シャイニング・オン

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：daifuku　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

小学校高学年か中学生の頃に初めて読んで以来、何度も読み返す大好きな一冊です。
当時のお小遣いではハードカバーの本を買うのは抵抗があり、図書館で借りて読んでいました。しばらくたってから手元に置いておきたいと思い書店やネットで探したところ、今では中古以外では手に入らないようで残念です。
後から収益の一部が若いガン患者を支援する団体に寄付されたと知り(奥付の隣りのページに載っていました…)、買っておきたかったとより感じるようになりました。

お気に入りの話は
目が見えない女の子と、グラウンドで声をかけてきた男子が目隠しをして散歩をする「指先は歌う」
母の浮気を目撃した少年が語り手の「うちへ帰ると」
彼氏・女友達・ファション・カロリー…年頃の“女子”が書く盗み見厳禁！な日記形式の「ボーイフレンドの掟とは」
“カミングアウト”したい少年とそれを受け入れたくない親との攻防「わかってる？」
ママが“母親であること”をやめた一家の話「あきらめてます」
表現次第で重かったり説教臭くなったりするような題材でも、フフッと笑みがこぼれるような軽く爽やかな読み口で、主人公たちと同年代の子が重く感じずに共感できる話が集められていると思います。

以下、少し脱線します…
購入した物の収益の一部(又は全部)が寄付されるというのは、募金などに直接お金を寄付するより参加しやすいチャリティーの形だと思うので、お小遣いの少ないローティーンでも購入しやすい形で再度出版されないかなと思っています。

長文失礼しました。