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- カテゴリ:小学生 一般
- 発売日:2006/10/03
- 出版社: 講談社
- サイズ:20cm/268p
- 利用対象:小学生 一般
- ISBN:4-06-213587-6
紙の本
しずかな日々
著者 椰月 美智子 (著)
講談社児童文学新人賞受賞作家のやさしく、すこやかな、感動作。そうか、少年って、こんなふうにおとなになるのか。【「BOOK」データベースの商品解説】【野間児童文芸賞(第45...
しずかな日々
紙の本 |
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商品説明
講談社児童文学新人賞受賞作家のやさしく、すこやかな、感動作。そうか、少年って、こんなふうにおとなになるのか。【「BOOK」データベースの商品解説】
【野間児童文芸賞(第45回)】【坪田譲治文学賞(第23回)】夜の神様が、どうかどうか、ぼくが今話したことをすっかり飲みこんでくれますように−。そうか、少年って、こんなふうにおとなになるのか。少年の姿をていねいにトレースした、やさしい目線あふれる、すこやかな感動作。【「TRC MARC」の商品解説】
講談社児童文学新人賞受賞作家のやさしく、すこやかな、感動作。
そうか、少年って、こんなふうにおとなになるのか。
夜の神様が、どうかどうかぼくが今話したことをすっかり飲みこんでくれますように。
第45回野間児童文芸賞受賞
第23回坪田譲治文学賞受賞【商品解説】
著者紹介
椰月 美智子
- 略歴
- 〈椰月美智子〉1970年生まれ。「十二歳」で講談社児童文学新人賞を受賞。ほかの作品に「未来の息子」がある。
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紙の本
坪田譲治文学賞受賞作品。夏も終わりだけど、夏休み中にこどもたちに読ませたい作品ですね。そして親御さんは作中の主人公の成長のようにこどもたちの成長を確認して欲しいな。もちろん夏休みのない大人も十分楽しめます。何かに前向きになるということの大切さを味わせてくれます。その何かというのはそう“人生”ですね。
2009/08/27 17:09
6人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トラキチ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品は傑作と呼ぶにふさわしい作品ですね。
いちおう児童書ながら、大人でも十分に感動できます。
本作の最大のセールスポイントはとにかく幸せな気分にさせてくれるところ。
文庫化されたらいつでも読み返せるように手元に置いておきたい作品わ。
坪田譲治文学賞は、凄い作家を輩出しておりますね。
重松清、角田光代、いしいしんじ、瀬尾まいこなど。
椰月さんは作品の幅は狭いかもしれませんが、本作を見る限りポテンシャル的には上記作家に負けないですね。
それだけ非のうちどころのない作品と言えるでしょう。
引っ込み思案で常に劣等感を持っている主人公の枝田光輝少年は小学五年生で母親との二人暮らし。
友達ひとりの影響で子供の頃って世界が変わるのですね。
その友達の名は押野君、明るくてクラスの人気者です。
あだ名で呼ばれ、キャッチボールも一緒にするようになります。
なにわともあれ、友達の押野君、素敵です。
ラジオ体操には遅刻の常習犯ですが、憎めないキャラなのですね。
彼がいたから、“えだいち”こと主人公枝田少年はおじいさんところに住みついたのですね。
大人の読者としてこの作品を“人生のターニングポイント”的作品として高く評価したいと思います。
誰しも人生いろんな選択肢を迫られる時があります。
いろいろな思いを馳せながら、あの時の選択は正しかったか否か振り返ってみますよね。
そして描かれているのが夏休み、大人の読者の私には夏休みがないですが、せめてもの救いというか喜びは小学生の夏休み中の期間に読み終えれたことですね。
道を歩く小学校高学年ぐらいの男の子を見ると、“頑張れ!頑張れ!”という声を無性にかけたくなりました。
本作の母親ってどうなんだろう、無責任と言う言葉では片付けたくないがやはり愛情が足りないのでしょうね。
あの行動は夫のことが影響してるのでしょうか。
それにしても母親から離れて人間的に成長するというパターンもあるのですね。
母親から引っ越しを促されそれを拒否する主人公。
なぜなら小学校を転校しなければならないのですね、やっと友達が出来た矢先に。
そして校区内の祖父の家に転がり込みます。
その通常では考えられない主人公の選択が功を奏します。
タイトルの「しずかな日々」がいいですよね。
きっと祖父のとびきりおいしい“ぬか漬け”が食べれる日々なのでしょう。
いや押野君の“お好み焼き”かな(笑)
もし母親に付いていってたら波乱万丈な人生を歩んでいたのでしょう。
とても“しずかな日々”を過ごせませんわ。
成人した主人公は本作で小学校五年生のひと夏の体験を語っただけですが、そこでの大きな変化を受け入れています。
この潔さに胸を打たれない読者はいないのではないかと私は確信しております。
単行本の表紙はおそらく“三丁目の空き地”なのでしょう。
この写真を見てるだけで大人の読者は自分の遠い昔を愛おしく思うでしょう。
あなたの三丁目の空き地はどこなのでしょうか?
是非読んで見つけてください。
そしてお子様が読まれる場合、子どもの世界を大切にしてやって欲しいなと思います。
きっと子どもの自立心が促される一冊であると確信しております。
紙の本
単純ではない味わいをもった癒しの児童文学
2012/02/19 23:34
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ががんぼ - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者は講談社の児童文学新人賞を受賞した後でこれを書いたらしい。受賞作がどんなのかは知らないが、これも質の高い、いい作品だと思う。
母子家庭という、普通に考えれば家庭的不幸を抱えた(実際その通りだが)家の5年生の男の子が主人公であり、それが後年、少年時を振り返るような語りである。この「えだいち」というニックネームの少年は全然ぱっとしないのだが、クラスが代わっていい友人に出会ったことで人生が変わる。そこへ母親の仕事が変わり転居の話も出るものの、せっかく人生が楽しくなったところだからと、初めて母親に抵抗して、それまでいることさえろくに知らなかった祖父と一緒に暮らすようになる。この縁側のある祖父の家と、祖父との暮らしがいい。
というわけで、不幸のどん底からどんどんよくなる、という楽しいパタンの小説で、のんびりした調子もあいまって癒しの本として読んでいた。実際、大人も癒しを感じるだろう。が、後日を描いたエピローグは、決して普通のハッピーエンドではない。それでも、人生の救いとなった時期の思いを大切に、それを支えに、主人公は静かに生きて行く。
不幸から幸せへと上昇線を描く展開だっただけに、ラストの処理に複雑な思いがないわけでもない。特に子どもの読者などはそう思うのではないだろうか。だが、それだけに決して物語ではない人生の実体のある重み、というのが確かに伝わって来て、妙に心に残る作品になっている。これは相当な技量なのかもしれない。なかなか面白かった。