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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2007/06/28
  • 出版社: 集英社
  • レーベル: 集英社文庫
  • サイズ:16cm/158p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-08-746174-9
文庫

紙の本

日のあたる白い壁 (集英社文庫)

著者 江國 香織 (著)

「出会った絵について書くことは、でも勿論私について書くことでした」ドラクロワ、ゴッホ、マティス、荻須高徳、小倉遊亀、オキーフ…etc.。古今東西の27人の画家の作品をとり...

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日のあたる白い壁 (集英社文庫)

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商品説明

「出会った絵について書くことは、でも勿論私について書くことでした」ドラクロワ、ゴッホ、マティス、荻須高徳、小倉遊亀、オキーフ…etc.。古今東西の27人の画家の作品をとりあげ、「嫉妬しつつ憧れつつ」自由に想いを巡らした、美しくユニークなエッセイ集。愛らしい小品から名作まで、画家たちの様々な作品を鑑賞しながら、江國香織その人に出会う—二重の楽しみが味わえる、宝物のような一冊。【「BOOK」データベースの商品解説】

美しい絵とエッセイを楽しむ宝物のような一冊
ゴーギャン、マティス、東郷青児…。著者が世界のあちこちで出会った古今東西の名画たち。「嫉妬しつつ憧れる」という27人の画家の作品をとりあげ、想いを綴った、至福のエッセイ集。(解説/荒井良二)


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評価内訳

紙の本

音楽さえ聞こえる、絵画のような感性で

2007/10/04 01:23

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ねねここねねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

「出会った絵について書くことは、でも勿論私について書くことでした」
「書くことも読むことも絵をみることも(そしておそらく絵をかくことも)、すこし旅に似ています」 (当書より)

江國香織と絵の出会い。 文章を通す息づかい。彼女のことを思ってしまう。
孤独と旅をわかる人。かなしさも、そして連れてくるさびしさも。
そして彼女は知っている。
そこにある、美しいものと空気のことを。
江國香織はやはり、音楽のような、絵画のような人かもと思う。

そのような彼女が触れた絵のそれぞれ。
きれいな艶がある石みたいに、バッグのなかにそっと入れておきたい本のひとつ。透明でまるくてある、風を思う温度をずっと味わっていたい。

物語と情景。互いの空気が引き寄せられ、美しい層をあやなして感じられる。
幾重にも思う、だけどシンプルで透明なもの。
どこかひっそりして思う、彼女の暮らしの匂いがする。

美しいもの、きれいなもの。すてきなものをずっと思える。
絵のなかにときに吸い込まれてしまうように。
風の匂いをそっとかぎ、流れに身体をまかせるように。

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