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商品説明
一枚のショットのために多くのスタッフが集うグラビア撮影現場、まばゆいフラッシュの中彼らは自分の“在り処”を探す。【「BOOK」データベースの商品解説】
私の水着をHに撮ってください−。1枚のショットのために、多くのスタッフが集うグラビア撮影スタジオ。まばゆいフラッシュの中、それぞれの思いとプライドが交錯する現場を描く7編の短編集。『小説すばる』掲載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
グラビアの夜 | 7-30 | |
---|---|---|
白い海で泳ぐ水着 | 31-53 | |
メイクルーム | 55-77 |
著者紹介
林 真理子
- 略歴
- 〈林真理子〉1954年山梨県生まれ。86年「最終便に間に合えば」「京都まで」で第94回直木賞、95年「白蓮れんれん」で第8回柴田錬三郎賞、98年「みんなの秘密」で第32回吉川英治文学賞を受賞。
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紙の本
著者の本領、業界ものは面白い
2007/05/21 23:10
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:K男 - この投稿者のレビュー一覧を見る
不倫など、男女の道を外れゆく恋愛のどろっとした部分を書く代表作と並んで、林真理子氏のもうひとつの得意技がある。それは、25年以上マスコミに身をさらしているが故の業界ものである。この作品は、マンガ雑誌の水着グラビアページの裏側を描いた快作だ。
インタビューなどを読むと、林氏にとっては、業界はのし上がっていくものだったという。自身もコピーライターから、今や直木賞の選考委員を務めるまでになっている。そのヒエラルキーの構図がこの作品では違う様相を見せている。
舞台になるのは、二流のコミック誌のグラビア班。登場するスタイリストもカメラマンもモデルも、みんな二流のポジションにいるのに、そこから上を目指そうとしないのだ。とても安穏としたところで、それぞれが満足している。
唯一、文芸を志望している編集者だけが、グラビア班から抜け出そうとしている。しかし、彼は数年後に再びグラビアの仕事へと戻っていくのだが。
現代社会が抱える格差とは、ピラミッド型をしているのではなく、意外にも別の形へと変化しているのではないか。そんなことを思わせる一冊。
紙の本
それぞれの夜を撮る
2020/08/21 20:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
モデルからカメラマンに編集者まで、同じ現場にいながら別々のことを考えているのが面白いです。それぞれが自分の居場所を見つめ直し、新しい一歩を踏み出していく姿も美しいですね。