紙の本
台風が来て、コロナ禍、地震も怖い。そんな気分で手に取った一冊。
2020/10/14 14:29
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投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
一般用の科学の本(たとえば教科書とか)は、「かくあるべき!」と思うほどに、ポップでグラフィカルな美しさでもって、危機的状況の地球の真実を読者に正しく伝えてくれる書。巻末の「私たちにできること」のリストもいい。いいのだが、発行されたのは2007年で、それから10年以上たってもあまり変わってないところに不安を覚える。地球の様子は、当時よりさらに悪化している気もするが...。
紙の本
愚かな人類のために
2007/06/13 13:09
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:良泉 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書に書かれてある「真実」は、誰にとって「不都合」なのか。もちろん全人類にとってである。そしてすべての動植物、そして全地球環境にとってである。
本書を読むまでも無く、地球温暖化をはじめとする人間による環境破壊が、地球環境に決定的な打撃を与えていることは、さんざん言われてきたし、誰もがある程度の知識として持っている。それなのになぜ、今にいたっても、このような告発の書が必要とされるのか。
日常の身近な生活の利便と地球環境問題。このあまりにも大きい落差を、一連のもの、分かち難いものとして心底から認識できるだけの想像力を、人間は持ち得ていない。それでいて、人間は、地球環境に壊滅的な打撃を与えることができるほどの技術力だけを先行して持ってしまった。
京都議定書議決からでさえ、すでに十年。その京都議定書でさえ、世界最大の排出国米国は離脱したままだ。
先ごろドイツで開かれた主要国首脳会議(G8=ハイリゲンダム・サミット)で、各国首脳は、温暖化対策の基本目標について合意し宣言した。二酸化炭素など温室効果ガスの排出量を2050年までに全世界で半減させることを真剣に検討するとした。
しかし、たったこれだけの宣言でさえ、またしても米国が数値目標の設定を拒み抽象的表現になってしまうなど、すでに実効性が疑われている。
種の保存、わが種の存続に悪影響を与える環境改変は、通常の動物であれば絶対に自らは行わない。それは動物の本能である。
われわれ人類だけは、この本能がすでに破壊されてしまっているようだ。個人レベル、国レベルを問わず、われわれ人類はすでに種を存続させるという潜在的意思を喪失してしまったようである。
アル・ゴアは、ビル・クリントン政権の副大統領である。彼は2000年の大統領選挙に立候補し、現ブッシュ大統領との激戦の中、疑惑の残る開票結果により惜しくも敗れた。このような一国を代表するまでの政治家がライフワークとして環境問題に真剣に取り組んでいるところが、まだまだアメリカの懐の深さと言えるところか。彼が大統領選に勝利し、一層積極的に環境問題に取り組んでくれていたらと考えると残念でならない。
顧みてわが国日本。このような信念を持つ政治家をついぞ見かけない。またまた残念でならない。
紙の本
いまそこにある危機
2007/01/24 15:06
10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:1000 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「異常気象」という言葉に慣れすぎてはいないか。
結果はもう出始めている。
この冬の暖かさは、夏の酷暑は、大型台風は「たまたま今年だけ」ではない。
ましてや「地球規模の温度サイクルの一部」なんかでは絶対ない。
気温を上げる最大要因・CO2の排出量は、地球創世記からのグラフが
波打ち際のさざなみ程度の増減なら、この10年の増加量は間欠泉クラス。
おまけに急成長期にある中国・インドは、あと数年でCO2排出量が
現在のアメリカと同等になるという。
そうなれば、一気にナイアガラクラスの増加量だ。
間欠泉クラスの現在でも、世界最高峰の万年雪・両極の永久凍土
が激減しているというのに...。
今・行動を起こさなければ、10年後・季節から”冬”が無くなるかもしれない。
まだ、間に合う。「今・わたしはなにをすべきなのか」
一人ひとりが、目を背けずに考える時期に来ている。
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大きな一歩はいらない。個人の小さな一歩が大きな一歩を生む。時間は待ってくれない。地球はみんなの小さな一歩を待ち望んでいる。この本を読むことが最初の一歩。
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映画『不都合な真実』の書籍版です。
アメリカ元副大統領のアル・ゴアによる、地球温暖化(不都合な真実)警告の書です。オールページフルカラーで、多くの資料、写真が掲載されています。
《見る人のほとんどに、「今起こっている温暖化の大部分は人間が起こしているものであり、私たちがただちに行動をとらないかぎり、地球という私たちの故郷にとって取り返しのつかない結果をもたらしてしまう」ことを説得力をもって伝えられると思えるまで、練り上げていった》とあり、説得力のある内容です。
また、警告だけでなく、私たちがすぐにできる事も掲載されています。
《地球のためにあなたが出来る最初の一歩は、この事実を知ることだ。》
「地球温暖化」知っていると思っていましたが、本書を読みいかに認識があまく、又、すぐに行動しなければならない重大な事項だと気づかされました。
山岳氷河の昔と今の写真は衝撃です。
他にも、たくさんの衝撃の写真、資料があります。
たくさんの方に読んで頂きたい本です。
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環境問題のうち温暖化にスポットを当てた本。危機的な状況を視覚的に伝えてくれるので、環境問題に興味のない人も一度、読むと今の生活を変えなくてはという動機を与えてくれる本だと思います。
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長い間環境問題に携わっていたゴアだけにブッシュに破れたのも納得がいく。大統領に勝利するためには一千億円近くの資金が必要になるという。環境は企業にとっては莫大な負の投資になる。一見環境問題に貢献するかのような多くの企業の内実は果たしてそうであるか、ゴアと一緒に考えてみるのもよい。アースのことを考えましょう。
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これは本ですが、私は映画館で映画を見てきました。環境問題を知り、アメリカン英語のリスニング練習という意味ではとてもいい映画だと思います。
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読み終わる前に映画みました。うーん。映画みてしまうとこの本って映画のパンフみたいですね。やはりゴアさんのプレゼンと映像があるからこその説得力。それだけゴアさんのプレゼンはスゴイということですな。
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購入者:長谷川(2007.2.8)
自分の廻りを見直し先ず一つから実行
映画も観ることで理解度が増します。
貸出:衛湖原(2007.3.13)返却(2007.8.30)
車好きの私としては心の痛む内容でした。画像やデータを見てショックでした。
貸出:中山(2007.8.30)返却:(2007.10.16)
ノーベル平和賞を受賞されたゴア氏の作品です。地球温暖化はなぜ起こっているのか、それに対して我々はどういった行動をすればいいのか、それが分かりやすく書かれています。事態は思っているより深刻です。僕もエコに気をつけていきたいです。
貸出:岡田(2007.10.16)返却:(2007.10.19)
伊藤豊さんもおすすめの本です。
地球温暖化はいろんな要因が重なって、いろんな事態を引き起こし、そして今後、大変なことになっていきます。それらが、写真や、グラフなどで表現されていて、文章で読むよりも、訴えられるものがありました。
貸出:山本資(2010.4.13)返却(2010.4.17)
地球環境は避けれない問題の一つでそれをしっかり写真にされていました。映画のほうがわかりやすいのですが読むというより見て何かを感じる本だと思います。
僕に出来ることはほぼありませんが一つずつ何かの力になりたいです。
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視覚的に訴える写真が多いので、詳細は分からずとも小学生から理解できる。たった数十年前に撮られた場所と現在の定点写真は、滅びへの道を辿る人類の絶望。地球規模で対策しないといけないとは思うが、一体何から始めたら良いのやら。日本もサマータイム制の復活を。夜明けが1時間早くなり、日没が1時間遅くなるだけでエネルギー消費率もだいぶ減るのでは。
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環境問題に熱心に取り組んでいる、アメリカのゴア元副大統領が書いた本で、上映中の同名映画の本バージョン。
たくさんの衝撃的な写真が載っている。
キリマンジャロの山頂からは雪がほとんどなくなり、永久凍土は溶け、その上に建っていた建物が崩れたり、氷が少なくなった北極では、ホッキョクグマが溺れ死ぬ。アフリカのチャド湖は、この40年で湖の大きさが1/12まで小さくなっている。
グリーンランドは、基礎盤(岩)の上に、非常に分厚い氷が乗っているが、中央が溶け、大きな川、滝になっていて、分厚い氷と基礎盤の間に水が入り込んでいる。これにより乗っかってる氷は、不安定になっていて、基礎盤から落っこちてしまいそうになっている。落ちてしまったら、海の水位が5,6mはあがるらしい。そうすると、海沿いの地域は、かなりの確立で、海の下に沈む。
温暖化は、オゾン層の破壊により起こるのかと思っていたが、それはマチガイらしい。
温室効果ガスが排出され、それが地球の外層にたまり、分厚くなることにより、地表に届く太陽からの赤外線が、うまく宇宙に排出されず、大気中にとどまってしまうことにより起きる。
この温室効果ガスは、二酸化炭素などだが、世界の人口の5%を占めるアメリカが、世界の温室効果ガスの25%を排出している。
また、オドロキなのは、第二次世界大戦終了の1945年には、世界の人口が20億人だったが、2000年には、65億人(3倍!)になった。この先2050年には、91億人になるらしい。
このような爆発的に人口が増える中、意識してこのような問題に取り組む必要を痛切に感じた。
映画も観てみよう。
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クリントン政権の副大統領を務めていた(あまり目立たなかった気がしますが)、アル・ゴア氏の地球温暖化問題に警鐘を鳴らす同名映画とセットの書籍です。ビジュアルのとても多い特長のある装丁の書籍です。ビジュアルは強い説得力があるがゆえに、(時に故意に)誤った印象を与えてしまうことがあることに注意しないといけないのですが。
その年その季節での気候には統計的なぶれが存在するものですが、おおよその実感としても、温暖化と異常気象は統計的な誤差を超える範囲で進んでいるように思われます。経済活動や生活からの二酸化炭素が大きな影響を与えうることについても疑問の余地がないように思えます。問題は各個人が与えうる影響の大きさが実感できないところです(選挙と一緒ですね)。典型的な外部不経済の例で、一般論的には何らかの政府なり外部の介入が必要とされるところです。京都議定書、ということになるのでしょうが...そこがゴアさんの焦りにも似た感情にもつながるのかもしれません。ちょうどカナダが目標達成の断念を表明しましたし、日本もあやしいところです。
地球温暖化の命題は、一般的には成長を成立の前提とするグローバルな自由主義経済の持続的成長可能性の問題につながります。このテーマは最近でも色々なところでも繰り返され、J.ダイヤモンド『文明崩壊』、W.バーンスタイン『豊かさの誕生』などでも重要な課題として扱われています。最近の私の個人的なお気に入りの佐藤優氏にもこのテーマが強く意識されていると思っています(この辺は、当然扱われるべき『フラット化する世界』(フリードマン)では楽観的に無視されているように感じました。だから新自由主義?)
しかし明日からも、電気つけっぱなしにしてしまうんだろうなあ...。(その辺の行動はエインズリーの『誘惑される意志』が説明してくれるかもしれません)。でも元々車を運転しない分だけ、少しは温暖化防止に貢献しているかもしれないのですが。
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アル・ゴアさんは仕事柄「情報スーパーハイウェイ構想」を作った副大統領というイメージがありますが、こういう仕事の方がメインなんですね。歴史にたらればはないですが、2000年のフロリダでの結果が違っていたら、世界はどのように違っていたのでしょうか。そのときにも自分の行動が影響を与えうると思わずに投票しなかった人がいるんでしょうね。(ゴアだったらもっとよかったということは公正ではないのでしょうが) - ゴアさんにはがんばってほしいところです - 自分自身もですが。子供もいるしね。
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傷ついた自然の生々しい映像とアル・ゴア氏の趣向を凝らしたプレゼンのおかげで、映画の方が理解しやすいかもしれません。しかし、データの充実度とじっくり読み考えさせてくれるのはやはり書籍版。映画という限られた時間で語れなかった膨大なデータと写真を眺め、ゴア氏の言葉に耳を傾けた後、最後の最後に登場するあの3枚の地球の写真…。それを見た瞬間、「地球はなんて美しいのだろう。そして、地球はなんてあまりにも小さいのだろう」思わず涙が出てしまいました。今まで地球温暖化について具体的に何をすればいいのか掴みかねていましたが、これを読めば簡単なことから一つ一つ自然に行動に移せます。全ページオールカラーでお勧めの一冊ですが、値段が高いので☆−1。
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何冊か環境の本を読んだが一番読みやすい本だ。
データも分かりやすいし、30〜40年前と現在を比較した写真が沢山掲載されており、地球全体が危機的状態にあることが一目瞭然である。
そしてさらに危機的状況が加速している。大型ハリケーンや竜巻による建物や自然破壊、干ばつによる砂漠化と食糧難、海面上昇による陸地の減少などが世界的に起きている。
この状況でも、二酸化炭素排出量が一番多いアメリカ政府は「温暖化は人間活動による影響だと断定できない」という理由から何の手だても打ち出していない。
ただ最近の明るいニュースは、「EUでは2020年までに温室効果ガス20%削減」などの具体的な数字が打ち出されたこと。
これに刺激され、アメリカ政府も動いてくれることを期待します。