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- カテゴリ:小学生
- 発行年月:2006.12
- 出版社: 岩崎書店
- サイズ:21cm/205p
- 利用対象:小学生
- ISBN:4-265-06774-3
紙の本
トリュフとトナカイ (現代ミステリー短編集)
トリュフが日本に自生しているかをめぐって口論になる設定からはじまる、奇抜で奇妙な表題作「トリュフとトナカイ」や、一流のコレクターを目ざす、鼻もちならぬ友人への嫌悪感から、...
トリュフとトナカイ (現代ミステリー短編集)
紙の本 |
セット商品 |
- 税込価格:15,400円(140pt)
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商品説明
トリュフが日本に自生しているかをめぐって口論になる設定からはじまる、奇抜で奇妙な表題作「トリュフとトナカイ」や、一流のコレクターを目ざす、鼻もちならぬ友人への嫌悪感から、殺人にはしる「金津の切符」、氷上の殺人事件に出くわした若き女性による犯人探し「蚊取湖殺人事件」ほか「開橋式次第」を収録。【「BOOK」データベースの商品解説】
トリュフが日本に自生しているかをめぐって口論になる表題作ほか、一流のコレクターを目ざす、鼻もちならぬ友人への嫌悪感から殺人に走る「金津の切符」など、きめ細かく神経の行き届いた短編を全4作品収録する。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
開橋式次第 | 5-48 | |
---|---|---|
金津の切符 | 49-85 | |
トリュフとトナカイ | 87-150 |
著者紹介
泡坂 妻夫
- 略歴
- 〈泡坂妻夫〉1933年東京生まれ。「乱れからくり」で日本推理作家協会賞、「折鶴」で泉鏡花文学賞、「蔭桔梗」で直木賞を受賞。
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紙の本
4つのお話
2016/12/31 09:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初の五世帯家族のお話は本当に名前がややこしいと思った(笑)。
犯人側から犯罪を描いたお話とか、いろいろなお話でよかった。
紙の本
亜愛一郎抜きにして泡坂を語ることはできない、私はそう思うんです。収録作品ではそれが不満。でもバラエティにとんだ内容で、特に倒叙的作品では思わず犯人に同情してしまいます
2007/02/08 19:13
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
このシリーズのよさについては、有栖川有栖『動物園の暗号』で既に書きましたが、それはこの本を読んでも変わりません。むしろ、高まったかな、という感じです。私は以前から、子供の小説に限らず、ルビと挿絵をもっともっと使うべきだ、と言っているのですが、このシリーズは両方がじつに具合がいい。
特に、絵についていえば、シリーズとして一本筋が通っている感じで、どれも極めてシンプルな描法でありながら、線に暖かみがあって、これを嫌う人はいないよな、っていいたいものばかり。しかも、それをカバーに使った時の効果。ま、私は子供ではありませんから、感覚は違うかもしれませんが、私ならばもう、見ているだけで楽しくなるようなものです。カバーには
泡坂妻夫・著
金子真理・絵
現代ミステリー短編集 清張から有栖まで 4
とあります。泡坂については言うまでもないでしょう、現在、奇抜でスマートな論理の世界を、ユーモアに包んでみせてくれる我が国最高の作家で、1933年生まれですから、もう70歳を越えています。推理作家としてだけでなく、回文の名手としても有名で、私は泡坂描く紋や、手品よりも、長い回文を読むたびに脱帽どころか、圧倒されっぱなしです。
もう一人、この本で重要な役割を果たす金子真理ですが、1962年生まれ、女子美術大学油絵専攻卒。2003年、2005年に個展を開き、主にエディトリアルにて活動中、とあります。不勉強で全く知らなかったのですが、いいですね。あくまでデザインとして見ての話ですが、シンプルな構成と単純な色合い。それが何とも心地いいのです。カバー折返しには
「きめ細かく、
神経の行きとどいた
泡坂マジック、巧の世界!
トリュフが日本に自生しているかをめぐって口論になる設定からはじまる、奇抜で奇妙な表題作「トリュフとトナカイ」や、一流のコレクターを目ざす、鼻もちならぬ友人への嫌悪感から、殺人にはしる「金津の切符」、氷上の殺人事件に出くわした若き女性のよる犯人探し「蚊取湖殺人事件」ほか「開橋式次第」を収録。」
とあります。殆ど内容も紹介されています。最後の作品は、大家族の奇妙な様子を描いた作品、とでもしておきましょう。代わりに、と言ってはなんですが、目次を兼ねて各作品の底本(初出ではないようで、そこは今後改めて欲しいですね)を紹介しておきましょう。
「トリュフとトナカイ」(『夢の密室』/光文社文庫)
「金津の切符」(『ダイヤル7をまわす時』/光文社文庫)
「蚊取湖殺人事件」(『蚊取湖殺人事件』/光文社文庫)
「開橋式次第」(『煙の殺意』/創元推理文庫)
解説 山前 譲
で、不思議なのが巻頭に載っている底本の紹介です。順番が、「開橋式次第」「金津の切符」「トリュフとトナカイ」「蚊取湖殺人事件」となっていて、本の掲載順ではないんです。なぜ、収められている順に並べ替えなかったのでしょう。それだけの手間を惜しむ?山前 譲の解説が素晴らしいだけに、この手抜きは許せないですね。
そういう意味では、作品選択にも疑問があります。掲載作品が出ている本の入手し易さを優先したのかもしれませんが、泡坂妻夫といえば、やはり亜愛一郎が重要でしょう。ちょっと長いかもしれませんが、これを抜きに泡坂を語ることは出来ないと思います。また、手品との関係で言えば曽我佳城ものが欲しかったですね。短編ならピッタリでしょう。
ただ、バラエティという意味ではいい選択です。特に表題作は小味ではありますが、大人の意地の張り合いが予想外の話になっていくのが面白い。倒叙もの、女性たちの会話、大家族の鷹揚さ、というかいい加減さも、いいものです。ただ、私のように泡坂の全てが好き、という人間にとっては、もうちょっとシリーズものを入れて欲しかった、そう思うんです。子供は、亜なんて好きだと思いますよ。