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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2008.4
- 出版社: ポプラ社
- サイズ:20cm/205p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-591-10322-7
紙の本
本物にごちそうさま
著者 向笠 千恵子 (著)
料理酒、こんにゃく、ハム、干し柿、紅茶。日本の食の作り手たちは、安心でおいしいものを食べさせたいと、こんなにも意気込んでいる−。日本各地を取材して見つけた、本当に安心で安...
本物にごちそうさま
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商品説明
料理酒、こんにゃく、ハム、干し柿、紅茶。日本の食の作り手たちは、安心でおいしいものを食べさせたいと、こんなにも意気込んでいる−。日本各地を取材して見つけた、本当に安心で安全、そして何よりおいしい食べ物を紹介。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
向笠 千恵子
- 略歴
- 〈向笠千恵子〉東京生まれ。慶応義塾大学文学部卒業。フードジャーナリスト、エッセイスト。こめみそしょうゆアカデミー特別理事などを務める。著書に「日本の朝ごはん」「日本のかくれ味」など。
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紙の本
日本のあちこちに、こんなにおいしくて安心できるたべものがある!
2008/09/08 09:46
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐々木 なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本を読んで、つくづく日本のあちこちに出かけてみたいと思った。
私が知らないおいしいものがこんなにもある。
そしてなにより作り手の顔が見える、
おいしいものを作る情熱を感じる、
そんなおいしいものがこの本には満載なのだ。
もちろん、お取り寄せもいいけれど、
そのおいしさに敬意を表して、自ら出向き、
その土地、その風土の中で、出来上がったばかりのおいしいものをほおばる…。
まさに至福のとき。
「安全で安心な食べものは自分で出かけて見つける。
さぁ、自分だけのオンリーワン探しの旅へ。」
著者の向笠千恵子さんの呼びかけに、大いにうなずきながら、
ページをどんどんめくった。
まずは、青森の紅玉のお菓子、その名も「薄紅」。
有機栽培の紅玉を使い、きれいな真ん丸に仕上げるため、紅玉一個からたった二枚しか作らないんだそうだ。
こんなステキな言葉にも出合った。
「地べたに足をつけた生活が似合っているんです。
白河の風土と向き合った暮らしをしていると、自然がさまざまなことを教えてくれる」天日干しうどんを作っている鈴木さんの言葉、深く深く胸に残ります。
そして、福井県は敦賀の昆布職人さんの話も実に良かった。
海に囲まれている日本ならでは、昆布のありがたさがしみじみ伝わってくる。
ビックリしたのは東京に「銀座ハチミツプロジェクト」なるものが存在すること。
ビルの屋上にある巣箱があって、蜂がブンブンいるなんて、
想像するだけも楽しくなる。
愛知県は津島の名物という恐ろしいほどの固いお菓子「あかだ」、
同じく愛知県のこちらは海老せんべい、それも海老せんべい屋40軒以上あるなかで名古屋マダムが手放しでほめるという「青山」の海老せんべい、
大阪・堺の食堂「げこ亭」の炊きたてご飯、
石川・加賀市の果汁たっぷりの奥谷梨…。
それこそ日本国中、あっちにもこっちにも、おいしいものだらけ。
向笠さんが出向いて味わったおいしいもののあれこれ!
もっともっと日本に目を向けようと、思わずにはいられませんでした。
日々のニュースで食品の安全性が取り立たされている今だからこそ、
本当にそう思ったのでした。
そして、「この本の取材を通じて、わたしは、おいしくて、安心できる食べものにも、素敵な生産者のもたくさん出会いました」
あとがきの向笠さんの言葉を読んで、明るい光を見たような気がわいてきて、とても嬉しかったのです。
タイトルの「本物にごちそうさま」がつくづく心にしみわたりました。