「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
読割 50
紙の本
赤毛のアン (ポプラポケット文庫 シリーズ・赤毛のアン)
孤児院からきた空想好きな少女アン。アンが学校の友達や家庭の中でくりひろげる、楽しく、美しいアヴォンリーの生活を描く。小学校上級〜。【「BOOK」データベースの商品解説】孤...
赤毛のアン (ポプラポケット文庫 シリーズ・赤毛のアン)
シリーズ・赤毛のアン(1) 赤毛のアン
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
孤児院からきた空想好きな少女アン。アンが学校の友達や家庭の中でくりひろげる、楽しく、美しいアヴォンリーの生活を描く。小学校上級〜。【「BOOK」データベースの商品解説】
孤児院からきた少女アンがくりひろげる楽しい物語。読む人の心に光をもたらす、自由な空想力の持ち主アンの姿を描く。世界中で愛される「赤毛のアン」シリーズ第1作。〔2004年刊の再刊〕【「TRC MARC」の商品解説】
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
今まで本の中に友だちがいると知らなかった人に、アンに出会ってほしいと願う。
2009/07/28 22:59
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:wildcat - この投稿者のレビュー一覧を見る
アンは、いったいいつからそばにいたのだろう。
「彼女」が「私」にとってどういう存在なのか書こうとすると
言葉がなかなか出てこないものである。
読んだ本について自分の言葉にするなんて意識していなかった頃から
ずっとそばにいたからだろうか。
もしかすると、本を手にするより先に
世界の名作劇場を見ていたのかもしれない。
でも、本を手にしたのはアニメを見てからそれほど後でもない。
当時、村岡花子さんの訳で、
図書館にあった紫色の本で10冊シリーズを全部読んだ。
いや、読んだ気になったというほうが正しいかも。
アンが出てこない、村の人のエピソードばかりのは、
ちょっとたいくつだったりもしたので、
あまりきちんと読まないで返してしまった記憶がある。
これらの味がわかったのは、大人になってからだった。
中学生か高校生になると、
モンゴメリの書いたほかの作品が、気になって、読んでみたものである。
お気に入りは、『青い城』だった。
アンシリーズ10冊を購入して、
もう一回きちんと全部読もうと思ったのが、4年前だった。
書評フェアの『赤毛のアン』を歩くを見ると、
こんなにたくさんの仲間とつながっているんだなぁと思う。
赤毛のアンは、訳を手がけた人も多い。
そのあたりは、まざあぐうすさんのこちらの書評に詳しい。
私は、最近まで、訳の違いはあまり気にしていなかったのだが、
『旅路の果て』を読んだときに、
掛川恭子訳は、「あいよぶ魂」という表現を使っていたことを知った。
「あいよぶ魂」の原語は、kindred spiritであるが、村岡花子訳では、
これをはっきりと「魂」と訳出していない。
bosom friendには「腹心の友」とはっきりと訳を与えているため、
子ども時代の私には、こちらの言葉は印象的で、
今でも、「腹心の友」と求めているようなところがあるくらいだ。
ちなみに、kindred spiritの訳については、
サイト上で考察している方がいらっしゃる。
赤毛のアンについては、出版されている関連本ばかりではなく、
ネット検索で、ファンのページを見つける楽しみもある。
さて、今回、私が、本書を改めて手にしたのは、
自分が赤毛のアンを再度読み味わいたいからでは、実はない。
今まで、本を読む楽しみをあまり味わってこなかった方に、
この本を手にとってほしいと願うからである。
この書評をお読みの方は、たいていは読書家の方であろう。
『赤毛のアン』の書評をご覧になるのだから、
やはりこの本を好きな方、児童書に興味のある方だろうと思う。
今回、私がこの本を届けたいのは、
そのあなたのそばにいるかもしれない、
まだ読書を趣味とはされていない方だ。
まったく興味がないわけではなくて、
本当は読みたい気持ちを持っているのだけど、
字がたくさんの本は、敬遠してしまう方だ。
印刷された活字の本を読むことが困難な人がいる。
視覚に障害のある人は、すぐに想像できるだろう。
だが、視覚にも聴覚にも障害はないのだが、
活字、音声、意味を結びつけることが苦手なため、
読書が困難なディスレクシアの方もいる。
DAISYという、
通常の印刷物で提供される図書や情報を
読むことができない人の読書を支援する
アクセシブルな情報システムがある。
マルチメディアDAISY図書は、パソコンで、音声を聞きながら、
同時に、テキストと画像を見ることができる。
『赤いハイヒール』というマルチメディアDAISYのCD-ROM付きの図書があるが、
その「立ち読み」の2ページ目で
マルチメディアDAISYの再生画面のイメージを見ることができる。
(1ページ目が該当箇所の書籍のページである。)
日本ライトハウスは、ポプラ社の協力で、
本書と『へんしんぶうたん!ぼくだけライオン』の
マルチメディアDAISY版を作成した。
2010年3月末日までキャンペーンを行っている。
マルチメディアDAISY版を希望する図書の活字版を購入し、
活字版に付いている『ダウンロード用ID・パスワード引換券』を
ハガキに貼って応募する形になっている。
キャンペーンの詳細は、日本ライトハウスのページにある。
私自身も、マルチメディアDAISYの普及に関わってきたが、
赤毛のアンのような長い作品を、
マルチメディアDAISY図書で読むのは、実は、はじめてである。
ここまで長いテキストのものができるのは、
出版関係者の協力があってこそなのである。
青空文庫から、
テキストをいただいて製作するするだけでなく、
著作権者や出版社の協力の下で、原本と同時にごくごく普通に
マルチメディアDAISY版が出版される日が来ることを願っている。
このキャンペーンにより、
マルチメディアDAISY版を必要とする方に本が届き、
また、読書に障害のある人の意見がフィードバックされて、
マルチメディアDAISY図書が進化することを願っている。
そして、今まで本の中に友だちがいると知らなかった人に、
アンに出会ってほしいと願う。
紙の本
大人になってから読み返すと
2013/03/13 20:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:わこう - この投稿者のレビュー一覧を見る
久しぶりに赤毛のアン読み返してみました。
子どもの頃に感じたアンの世界へのあこがれを懐かしく思うと同時に、
今読むとすごく深い話として受け取れました。
どんな境遇でも楽しむことを忘れないでいたいと思う。