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  • みんなの評価 5つ星のうち 3.8 96件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2007.5
  • 出版社: 朝日新聞社
  • サイズ:20cm/594p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-02-250279-7

紙の本

メタボラ

著者 桐野 夏生 (著)

破壊されつくした僕たちは、“自分殺し”の旅に出る。なぜ“僕”の記憶は失われたのか?世界から搾取され、漂流するしかない若者は、日々の記憶を塗りかえる。孤独な魂の冒険を描く、...

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メタボラ

税込 2,200 20pt

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商品説明

破壊されつくした僕たちは、“自分殺し”の旅に出る。なぜ“僕”の記憶は失われたのか?世界から搾取され、漂流するしかない若者は、日々の記憶を塗りかえる。孤独な魂の冒険を描く、まったく新しいロードフィクション。【「BOOK」データベースの商品解説】

なぜ「僕」の記憶は失われたのか? 世界から搾取され、漂流するしかない若者は、日々の記憶を塗りかえる。破壊されつくした僕たちは「自分殺し」の旅に出る。孤独な魂の冒険を描く、まったく新しいロードフィクション。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

桐野 夏生

略歴
〈桐野夏生〉1951年生まれ。93年「顔に降りかかる雨」で江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。「OUT」で日本推理作家協会賞、「柔らかな頰」で直木賞、「魂萌え!」で婦人公論文芸賞受賞。

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みんなのレビュー96件

みんなの評価3.8

評価内訳

紙の本

感動、っていうことからは★五つっていうのには合わないと思います。心地よい話でもありません。リアルか、っていうとそれとも違う。でも、読んでしまう。吉田修一『悪人』とどこか似たような読後感

2007/07/11 20:23

6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

ボリュームも含めて桐野らしからぬ本ではないでしょうか。特にブックデザイン、この大胆さは、どちらかと言うと坂東真砂子風です。ま、それが何だ?って聞かれても、答えようはないんですが、そんな装幀は大久保伸子、カバー写真は、TAKAHIRO MIYAMOTO/SEBUN PHOTO/amanaimages 、初出「朝日新聞」2005.11.28~2006.12.21です。

帯の言葉は

「破壊されつくした
僕たちは、〈自分殺し〉
の旅に出る。

なぜ「僕」の記憶は失われたのか?
世界から搾取され、漂流するしかない
若者は、日々の記憶を塗りかえる。
孤独な魂の冒険を描く、
まったく新しいロードフィクション!」

で、目次を書けば

第一章 他人の夢の中で
第二章 ピサラ
第三章 剥がれ落ちる僕の細胞
第四章 安楽ハウス
第五章 ヨルサクハナ
第六章 ガープ川
第七章 スイートホームミヤコ
第八章 デストロイ
第九章 イエローランプ
第十章 ズミズミ、上等

となっています。主人公は、〈僕〉こと磯村ギンジ、25歳ということにしています。姉は磯村ミカですが、本当の姉弟ではありません。そう、主人公は記憶を失っています。言葉はわかりますが、自分が誰であるかは分らない。名前も年齢も。少なくとも格好いい男ではないことだけは確からしい。

で、沖縄の森の中を彷徨っている〈僕〉を見つけたのが、教育施設から逃げ出してきた宮古島出身の青年・伊良部昭光で、彼は自分をジェイクと呼ぶように〈僕〉に言います。ジェイクは、その名のイメージの通りイケメンで、女に持てそうな要素をもった高校中退の若者です。その、ジェイクが〈僕〉につけた名前がギンジ。飼い犬の名前からとった、といいますが・・・

そう、お分かりのようにこの時点では〈僕〉は、ただの〈ギンジ〉でしかありません。磯村、という姓はこのあと、ジェイクの美貌に目をつけたコンビニのパート店員・磯村ミカの部屋にジェイクと〈ギンジ〉が転がり込む方便だったのです。磯村ギンジは、あくまで仮のものですが、ジェイクのほうはどうか、といえばこれまた嘘だらけ。

名前と出身、17歳というところまでは本当ですが、家庭はかなりしっかりしています。父親は、宮古の市会議員で、指折りの資産家です。〈ギンジ〉は犬の名前ではなくて、下地銀次という、昭光の幼なじみに由来します。この銀次というのが、ある意味、ジゴロというか伊良部家にとって疫病神で、昭光の憧れの彼女・愛も、最後には昭光の姉をもたらし込んで、逃げてしまう。

そう、〈僕〉が表の主人公ならば、昭光は裏の主人公です。〈僕〉は自分が誰であるかを求め、昭光は家族から離れ一人で生きていくことを選びますが、過去は彼らの前に立ちふさがり、真っ直ぐに生きていくことを許しません。二人が選ぶ生き方は、あまりにも愚かしい、それでいて、選択の余地のないものとして描かれていきます。小説における「リアル」の意味を見せつける作品で、ある意味『OUT』を彷彿させます。

  

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紙の本

この本の巻末には「解題」をつけるべきではなかったか?

2007/08/03 21:36

6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yama-a - この投稿者のレビュー一覧を見る

確かこの作家では『OUT』を読んだ。書ける作家だなとは思ったが特段好きにもなれなくてそれっきりになっていたのだが、表紙と帯に惹きつけられて久しぶりに手に取ってみた。
 本を開くといきなり何かから逃げてきた男・<僕>。夜で、ジャングルだ。何から逃げているのかも分からないが、ともかく逃げなければという強迫観念に駆られて傷だらけになりながらひたすら逃げる──そういう緊迫したシーンが描かれている。悪くない書き出しだ。すべてが謎に包まれていて、期待が持てる。
 そして、漸く道路に出たところで「独立塾」から逃げてきたという若い男・昭光と出会う。その男と会話してみて、初めて自分が記憶喪失であることに気づく。ここは沖縄らしい。でも、自分が何をしていたのかはおろか、自分の名前も年齢も思い出せない。昭光と歩きながら記憶がないことを告げると、昭光は<僕>にギンジという名前を与えてくれて、自分も今後はジェイクと名乗ることにすると言う──よくデザインされた設定である。謎はあまり解き明かさないまま登場人物に次々と新たな試練を与える。面白い。
 そこから暫くずっと面白い。しかし、ギンジが記憶を取り戻し始めてからがあまり面白くないのだ。緊迫感が薄れてくる。そして、そんなことを思いながら読んでいると、分厚い本の残りページ数が随分少なくなっているのに気づき、おいおい、この話はどうやって終わるんだ?と気になってくるのである。と、突然小説は終わってしまう。まるで紙がなくなったからもう書けないと言ってるみたいに。もちろん狙ってこういう書き方をしたのだろうけれど、読んでいるとまるで「今日で新聞の連載を終わってしまう必要があるので無理やり終えました」と言ってるように思えるのである。そりゃないでしょ、という気がする。ストーリーはこのままでも良いから、少なくともあと2枚分の原稿を書き足せば、もう少し僕ら読者が納得できる読み物になったのではないだろうか?
 読み終わって宙ぶらりんで少し不安な感じが残る。それは作者が狙った通りであるのかもしれないが、そうであったとしても僕は少し納得できない感じがある。
 この本の巻末には「解題」をつけるべきではなかったか? タイトルの「メタボラ」はどういう意味なのか?(帯には簡単に説明してあるが、どういうところにどんな意味を込めてこのタイトルにしたのか?) この一見尻切れトンボのように思える終わり方はどのように読んでどう解釈すれば良いのか? 作者が狙ったのではないかと推理できることはどんなことなのか?──誰かの手でそういう親切で、ある意味お節介な「解題」をしてくれないと、僕の思考は止まったままである。つまり、もうひとつヒントをもらわないと、そこから先に広がらない小説なのである。
 如何せん僕には少し難しすぎたようだ。

by yama-a 賢い言葉のWeb

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紙の本

ドキュメンタリー番組で「ネットカフェ難民」という人たちを知り、正直驚いた。住む家がなく24時間営業のインターネットカフェに寝泊りし、日雇い派遣労働などで食いつないでいる若者が急増しているのだそうだ。

2007/07/04 18:37

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:よっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

そしてこの『メタボラ』である。「ネットカフェ難民」ではないが同様に漂流するものであり、それは衝撃的だった。ホームレス、ニート、フリーター、ワーキング・プアそれぞれに定義はあるようだが、桐野夏生が過度にデフォルメした人物像などではない。どうやら実体を持って社会の一定層を形成しているとリアルに感じられるからである。衝撃的だったのは私が世間知らずなのだろうか、特に生活に困らない常識人の傲慢なのだろうか。格差社会、下流社会などと評論家気取りで是非論、起源論をやるよりもこれを読んでまずゾッとすることが大切かもしれない。
斉藤佑樹投手が早大入学で記者の質問に応えて大学では「自分探し」をしたいとカッコよく語ったシーンが記憶にある。それは感心したからではなくあの晴れやかな笑顔からはかなり異質な感じを受けたからなのだが。またNHKの最近の討論番組であったと思う。会社に就職しようとする若者が「自分を高めるために就職する」と発言していた。私の就職観とまるで次元の違うその発言に一瞬耳を疑った。「自分探し」って流行なのかもしれない。
記憶喪失の若者・ギンジが「自分探し」の旅に出る。そして沖縄で知り合った若者・ジェイクたちと交わり、その経験を上書きしながらまったく新しい自分を作り上げていく。だが記憶が少しずつ戻って「破壊されつくした僕は<自分殺しの>旅に出」たことに気がつく。実の子を餓死させる親がいる現実の悲惨は残念ながらよくおこる事件になってしまったが、昔ならタコ部屋と呼んだに違いない過酷な労働、こんなことが本当にあるのだろうかとこれには寒気がした。労働意欲があるにもかかわらず扉を閉ざす社会の仕組みに若者が壊されていく。
これは昔なら金持ちのドラ息子と呼ばれたであろう若者がギンジと対極にあるジェイクだ。女にもてながら遊びほうけていたいという未成年者。ただし親から縁切りされたためにまるで金がないのはギンジと同様で食うためには、なれない労働もやむをえないのだが身につかない。沖縄。明るい太陽と青い海を背景に彼の宮古弁はチャラチャラと威勢がいい。自分をかえりみるなんてことは知らない。こういう若者がなんとなく生きていけることで逆に社会の仕組みが壊れていくのかもしれない。
彼らの周囲にいる若者は嘘をつかない悪くない他人を陥れようとはしない。ただし、それは目的を持たないからだという。搾取されたってなにも考えずに飯を食えればいいと文句をいわない人たちだ。ギンジとジェイクは両極だが中間に置かれるこの多数の若者たちこそ、むしろオジサンである私にしてみれば得体の知れない群れであって避けて通りたい存在である。
ドメスティックバイオレンス、ネット集団自殺、ホストクラブ、デリヘル、同性愛などなどとセンセーショナルな世相が盛りだくさん。そして沖縄であるから基地問題、内地人(ナイチャー)と沖縄人(ウチナー)間の感情の揺らぎ、地方と中央の対立、知事選挙と政治向きエピソードにも事欠かない。
そして著者はこれだけの社会性ある重大テーマをてんこ盛りでみせて、後は知らんよとおっぽり出した印象で終わる。
宮古島の方言には意味不明なものが多くあった。そして私はここで使われているカタカナ語にはついていけなかった。きっとこの作品にどうのこうのと、ものを言うには私はあまりにも遠いところにいるんだ。と高みの見物を決め込む無責任なオジサンには論評する資格はないんだと確信した。
だいたい表題の「メタボラ」とはなんだったのか最後までわからなかった。ただなじみのあるメタボリック症候群とは無関係のようである。

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紙の本

現実の社会現象を描いているが・・・

2007/11/19 19:47

4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:未来自由 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 集団自殺、人間破壊、家族崩壊。今日社会に現われている現象をひとりの人間の過去を追うことによって、その背景を描こうとする。派遣という偽装請負の労働の現場の描写や現実の描写はリアルであり、よく調べた形跡がみられる。

 大きなショックによって記憶をなくした突然の場面からの出だしに引き込まれたものの、そのあとの展開にはがっかり。愛情のないセックスやモラルの欠如したゴタゴタ。
 ところが、働くことに対する描写には読ませるところもある。派遣労働の実態を描いたところまでくるとまたまた引き込まれた。
 長編だけに、いくつかの中だるみを感じ、読み通すのに苦労したが、現実の社会を描こうとする部分には感心した。
 人間の破壊の原因が労働の実態にあることを示し、奴隷としてしか見られていない労働者への資本家の姿勢も示している。

 しかし、それに対する怒りを感じるものの、それにどう対応しなければならないのか、そういう視点が弱いように感じた。たしかに逃避という姿勢が多くの現実だが、中には闘っている人もいる。そんな姿は残念ながら中途半端にしか見られなかった。
 最後の結末は、現実への反抗でありながらも、やっぱりこの結末では未来が見えてこない。少し人間性を取り戻したあとだけに残念である。

 それでも、人間が生きていくうえで欠かせない労働の実態が、労働者を搾取することしか考えない資本家のもとでギリギリのところに追い込まれている現実を見据えようとする視点には、著者の今後が少し期待できるかもしれない。

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2007/05/13 17:38

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2007/06/03 22:30

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2007/06/25 09:18

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2007/09/11 17:40

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2007/07/17 22:17

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2007/08/22 09:32

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2007/09/22 15:45

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2007/11/29 10:39

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