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紙の本
理不尽な気象 (講談社+α新書)
著者 森田 正光 (著)
ウメとサクラの競演、爆弾低気圧、台風が同時に3つ…。これらの現象は地球温暖化の影響なのか? 猛暑、暖冬、台風凶暴化の「なぜ?」、動植物の異変と天候との相関などを、お天気キ...
理不尽な気象 (講談社+α新書)
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商品説明
ウメとサクラの競演、爆弾低気圧、台風が同時に3つ…。これらの現象は地球温暖化の影響なのか? 猛暑、暖冬、台風凶暴化の「なぜ?」、動植物の異変と天候との相関などを、お天気キャスターが解説する。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
森田 正光
- 略歴
- 〈森田正光〉1950年愛知県生まれ。日本気象協会を経て、フリーのお天気キャスターとなる。株式会社ウェザーマップ代表取締役。テレビ、ラジオなどで活躍。著書に「森田さんのおもしろ天気予報」など。
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紙の本
♪春は名のみぞ、風の寒さよ~
2008/02/19 21:05
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ベニスの商人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
蛙を、熱いお湯の中に入れるとあわてて飛び出すが、日なた水ぐらいのぬるい湯に入れて徐々に沸かしていくと、飛び出さずに茹で上がって死ぬという。本当かどうか実験したことがない(やりたいとも思わない)が、もっともらしい話である。人間世界に目をやると、日なた水に浸かって徐々に沸かされている段階だ。いや、“されている”という受身ではなく、“している”という能動だから始末が悪い。地球温暖化の影響で「近い将来」ツバル(オセアニアの島国)は、国土のすべてが沈没すると言われている。それを知っていながら、自国の生活を優先させる。そう考えれば「理不尽」ではなく「必然」か。
「異常気象」と聞くとどうしても、“異様”なイメージがあって、天変地異を警戒するかもしれない。しかし、気象庁の定義によれば「30年に1度あるかないかの頻度で起こる現象」だという。裏を返せば「30年に1、2回あるのが当たり前」だし、1カ所で「30年に1回」なら、観測点が30カ所あれば、毎年のように、どこかで“異常気象”起こっていることにもなる計算。〈異常気象≠異様気象〉であって、〈異常気象=いつもと違う天候〉ぐらいとみなせばいい。もちろん、「いつもと違う天候」で警戒を必要な気象もある。そのためにも、マスコミは取捨選択をしなくていい形で伝えてほしいな。
著者は「爆弾低気圧」という表現は適切かとの問題提起をしている。確かにインパクトはあるが「用語の定義」に従うと、注意喚起にはあまり向いてないだろう。それより“冬台風”といったほうが、みんな警戒するのではという。