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紙の本
栗本薫と丹野忍の対談を読みたければどうぞ
2006/11/04 08:20
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
栗本薫の代表作3作をコミック化したものですが、いずれも途中で終わっています。どれもが長い話なのでとても1冊に収まるわけはないのはよくわかりますが、それにしても・・・。と思って最後を見ると、2007年1月にそれぞれB6版のコミックスで刊行されるという広告が載っているではありませんか!
どうも、新手のコミックスの前宣伝を本にしてしまったというわけのようです。これでは何とも評価のしようがないですね。
『グイン・サーガ』「伊集院大介シリーズ」『夢幻戦記』が収められているわけですが、表紙は『グイン』のかつての挿絵担当の加藤直之の絵を使い、タイトルも「グイン・サーガ」を使い、あたかも『グイン』のコミック本のような体裁になっているのも、何となくだまされたようですっきりしません。
この頃は漫画家も誰もが知っている人は少なくなったので、ここに描いている人たちがどこでどんなマンガを描いていたのか私は知りませんが、どれも原作の雰囲気をうまく伝えているかというと「?」がついてしまいます。特に『グイン』は、長年それぞれにイメージが出来上がってしまっているのでどのような絵にしても何かしら文句が出てしまうのはわかるのですが、やはり表紙に負けてしまっている印象が強いですね。今までコミック化を避けてきた栗本薫がこれを許したのだとすると、寂しいものがあります。もっともすでに20年も書き継がれている話なので、今更何が出てきても平気なのかもしれません。
となるとこの本のお得感は、栗本薫と丹野忍の対談が載っているというところかもしれません。
「栗本薫ファン必携バイブル!」なんて書かれていると買ってしまうのがファンの哀しいところですが、もう少しそのコピーにふさわしい内容にしてほしいものです。