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商品説明
小学校の低学年は、読書の習慣を身につけるのにぴったりの時期。おなじみのロングセラーから、とっておきの掘り出し物まで、108冊+αの本を宮川流の愉快なブックトークで紹介。あまんきみこ、福本友美子との対談も収録。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
宮川 健郎
- 略歴
- 〈宮川健郎〉1955年東京都生まれ。立教大学大学院前期課程修了。明星大学人文学部教授。日本児童文学専攻。著書に「現代児童文学の語るもの」「本をとおして子どもとつきあう」など。
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紙の本
小学校低学年の保護者の必読書。充実の「ブックトーク」がたのしめます。
2008/01/02 16:18
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:月乃春水 - この投稿者のレビュー一覧を見る
Z会小学生コースの保護者向け情報誌『zigzag time』に現在も連載中の「親と子の本棚」が単行本になったもの。岩波書店の「子育て応援シリーズ」の一冊です。
内容は小学1、2、3年生向きの本の紹介であるのには違いないのだけれど、「ブックガイド」とは少々趣きが異なります。
新刊ないし新刊に近い児童書一冊と、そのほか二冊の三冊を紹介しながら、何か一つのテーマを語る─落語の「三題噺」のようなブックトーク。
月刊誌の連載なので、ゆるやかに季節感を意識し、子どもの本を素材に歳時記を編むように書かれています(「はじめに」より)。
タイトルは「春、新しい気もち」「夏のあいさつ」「豆のいのち」「子ども時代の光と影」「幸福の約束」「目をさませ、子どもたち」「胸の奥で願っていること」など、必ずしも「季節」にとらわれ過ぎず、子どもの気持ちに寄り添う姿勢が感じられます。それが宮川流のブックトークといえそうです。
ページの下、三分の一ほどに紹介されている本の表紙とデータが記載されています。
内容からの引用、著者のそれ以外の本が「断然おすすめ」と書かれていたりして、ひとつひとつ見逃せません。
ブックトークのなかには「なるほど」ということばが何度も出てきます。
宮川先生も一緒に「読んでいる」んですね。
「読んでみました」という読者(主に保護者)からの報告(投稿)とそれに対する宮川先生のコメントも挿入されています。
また、「おすすめ読書術」として紹介されているのは
■本を返す前に■「名作」を読む意味■大人もいっしょに読む■読み聞かせは、とりあえず棒読みで■音読と黙読
「読書の相談室」では■自分で本を読まないのですが?■子どもが選ぶと、いつも同じジャンルの本ばかりなのですが?■読ませたい本と、子どもが読みたがる本がちがうのですが?■マンガも読書に入りますか?■読書感想文、どうしたらいいですか?
小学生ともなると、絵本を親子で読んでいたときとは違う反応を当然ながらするので、どうしていいものやら悩むときがあります。相談室での質問内容は、多くの保護者の方々も同様に思われているのではないでしょうか?
これは大いに参考になります。
さらに童話作家のあまんきみこさんとの対談「それぞれの人生で本の世界を味わおう」、児童文学翻訳家の福本友美子さんとの対談「本をとおして世界を知る 興味を広げる」もあります。
このようにかなり充実の内容となっていて、手元に置いてたびたび読み返し、参考にしたい。読んでいない本は全部読みたくなる(子どもよりも先に親が)。そんな一冊です。
本好きな小学生の保護者の方には必読書。ぜひおすすめします。