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商品説明
回文「まさかさかさま」、敬語は「お」苦が深い、ルビ混川を渡れ!ふるさとの訛なつかし、シチを放逐した犯人は?いろは歌の奇跡。『フィネガンズ・ウェイク』『チョコレート工場の秘密』の訳者が縦横無尽にこと祝ぐ超絶のことば談義。【「BOOK」データベースの商品解説】
回文、敬語、ふるさと訛、いろは歌…。日本語の大海原には、こんなに豊かな可能性があったのか! 抱腹絶倒、驚天動地。翻訳の奇跡を成し遂げた第一人者が縦横無尽に語る、ことば談義の白眉。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
柳瀬 尚紀
- 略歴
- 〈柳瀬尚紀〉1943年北海道生まれ。早稲田大学大学院博士課程修了。英文学者、翻訳家。著書に「猫舌三昧」「翻訳はいかにすべきか」など。
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紙の本
「好感が持てる」としか言いようのない、端正な言葉遊び指南書
2007/08/17 22:27
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yama-a - この投稿者のレビュー一覧を見る
この著者のことは知らなかったのだけれど、ジョイスやダールの翻訳者ともなれば只者ではない。英語と日本語の両方の能力、そして言葉遊びの優れた感覚がなければ訳せたものではないだろう。ところが、この人、一般人から見たらあまりに言語能力が高すぎるのだろうか? 一生懸命言葉で遊んでいるのだが、我々とは少しユーモアのセンスがずれているのか、おかしみが上手く伝わって来ないのである。我々より先に行き過ぎてしまっているということなんだろうなあ。イギリス人が読んだら大笑いするんだろうか? でも、日本人から見たらちょっと変な学者である。つまらないことで喜び過ぎに見える。しかし、逆にその変さ加減、そのずれ具合が妙に心地良かったりもする。こういう人が大真面目に言葉遊びに取り組んでいる様になんとも好感が持てる、などと言うと大変失礼だが、やっぱり「好感が持てる」としか言いようのない、端正な言葉遊び指南書なのである。
ここで取り上げられ遊ばれているテーマは、回文、洒落、翻訳(英語の洒落を日本語の洒落にする)、漢字と漢語、字音と字訓、ルビ、万葉仮名、敬語、方言、いろは歌、など非常に多岐に渡る。これを面白いと思えるかどうかはこの著者の書きっぷりではなく読者の素養に左右されてしまうような気がする。
「日本語は天才である」って変なタイトルである。凡そ言語学者が書きそうにないタイトルなのだが、(まあ、英文学者であって言語学者ではないし)言わんとするところは解らんでもない。でも、日本語は人に巧く使われて初めてその天才ぶりを発揮できるのである。そういうことを我先に主張して来ない著者の態度が快い本である。
by yama-a 賢い言葉のWeb
紙の本
日本語の豊潤さ
2007/04/09 21:31
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:石曽根康一 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本語の奥深さを実感できる本です。
まず、著者が、「日本語は天才である」と感じるきっかけになった翻訳の実体験が面白い。
”You are a full Moon.””You are a full、Moon”という英文を果たして柳瀬さんはどのように翻訳したのか?
また、”O note the two round holes in onion.”をどう訳したのか?
また、”EVIL-LIVE”をどう訳したのか?
目からうろこが落ちる思いです。
その後、話は、ルビ、方言、いろは歌など、様々な、日本語の森に進んでいく。
ちょっとお説教臭いところもあるけど、それはまあ、良いとして、
全体的に、楽しめる本です。