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ハード・ボイルドに憬れるあまり老後
探偵事務所を開いてしまった木野塚氏。
美人秘書に翻弄され、大事件に関わることを
夢見て(妄想して)いるのに依頼は金魚探しに菊荒らしの犯人
木野塚氏の推理力の無さと無能さは微笑ましい。
老後男性の青春小説と解説にあるけど、そのとおり。
活躍奇譚じゃないところがまたよし。
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かっこ悪いけど、どこか気になる…。
そんなおじさんを書かせたら樋口さんの右に出るものはいない、そんな気がする。
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一応ミステリに分類したけど謎解きの楽しみは一切なし。木野塚氏の設定である「警視庁(の経理課)一筋37年」「(パソコン導入業務で)警視総監賞受賞」が生かしきれていないのが残念。作者は、警視庁のことも経理のこともろくに取材せずに書いたのではないかという気がする。経理課は推理力がないと務まりませんよということは言っておきたい! 大きな不正から小さなルール違反まで、あの手この手でごまかそうとするのを、見逃さず暴き出さなければならないのだから。
木野塚氏の小人物ぶりはほほえましくもあるが、ただ人の容姿とか態度とかだけで犯人を決め付けてしまうところまでほほえましいと言っていいのかどうか。たぶん、彼の奥さんの方でも何でこんなのと結婚したんだろうと後悔してそうじゃない? 桃世も生意気さが鼻についてあんまり好きになれず。
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定年を迎えた木野塚氏がハードボイルド目指して探偵デビュー。が、実際にはそうかっこよくいきません。来る仕事は主にペット探し。理想のようなセクシーな美女が秘書になってくれるわけでもなく。頑張りが空回りする様子がかわいくもユーモラスですがいまいちテンポにのれませんでした。ラストで言われるとおり木野塚氏が根っからの善人で、それ故に単純すぎるんでしょうか。読後はあっさりしてました。
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ハードボイルドを目指して探偵事務所を開き「探偵とは」という妄想を夢見ながらも現実はそうはいかない、というのは正直よくあるプロット。せめて事件が面白いとか、登場人物の魅力が大きいとか、そういう要素がほしかったです。
妻のことも「愛情の裏返し」じゃなくて本当に嫌いなようだし、助手がなぜこの探偵事務所に来たのかも不明。
解決はほぼ助手がやっているのに、絶対にそれを認めない探偵には魅力を感じませんでした。
こういう夢をもったおじさんをかわいいと思えない自分にもちょっとがっかり・・・。
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警視庁を退職した木野塚氏は、ヘソクリをつかって探偵事務所を開いた。しかし、木野塚氏はずっと経理にいたので、警視庁にいたといっても知っているのは経理のことだけで…。
ハードボイルドにあこがれるあまり、なんだかピントのずれた木野塚氏と、ひょんなことから事務所を訪れ、そのまま秘書として働くようになった女の子との奇妙な探偵譚。
樋口氏の話は、基本的に「若いのにオヤジ」な子が多くて、そのおっさんくさいところが好きだったりする。それが、リアルでオッサンになってどうよと思っていたが…。オッサンはうざいところはうざい。その部分をハードボイルドを敬愛するあまりに、と妙にベクトルをかえられているので、なんだか許せてしまうのである。つか、むしろ愛おしいかとww
扱う事件も、金魚の誘拐であったり、猫の失踪だったりと、きわめてまったりとしている。が、その背後の人間関係はまったりしてなかったりする。
この辺のバランスは絶妙。
やっぱ、上手いわ、樋口有介。
柚木草平シリーズも、どっちかといえばハードボイルドだし…。このままでいくと、樋口的ハードボイルドという新しいジャンルにまでいくかも。つか、いって欲しいな。
…しかし、秘書の子が…で、この先大丈夫なのか????
(帯に「次回配本『木野塚佐平の挑戦だ』2008年6月刊行予定」ってあるんですけど)
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作者の作品全般に言えることだが、ミステリー要素には期待すべきでない。作者のユーモアセンスだけで書いたような話。何度も笑った。
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経理課一筋37年で警視庁を定年退職した木野塚氏は、ハードボイルド探偵に憧れ探偵事務所を開設する。しかし、依頼どころかグラマーな美人秘書もやってこない。そんなある日、近所づき合いで業界紙に広告を出したところ、記念すべき最初の依頼が。その事件は、なんと金魚誘拐事件だったのだ。愛すべき老人探偵の活躍を描いた、ユーモア・ハードボイルド連作集。堂々登場、だ。
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ユーモアハードボイルドと言うとペット探しを得意とする私立探偵の物語を思い出す。この連作集も望んでいないのにペット探しが専門になってしまう老私立探偵物語と思って読み進めると、ハードボイルドらしい寂しいエンディングが用意されていた。助手に手柄を横取りされ続けて、悔しがる老探偵の悲哀で終わるよりこちらのほうがずっと記憶に残る。
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図書館の本
内容(「BOOK」データベースより)
経理課一筋37年で警視庁を定年退職した木野塚氏は、ハードボイルド探偵に憧れ探偵事務所を開設する。しかし、依頼どころかグラマーな美人秘書もやってこない。そんなある日、近所づき合いで業界紙に広告を出したところ、記念すべき最初の依頼が。その事件は、なんと金魚誘拐事件だったのだ。愛すべき老人探偵の活躍を描いた、ユーモア・ハードボイルド連作集。堂々登場、だ。
これがハードボイルド?というユーモア・ハードボイルドでした。
ほほえましい事件とほほえましい秘書とほほえましい木野塚所長。
秘書はグラマーじゃないとだめなのか。
しかし1千万円の金魚ってどんな金魚?
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20130225 デビュー作の後、二作くらい読んだ記憶がある。昨年ピースを久しぶりに読んだ。この作品は作者の今のとしだから読めるのかも。笑えない哀愁がハードボイルドなのだろうか。
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2014.10.11(土)
警視庁一筋…
ただし経理課一筋37年の木野塚佐平が定年後に選んだ職業が『私立探偵』。
ハードボイルドに憧れて、こうあるべきと決めつけて夢見る60歳。
名探偵が誕生!!?!
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樋口有介さんの小説は何冊か読んだけど
主人公が不潔でだらしなかったりするけど
本当にかっこよくて、お話のなかで恋が始まってほしいと思うほどなんだけど
今回選んだ小説は主人公が60歳。
どんな感じかと開いてみたら…
こういう小説も書くんですねという印象。
でも。途中飽きちゃったかな。
続編があるからか、終わり方も「あれ(*゚ー゚)」って感じだった。
でも、『ピース』よかった。うん。
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この作者本当に良い。デンスケでは笑いすぎて過呼吸になった。60歳からの起業。なにかやり始めなければと忸怩たる思いを行動に移さねば。
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ハードボイルド探偵を目指す木野塚氏。
警視庁に勤めてはいたけれど、経理課。
警視総監賞を受賞した経歴の持ち主だけれど、コンピュータ導入業務によるもの。
つまり、殺人犯を自ら追いかけたりした経験は全くなし。
そして、60歳。
本人以外-読者は「ハードボイルド探偵なんて、なれるわけがない」と思っている。
でも、本人だけは「なれる、なってみせる」と思っている。
そんなちぐはぐな視点で進む、物語。
案の定、木野塚氏のもとに殺人事件解決の依頼は来ない。
ようやく来たのは金魚の誘拐事件。
待ち望んでいたグラマーで、美人、そして、探偵と恋に落ちるかもしれない予定の秘書は来ない。
ひょんなことからまぎれこんだスレンダーでショートカット、高校生にしか見えない桃世が助手として落ち着くことに。
彼女は頭の回転は速く、観察眼も鋭く、木野塚氏よりよっぽど探偵向きのキャラクタ。
すらすら推理してしまう桃世と、ちんぷんかんぷんな論理を述べる木野塚氏。
このちぐはぐさも魅力。
探偵小説ですが、血は流れない。
依頼者にはそれなりに裏事情、事件が起こった背景などがあるものの、そこにもそんなにはつっこまない。
ので、ミステリとしてとらえると、若干物足りない。
常に自意識過剰の木野塚氏にも若干やきもきしちゃうし、それを面白いと感じる前に、哀しみすら感じてしまう私…。
一回悲哀を感じてしまったがために…とほほ。
文章の雰囲気は好きで、読書のペースが進むところも好印象。
いっそ、もうひとつの”柚木草平シリーズ”を読むべきかしら。
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経理一筋で37年、警視庁を勤め上げた木野塚氏。
憧れのハードボイルド探偵になるべく、探偵事務所を開設する。
志もプライドも高いけれど
グラマーな秘書も、難事件も現れず、やっと来たのは金魚の誘拐事件・・・
コミカルなTVドラマという感じ。
悲哀を誘うおかしみが特徴の連作短編集