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商品説明
叔母さんは、トラブルとともにやってくる。27歳未婚。定職ナシ。男を見る目ナシ。いつも厄介を引き起こしては投げ出して—『笑う招き猫』の山本幸久が描く“居候美女”の痛快爽快・逃げっぱなし人生。【「BOOK」データベースの商品解説】
世宇子の家に同居する叔母の美晴さんは、“適齢期”の美女ながら、人に迷惑をかけたり家を飛び出したりの問題児。今日も一家は彼女のペースにのせられ、トラブルに巻き込まれて…。『小説すばる』掲載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
三中だけセーラー服 | 5-30 | |
---|---|---|
バランスタワー | 31-61 | |
おそれ入谷の鬼子母神 | 63-88 |
著者紹介
山本 幸久
- 略歴
- 〈山本幸久〉1966年東京都生まれ。中央大学文学部史学科卒業。2003年「笑う招き猫」で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。著書に「はなうた日和」「凸凹デイズ」など。
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紙の本
美晴さんは「女版寅さん」?
2007/11/13 13:41
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かつき - この投稿者のレビュー一覧を見る
祖父母(本書では祖母)と自分の家族、
それにまだ嫁に行っていない叔母が
同居しているという
ちょっと懐かしい時代が背景。
近所じゅうが父親の小学・中学時代の
同輩、先輩、後輩ばかりのムラ社会。
これもまた懐かしい雰囲気。
28歳の美人の美晴さんはアルバイト暮らし。
しかも人生の肝心な時に
「家出」をする癖をもっている。
中学1年の世宇子から見れば
いい加減なのだが、いないとさびしい。
この二人を中心に物語が展開する。
叔父が破産したために
同居することになった従兄の自由。
怪奇現象に興味心身の弟・翔。
地味で着実な父。
美人で家族の中心・母。
家族間の出来事をドタバタと綴りながら
それでもあったかい味わいに描く。
安心して読めるホームドラマ。