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紙の本
江原啓之、木村藤子だけではない、日本の霊能者たち。
2008/12/20 06:53
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:浦辺 登 - この投稿者のレビュー一覧を見る
世間の注目を浴びた霊能者たちが30名、経歴や謎の部分までをも含んでコンパクトにまとめられている。
江原啓之さんがテレビ番組を独占する以前の人気霊能者宜保愛子、ハワイで謎の死を遂げた藤田小女姫など過去の人たちばかりだが、それはそれで大なり小なり世間を驚かせたのだから興味深い。正直なところ、霊能者といわれる人たちがこんなにも日本にいたのか、こんな有名人が関わっていたのかと、感心しながらページをめくっていった。
大阪大学工学部教授であった政木先生は不思議を科学的なデータにまとめられてもいたが、自身の身の回りに起きた不思議なことも紹介されていた。昨今、大学の教員でありながら霊能者的な活動をされている先生たちもいるが、大学教員による霊能力の実験に応じたものの、新聞報道の記事を悲観して命を絶った御船千鶴子のような霊能力者もいる。
理解できない不思議なことに対してはおもしろおかしく表現される傾向にあるが、科学でも解明できていない未知の分野はあるのだから、それはそれとして研究分野のひとつとして設けたらいいのになあと思った。
本書を読み進んでいて気になったのは、大本教の聖師と呼ばれる出口王仁三郎が出ているのはいいとしても、その大本教に心酔した、もしくは影響を受けた人が多いのが気になった。
その代表が合気道創始者の植芝盛平だが、武道の創始者が霊能者として扱われているのに不思議を感じる。出口王仁三郎がモンゴルに出かけたとき、側近の一人としてついていたのが植芝盛平だが、この人物についてはその背景について詳しく調べたいと思った。
なお、本書によれば100人に一人は霊能者がいる確率とのこと。意外にも、隣の座席に座った人がそうだったりしたら、などと想像すると、この人間社会は不思議社会なのだと思えて仕方がない。