「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
紙の本
武田信玄の古戦場をゆく なぜ武田軍団は北へ向かったのか? (集英社新書)
著者 安部 龍太郎 (著)
21歳で当主になって以来、48歳の最晩年まで、上洛には遠回りと思える北進の戦略を取り続けた信玄。そこまで北にこだわった理由とは。その戦跡を自ら辿り、戦国最強の武将の真の野...
武田信玄の古戦場をゆく なぜ武田軍団は北へ向かったのか? (集英社新書)
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
21歳で当主になって以来、48歳の最晩年まで、上洛には遠回りと思える北進の戦略を取り続けた信玄。そこまで北にこだわった理由とは。その戦跡を自ら辿り、戦国最強の武将の真の野望に迫る。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
安部 龍太郎
- 略歴
- 〈安部龍太郎〉1955年福岡県生まれ。国立久留米高専卒業後、小説家を志し上京。「血の日本史」でデビュー。2005年「天馬、翔ける」で中山義秀文学賞受賞。著書に「彷徨える帝」など。
関連キーワード
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
武田氏の一族は対馬、安芸、遠江、若狭を治め、海路で結ばれていた
2007/04/17 01:15
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MtVictory - この投稿者のレビュー一覧を見る
信玄が5度に渡り信州・川中島にて謙信と合戦を繰り広げたことは有名であるが、著者はなぜ信玄がそれほどまでに北進にこだわったのか疑問に思っていた。結局、生涯の大半を費やしたにもかかわらず日本海に出ることは叶わなかった。実際に日本海側までの領地を得ることが目的だったかどうか信玄の頭の中は分からない。しかし、その目的は状況から判断して港を確保し、海運により交易したいという点にあったのだろう。
著者は信玄は日本海に出て海路にて上洛しようと考えていたと仮説を立てた。本書は著者がその仮説を検証する旅の記録。「戦場の山城をゆく」の続編に当たる。信玄がたどった道を訪ね、各地の城跡や戦場跡にて当時に思いを馳せる。また滞在地での食事や温泉などの楽しみにも触れた旅行記になっている。
結局、強敵・謙信に幾度となく北進を阻まれている内に、信長が上洛を果たすと、信玄は北進を諦め、今川義元なき駿河に攻め入り、やすやすと駿府を占領し、太平洋進出を果たす。その後、信長を討つべく陸路、京都を目指すがその途中で死を迎える。上洛の夢は果たせなかった。それは謙信も同じであった。
川中島の戦いを初め、信州には信玄や謙信の史跡が多く、本書には私が知る地名も数多く出てくるため、身近に感じながら読むことができた。