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商品説明
小松左京の発表した小説(長編・短編・ショートショート)、漫画、戯曲、評論・随筆などを、ジャンル別に分類し、ゆるやかな編年体で編集した、「宇宙的・知」の集大成。第28巻には「未来」に関するノンフィクションを収録。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
段の組み、印刷、誤字などで星一つ削ります。
2017/04/28 08:17
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投稿者:L療法 - この投稿者のレビュー一覧を見る
小松左京全集を少し。
人類史を未来を想起する生物として語り直す小文。『未来の思想』
初期長編『継ぐのは誰か?』ではいわゆるサイバースペースを、早々に描いてた人ですが、地球を捉える距離感は今の時代とは異なりますね。宇宙から顕微鏡下までの垂直的視野で古典的。現在のネット世界とは異質。
小松左京全集収録『未来の思想』半分ほど到達。
主要作品のアイディアはこの時点で出揃ってる。
1967年に、20世紀の重要な課題総ざらえしている。
私にとって、知識人のイメージって、この人。
小松左京『未来の思想』を数ページ。
道路がメディアで自動車が受像機との記述にハッとする。
文明論に入ると、この時点では書いてない作品も含めて、自作解説色が強まる。
小松左京のヒッピーへの共感は第一世代から、いわゆるニューエイジ系までつながっている。一見ヒッピーらしからぬ世代の登場を、『未来の思想』では報告している。
新宿で、白玉など用い共通の体験をしたらしい。
さて、未来視の思想は、人類どころかもっと大きな流れで進化を語り始める。
この辺り、未完となった『虚無回廊』のヒントになると思う。
ここだけで長編ハードSFがいくつか書けそうです。
そしてここでの情報と進化の話は、『継ぐのは誰か?』と繋がってるメモなのでしょうが、
ぐっとサイバーパンクによってます。
なんとなく、諸星大二郎はこの文を読んでたんじゃないかって気もします。
この、扱っているテーマの広大な射程に比べればわずかばかりの文章は、小松左京の一端でありつつ全体が浮かび上がる、ホログラムのようなものである。
小松左京全集から『未来図の世界』を読み始める。
同じ巻に収録されてる、『未来の思想』が、作者にとって覚え書き程度とはいえ、一つの論であるのに対し、こっちは軽いエッセイ。とはいえ、小松読者にはおなじみの視点が、今もなお重要な課題であることに変わりはない。さすがに古びた点もあるけど。
『未来 怪獣 宇宙』は寄せ集め的に依頼に応じて書いた文章のよう。
女性論は苦手そう。
女性観はさすがに古いですが、当時この世代の日本人としてはかなり進んでいたのではないだろうか。
(当人曰く女性恐怖症とのこと)