紙の本
ちょっと理解し難いです
2021/09/13 14:54
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投稿者:なのはな - この投稿者のレビュー一覧を見る
原作は未読ですが、このまんがはきっとかなりの駆け足なんだろうなあと思いました。一人の青年が幼い頃から他人との違いを感じたり、自分を偽って生きてきたのですが、青年期以降は堕落していくばかりの人生でした。この小説を通じて、太宰治は何を伝えたかったんだろうと不思議に思いました。はたから見たら主人公の葉蔵はかなり恵まれた境遇です。父が議員で金持ちで食べ物に何不自由なく育ってきたからです。でもそれがかえって人間を狂わせたのか?あるいは頭が良すぎて顔もそれなりに良かったから起こった悲劇なのか?あるいは悪友とばかり付き合いがあったためか?とにかく葉蔵の心が著しく弱かったのだろうなあと想像してしまいます。青年の苦悩といえば聞こえはいいですが、こんなのは結局甘えでしかないのでは、と冷たいようですが感じました。まんがとしては盛りだくさんの葉蔵の人生をコンパクトによく描けていると思います。
電子書籍
絵と内容がぴったり
2019/03/02 10:19
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投稿者:ジェームズ - この投稿者のレビュー一覧を見る
悲しいというか虚しい。自分を幸せな方向に向かわせられない主人公。このストーリーの持つ暗い雰囲気と絵が合っているなと思いました。
どんな内容か、把握するのに、このシリーズは良いと思います。
電子書籍
キツイなぁ
2019/02/24 21:02
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投稿者:とうふ - この投稿者のレビュー一覧を見る
人間の本性が垣間見れる話。夢や希望がないこの作品は当時どの程度受けたんだろう。
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妙にリアルで生々しかったです。
削ってある部分もたくさんありましたが、原作を読んでいたのでわかりました。
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なんか、ぐおおおおって迫ってきた気がする。
読破、っていうか、
ちょっと細かいあらすじはこうですよ、っていう感じかなぁ。
コレ自体にも書いてあったけど、橋渡し的な。
近代文学に親近感がもてていいですよねっ
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人間って何のために生きているのか分からなくなったけど、生き方について教わった気がした。欲って怖いね。
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何度か読んだことがあり、読むたびに嫌な気分になる。
ナルシストで自己中心的・・・でも誰にでもある心の闇。
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短評
原作になかなか手をつけられずにいて・・・って人にお勧めです。
その後、原作を読むのにすごく助けになりました。
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詳しく書くと・・・
読みやすかったですが、
漫画で読むということは
入ってこなくてもいい映像までもが
入ってきてしまうためからなのか、
作画家?さんにとってはそこが一番工夫のしどころなんでしょうけれど。
読んだ直後、とても後味の悪い感じがしてしまいました。
「気持ち悪い」っていう感じです。
それは、このシリーズのほかの作品を読んでも思いました。
今のところ、何冊か読んでいますが、
同じ感触がしたのは「蟹工船」です。
なので、原文をもう一度読んでみることにしました。
そして「DS一度は読みたい日本の名作100選」を買いに行きました。
(まんがで読破シリーズが、結構入っているので、
他にも原作を読むのに便利。)
「人間失格」は、その題名のインパクトにひかれて
高校のときに一度開いて読みかけているのですが、
太宰治全集だかのハードカバーで
その重さや字の細かさもものすごく要因であったと思うのですが、
きっと、当時の私の読解力では読みこなせなかったため、
写真の話あたりでリタイアしたのを覚えています。
その点、「DS・・・」は、ページがパラパラするわずらわしさがないことと
もしかして、漢字を少なめにしているのかな? と思うのですが
だからなのか、一気に読破することができました。
もちろん、「まんがで読破シリーズ」で
だいたいのあらすじが頭に入っているからだと思います。
まあ、いろいろ理由はあるけれど、
自分自身がこの文章に共感できる場面が多く
つまりそれだけ人生を重ねたために自分から文章へ歩み寄っていけたことと、
一気に読み進められたのは
「太宰治の文章表現の面白さ」っていうのがあってのことなのだな
と、強く思います。
原作を読んでから「まんがで読破」を振り返ってみると
なかなか上手に描かれているのだなと思いました。
大切な文章はちゃんとそのまま使っていることで、
原作を読んだときに、「あ、この表現は・・・」ってな感じで
よみがえってきました。
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作品についての感想・・・
本当の自分を隠して生きていく主人公に、共感する部分が多い。
というか、共感したいからこの話を読みたかった、という感じ。
「わかるわかる・・・。私もそうだ。
私の気持ちをなんてすっきりと文章に表現してあるのだろう・・・。」
と、思いながら読み進めていく。
これが「カタルシスを える。」というやつなんだろう。
この作品を読んで、共感を得ることで
私だけじゃないんだ と思うことで、
「わかるわかる・・・、言葉にするとこんな感じなんだな。」
と、出力しなおすことで
癒されたいのだと思う。
物語の後半は、どんどんまずい方向にいってしまう感じに引き込まれていく・・・。
「なんでこんな結末になるんだろう・・・
こんな結末にならないためのターニングポイントってどこだろう・・・。」
と思ってしまう。
悲しい結果で終わってほしくない・・・。
結末、主人公が「生きている」からなのかもしれない。
もしかしたら、主人公が「死んでいる」結末だったら、
そうは思わないのかもしれない・・・。
私は、怖い夢や悲しい夢を見たときに、
その怖さを忘れたいために、
「夢の中で、もしこうなっていたら、こんな怖い感じはしなかったはず・・。」
と自分なりに、結末をうまくいくほうに考え直す。
そして、「ああよかった。」と後味をすっきりさせておく。
そんなふうに、この物語も結末を変えてしまいたいと思って読み終えた。
この物語を「自分」に置き換えて読んでいるからなのか・・・。
(しかし後半は、出てくる女性の辛さを
自分に重ね合わせていたからかもしれない・・・。)
こんな結末にならないためのターニングポイントは、
ヨシ子との「幸せ」な結婚生活、そして、事件の後。
と、私は考えた・・・。
堀木の悪さ(極悪、非道、ずるい、なんで!)ってとこに焦点が行くけれど、
「ヨシ子に罪はない」って表現があって、
「ヨシ子を笑わそうとしても笑わなくなりました」
「ますます笑わなくなりました」 とか、
そうやって、ヨシ子を気遣う優しさがあるのに、
なんで、よそよそしく、笑わなくなったからって、
それであきらめちゃうのか。
他の男に犯された妻をそれでも優しく包み込む深さが
(こんだけいろんなことがあって
少しずつでも人間として成長しているような表現もあり、
そして「たどり着いた」というべきのような
「幸せ」な結婚生活をしてきた)
この男にはあるように思われるのに、
なんで、そこであきらめて背を向けてしまう・・・。
それは、「無責任」という表現なのか・・・。
そんな感じがした・・・・。
だから、
ヨシ子をいたわる気持ちが少しずつ少しずつ
ヨシ子の気持ちを溶かし、
少しずつヨシ子の笑顔をも取り戻して、
所謂「普通の幸せ」というものはこんなものかなと感じ取りながら
生涯をおくることができました とさ。
めでたし、めでたし・・・。
という結末にして、後味の悪さを消した。
「無責任」と思って、思い返してみれば、
家出をしたときに転がり込んだシズ子との生活。
「本当のお父さんが欲しい」とシゲ子の言葉は
それは本当に悲しい言葉だけれど、
その後続けていた生活は、
好きでもない女と生活してたってこともあるのかもしれないけれど、
それでも生活していけたのは、
この人のおかげだったと思わないところ・・・。
目立たないように目立たないように・・・と思って生きてきた人間なのに、
この人のおかげで、煙草も酒も買える収入源がもてた・・・とか
恩義を感じないのか・・・罪悪感とか・・・・。
この親子から去らなければいけないと感じたのはいいとしても、
あんなふうに逃げていくときに、
自分の「無責任さ」に気がつかなかったのか・・・。
自分を責めるなら、自分ができることは何か・・・とか
考えなかったのか・・。
こいつは、ずるいぞ!!!
と、主人公を非難することで気持ちが少し楽になってきた・・・。
誰かが悪いってことにしないとすっきりしない・・・。
そうしないとすっきりしない・・・。
そんな、読後の感想を持った。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
おまけ・・・・
ちょっと物語の筋から外れるが・・・。
主人公に自分を重ねて読み進めていったけれど、
後半は、出てくる女性のことがとても気になった・・・。
当時の時代背景を考えれば、
男尊女卑もまだまだまだまだ・・・、普通に残る時代。
「男やもめ暮らし」をとても卑下する主人公。
それ自体が、男尊女卑。
男が働かなければならない、女に食わせてもらうのは恥。
そんな観念(もしくは世間、もしくは自分)が、
自分をがんじがらめに縛っている。
「こんな自分はだめだ、はやくこんな自分から逃れたい・・・。」と。
私自身が6年ほどかな・・・同棲中は私が働いて現在の夫は無職で、
私はそれでもいいと思ったけれど、
「何で私が働かなければいけないんだ・・。
世間の逆じゃん・・・。」
と、自分の中の男尊女卑が自分を縛っていた。
「やれるものが、できるときにできることをすればいいんだよ。」
と物分りのいいようなことを言って
私も夫も、
私は働き、夫は家事をして。
だけど、世間(っていうか自分)からの目には、耐えられない・・・。
そんな6年間だったけれど・・・。
だから、
「男やもめ暮らし」をとても卑下する主人公 の場面は、
自分を縛るものは自分の中にあり、
それにどうしても立ち向かっていけなかった
縛りから解放されることがなかった自分の弱さ、辛さ みたいなのを思い出した・・・。
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「人間失格」一回読んだぐらいの感想なので、
太宰治を研究されている方が読んだら
太宰治が伝えたかったことはこんなことではないぞ!と、
怒られるかもしれませんが、
ど素人の読書メモですので、
読み流しておいてくださいね(^-^;
もちろんコメントいただけたらうれしいですー。
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言わずと知れた一番有名かつ最も読まれている太宰作品。太宰治論の奥野健男氏は「太宰治の全作品が消えても、『人間失格』だけは人々にながく繰返し読まれ、感動を与え続ける、文学を超えた魂の告白と言えよう」とまで評しています。
アフォリズムを作り出す天才だと言われる太宰治。中でも『人間失格』の中の言葉は際立って名文揃いです。主人公である葉蔵の破滅へのリアルな道筋は、読んでいて寒気がするほど。人と人との繋がり、社会との繋がりなどの意味を改めて考えさせられます。
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こんな面白い(興味深い)話ならもっと早く読んでおけばよかった。漫画じゃなかったら読まなかった。
ラスト、吹いてしまった。。絵がシュールです。
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高校時代、超音楽センスがある友達が『今、この時期にこれを読みたくない。』と言い放った言葉がこれを選んだ時に思い出した。
ずっと読みたいと思ってて、漫画で読んでみた。
受け継がれてる日本小説は、やはり恋愛も絡みで本当に読み終えたときの衝撃度、重さ、自分の人生に重ね合わせた時何とも言えない『ぐったり感』があった。
人というのは、やはり自分が大事なのか?
そして、人は裏切った分、全部悪が自分に跳ね返ってくるのでは?とも思えた一冊。
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原作同様におもしろい。
原作の行間なども的確に再現されているのではないだろうか。
文学作品をわざわざ活字で読む必要性を考えさせられた
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太宰治の人間失格。漫画なので読みやすいが、初めて読んだので、強烈な印象を受けた。
表情のない人間、yesマンな主人公が見せる必死の抵抗、酒・女・金におぼれる生活で得るものは、何もない。
衝撃でした。
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学校では教えてくれない、今の日本が抱えている「心」に対して、現実から比べて柔らかくアクセスをしている本であると感じる。この本を読んでいるか、いないかで、その人の社会を取り巻く何かからの免疫力が違うのではないかと思う。
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深すぎて気分がおちんこでてる
これほどまでに人間失格が読まれている訳は誰の心にも葉蔵、ヨシ子、堀木のような面があるからではないだろうか、葉蔵がダメになってしまったのは堀木という交遊ができた事ではなかろうか、そして出会う人出会う人がマイナスに働いてる気が、あの親子の元で暮らせばあそこまで落ちなかったのでは、でも結局は自分自身の問題なんだろうな
、、、。
あまりの救いのなさ具合に冒頭の文章がおかしい事をお許し下さいませ。