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- カテゴリ:小学生
- 発売日:1985/02/27
- 出版社: 講談社
- サイズ:22cm/223p
- 利用対象:小学生
- ISBN:4-06-119075-X
紙の本
だれも知らない小さな国 新版 (児童文学創作シリーズ コロボックル物語)
【毎日出版文化賞(第13回)】【国際アンデルセン賞国内賞】【児童文学者協会児童文学新人賞(第9回)】【「TRC MARC」の商品解説】小学校3年生のときだった。もちの木を...
だれも知らない小さな国 新版 (児童文学創作シリーズ コロボックル物語)
紙の本 |
セット商品 |
- 税込価格:7,810円(71pt)
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商品説明
【毎日出版文化賞(第13回)】【国際アンデルセン賞国内賞】【児童文学者協会児童文学新人賞(第9回)】【「TRC MARC」の商品解説】
小学校3年生のときだった。もちの木をさがしにいったぼくは、こんもりした小山や杉林にかこまれた、三角形の平地をみつけた。小さないずみがわき、まっかなつばきの花のさく、どこかふしぎな感じのする場所だった。──そして、とうとうぼくは見た。小川に流れていく赤いくつの中で、虫のようなものが動いているのを。小指ほどしかない小さな人たちが、手をふっているのを!【商品解説】
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紙の本
時には子供に戻って、コビトたちと遊びたいですね♪
2009/07/07 07:39
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あがさ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「コロボックル」という言葉をご存じだろうか?
アイヌの伝説に出てくる小人のことだ。
実家に残っている自分の荷物を少し整理しようとしたとき、とても懐かしい本に出逢った。
コロボックル物語。
初読は中学生の頃だっただろうか。そうすると四半世紀以上ぶりに再会した訳だ。
この本では「こぼしさま」と呼ばれていた小人が登場する。
主人公の男の子が初めて出逢ったのは、小学三年生の頃。
家の近所の小山に1人で探検に出かけたのだ。
その山からの帰り道、トマト売りのおばあさんの話を聞いた。
昔からこの山は「鬼門山」と呼ばれていて、あまり人が近づかない場所だったそうだ。誰かが山を荒そうとすると、必ず災難が降りかかる。
「こぼしさま」が、悪い人間が近づかないように守っているのだという。
その後、ちょくちょく小山に遊びに行っていた少年は、ある日、自分より少し年下の少女と出逢う。彼女は川をジッと見つめているところだった。そこへ急に少年が声をかけたものだから、ビックリしてしまい、片方の靴を川に流してしまった。泣きべそをかいている少女のために、川に流れる靴を追いかけた少年は、不思議なものを見てしまう。靴の中に小さな小さな人間が3人乗っていたのだ!
これこそトマト売りのおばあさんが言っていた「こぼしさま」に違いない!
少年は確信する。この山にはまだこぼしさまがいるんだ、と。
靴を拾って元の場所に戻ると、少女はいなくなっていた。少年の手の中には靴だけが残った。
それから少年は遠くの町に引っ越すことになり、戦争が起きたりして、大人になったときには、こぼしさまのことを忘れてしまっていた。
久しぶりにむかし住んでいた町を訪れたとき、ふと小山のことを思い出したのだ。そして、この小山を自分のものにしたいと思うようになった。
その頃から、なんだかおかしな現象が起こり始めた。
目の前をスッと影が通り過ぎるのだ。1回だけでなく何度も。
これはコロボックルのテストだった。
信用できる人間かどうか、コロボックルがチェックしていたのだ。
テストに合格した彼は、正式にコロボックル達と挨拶を交わし、コロボックルの国を作ろうと決める。コロボックルが安心して暮らせる国を。
そうしている間に、昔、靴を流した少女と偶然再会した。
彼女もコロボックルのテストに合格し、二人してコロボックルと相談しながら、いろいろ準備をしていくのだ。
初めてコロボックルの本に出逢った頃、すでに中学生ではあったけれど、コロボックルのことを信じていた。決して口には出さなかったけれど。いつか自分の目の前にも現れてくれないかなぁと、周りを見回したりしたものだ。
本音を言えば、今だって信じてないわけではない。
もしかしたら、沖縄にだっているかもしれない。
だけど高校生になるころには、「誰か明日の朝までにこの宿題を終わらせてくれないかなぁ」とか「学校に行っている間に部屋を片づけておいてくれないかなぁ」などという「フトドキモノ」になってしまっていたので、もしコロボックルがいたとしても、私はテストに合格しなかっただろう(苦笑)。
昔々から伝わる小人物語。
読んでいて、懐かしさで胸がいっぱいになった。
何もしないから、一度くらい逢ってみたいなぁ...。
紙の本
地方の時代に地方に生きる人のための本
2009/12/13 08:40
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:風紋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
小学校3年生の<ぼく>は、夏休みのある日、トリモチをつくるためにもちの木を探しに出かけた。ある小山にもちの木をたくさん見つけ、しげしげと通うようになった。「小山」は鬼門山という名があり、地元の人は近づかない。里人がわけ入ると、事故が起きるのである。
・・・・といったような発端から、鬼門山の事故は、じつは「小山」の住民、コロボックルの末裔である「こぼしさん」たちのしわざであることが後に判明する。おとなになって、「小山」に近い会社の電気技師になった<ぼく>は、山もちから小山を借り、「こぼしさん」さちとともに「矢じるしの先っぽの国」を築くことになる。
「小山」に高速道路を走らせる計画がもちあがり、<ぼく>は「こぼしさん」たちに協力して対抗するのだが、その後の成り行きは未読の方のため伏せておこう。
1959年私家版、同年講談社刊。
1959年度毎日出版文化賞、1960年度児童文学者協会児童文学新人賞、国際アンデルセン国内賞の各賞受賞作。
以後、第2巻『豆つぶほどのちいさないぬ』、第3巻『星からおちた小さな人』、第4巻『ふしぎな目をした男の子』、第5巻『小さな国のつづきの話』が続き、第1巻から24年間をへた1983年にいったん完結するが、1987年に別巻『コロボックル物語 小さな人のむかしの話』 が刊行された。
・・・・と書けば、いちおう作品紹介はおわるのだが、ここから先がむずかしい。どう評価するか。
自分だけの城と領土をもちたいという思いは、どんな子どもにもある。森の奥の倒木の影、大樹の上の小さな小屋、崖っぷちの洞窟・・・・。<ぼく>、のちに<せいたかさん>と呼ばれる語り手の場合、それが「小山」だったとするならば、子どものときに抱いた夢がかなう点で、成功譚である。
子どもなら無垢な夢ですむが、おとなが自分だけの城と領土をもちたいという思いは単なるマイホーム主義にすぎない、という批判は本書の一面をついている。
高速道路建設を日本列島改造論(と同工異曲の思想)とみれば、「公」権に対する「私」権の抵抗という今日的な主題をふくむ。
ここでは、一寸法師と対比させて考えたい。
一寸法師は、さいごには、打ち出の小槌でお姫さまとほぼ同じおおきさに変わり、メデタシ、メデタシ、となる。幸せになるには、人なみでないといけないのだ。これが我が国の世間の考え方であった。そして、世間に合わせて人々は自分を改造してきた。
アンデルセンの親指姫は、ちっちゃなままで幸せになるのに。
わが「こぼしさん」たちは、ちっとも世間に合わせる必要を感じていない。自分たちの「矢じるしの先っぽの国」があれば、それで足りている。
「こぼしさん」たちは日本という国に干渉しないから、日本政府も「矢じるしの先っぽの国」に干渉してくれるな。
オーストラリア西部に暮らす農夫レナード・ケイズリーは、政府による小麦の割り当ての大幅な削減に抗議して、1970年、独立を宣言した。面積18,500エーカー、人口20人の独立国ハット・リヴァーである。リヴァー国は通貨、切手を発行し、国歌、国旗もつくった。国連にオブザーヴァー国としての参加を求めたが、読者も容易に想像できる理由で、要請は却下された。しかし、ケイズリーはへこたれず、「外交上」の攻撃によってオーストラリア政府を悩ませ続けた。【注】
「矢じるしの先っぽの国」の住民は、ケイズリーより淡泊である。日本国政府を悩ませたりはしない。
【注】□ジェイ・ロバート・ナッシュ(小鷹信光訳)
『世界変人型録』 (草思社、1984)
紙の本
初めて出会った本と聞かれたら
2004/06/02 22:18
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちはる - この投稿者のレビュー一覧を見る
読んだだけならもう何冊かあるのですが、自分でも驚くほどの執念深さで本にかじりついて、その物語の世界に入り込んでしまったのは、この本(の前バージョン)が初めてでした。
友達と離れて自分一人の秘密を持つ楽しみ、トマトのおばあさんに話してもらった「こぼしさま」のちょっと恐くて不思議な話、親の都合で離されて、いつしか思い出になったはずの場所への止みがたい憧憬…。そして再訪から動き出す、見えないものの小さな影。ちょっと変わった幼稚園先生との出会いと、意外な結末。今読んでも大人びてんなあ、というお話ですが、当時の私のハートをがっちりつかんで離しませんでした。
いや、今に至るまで「おススメの本は」と聞かれると、コレと答えることが多いです。ええ、見栄坊の中高時代も、大学時代も、現在も、です。情熱が空回って、「いやそこまでは…」と退かれるのに気付いてからは、「あくまでマイ・ベストだけど」と付け加えるようになりましたが。
誰しも波長の合う合わないはあると思いますが、読んでみなけりゃわかりません。とりあえずご一読を、おススメします。
紙の本
この本をこどもたちに
2002/11/06 09:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ヨムヨム - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近のファンタジー本ブームを見るにつけ、子どもたちにこの本をという思いが強くなります。手にとり読めば必ず夢中になるはずです。人間たちに隠れて暮らしていた小人、コロボックルたちの理想の国づくりのお話。自分だってコロボックルたちに選ばれる人間になりたいと強く強く願った小学生の私を思い出しています。
紙の本
小さい頃夢中で読んでいた本
2001/07/25 18:34
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏海 - この投稿者のレビュー一覧を見る
小学校高学年、読書にはまっていた頃にこの本に出会った。そこには、私の全然知らない予想だにしない世界が描かれていて、とても興味をひいた。こんな世界に行ってみたいなあ、私の近くにもコロボックル(小人)はいないかなあ、と見渡したものだ。読み始めたらシリーズで読みたくなる本。わくわくしたい大人の人にもお薦め。
紙の本
和製ファンタジー
2001/06/23 19:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:花梨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
欧米には,小人達を主人公にしたファンタジーが数多く書かれていますが,この作品は,日本の風土にそうした伝統を移し変える事に成功しています。アイヌの伝承を生かしたコロボックルたちの造型も,反戦や自然保護のメッセージも無理がありません。今読んでも古びていない,モダンな童話です。
紙の本
自信はありますか?
2002/04/25 09:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:郁江 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ファンタジーとは、いろいろなジャンルの本の中でも、最上級ドキドキと夢を与えてくれます。その中でもお勧めはコロボックル物語シリーズ。これはシリーズ第1作にあたります。人間達に隠れて生きる、身長3センチほどの小人の一族、コロボックルの話。せいたかさんと呼ばれる青年が人間で初めて友達になって、コロボックルの住む小国を守るために奮闘します。
コロボックルは昔 心ない人間にひどいめにあわされて以来、人間から身を隠して生きているんです。そして姿をあらわすのは“絶対に信用できる”とみこんだ人間だけ。もしコロボックルが実在するとしたらあなたの前に姿を見せてくれる自信はありますか?