世界の歴史 ７ 宋と中央ユーラシア （中公文庫）

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投稿者：健　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

伊原先生の宋代のところもありますが、個人的には杉山正明先生のモンゴル時代の箇所が、必読だと思います。杉山先生はこのテーマでの概説をいくつか書かれていますが、本書が最もよくまとまっていて、お勧めしたいと思います。

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投稿者：ちこ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、大好評の中公文庫「世界の歴史」（全30巻）の第７巻です。同書は副題にもありすように、中国の宋と中央アジアの歴史に焦点を当てて解説された内容となっています。西欧を凌ぐ科学技術の発達と限界、活発な交易、華麗な都市文化、そして王安石の改革など、先進的な宋代社会の光と影を描くと同時に、中央アジアの大草原においける、後にモンゴルに発展する育まれつつあった巨大なエネルギーについても詳細に解説しています。異質な文明が交錯した世界の深層を詳述した中央アジア地域の歴史書の決定版です。同書の内容構成は、「第1部 宋と高麗」（揺れ動く東アジア、新時代の幕開け、王安石改革へのまなざし、花開く都市社会、新たな大地で―北宋から南宋へ、周辺諸国の変動と中国文明の変容）、「第2部 中央ユーラシアのエネルギー」（中央ユーラシアの人びと、テュルク‐ウイグルの社会、モンゴル高原の周縁から、モンゴルの足音とともに、現代からの視点）となっています。