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商品説明
意欲を引き出すには様々な手法がある。それを、学習に対する自信や信念=自己効力という考え方に基づきながら、教育現場で取り入れることができるよう「実践」というフィルターを通して吟味し、わかりやすく紹介。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
あの時代にこのレベルのものがあるということが重要
2022/07/10 20:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:けんけん - この投稿者のレビュー一覧を見る
10年以上前の本だが、様々な理論に裏打ちされての実践は、読み応えがある。理論を学び、経験を解釈するのには、もってこいの教材だと思う。
紙の本
苦労の辛さとその報酬を伝える伝道師としての人生的背景
2010/01/13 01:15
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BCKT - この投稿者のレビュー一覧を見る
第1章 意欲を引き出すには様々な方法がある
第2章 主役にすることの大切さ
第3章 ホンモノとの出会いに勝るものはない
第4章 前が見えなければ人は動けない
第5章 教材の質は学ぶ意欲を刺激する
第6章 評価は意欲を引き出す重要な鍵
第7章 意欲を失う6つの罠・意欲を引き出す7つの技
著者は1956年(東京)生まれ。卒業大学は不明。協和発酵工業株式会社,公立中学校・高等学校教諭を経て,30歳代半ばに大学院を修了(78頁)。本書出版時(52歳)には,北海道大学大学院教授。教育学博士。ということは,アメリカでマック鈴木と渾名されてピッチャーやってるやつとは別人みたい。どうもカエルの解剖が専門みたいで,「蛙学」と書いて“あがく”と読むらしい。初めて知った。東レ理科教育賞(91年,35歳),理科教育研究奨励賞(96年,40歳),日本理科教育学会賞受賞(03年,47歳)。『化学と教育』,『理科教育学研究』,『科学教育研究』,『日本理科教育学会研究紀要』,『生物教育』など,査読つきの学会誌に投稿掲載歴がある。学外活動も活発で,高校に出前授業(って言っても講演だろうけど)を山のようにやっている。
生徒の意欲を引き出すうえで,カエルの解剖という主要手段を通じた方法論が,著者の経験談を交えながら述べられている。このような著作には,どうしても自己の成功物語的な雰囲気が醸し出されてしまうのは致し方ないが,それでも教員として授業構成力に自信を持ち始め,学界誌に投稿したらぼろくそに叩かれた,しかし「希望なくば黙殺す」という言葉に後押しされて批判点を冷静かつ謙虚に受け止め,改善の資とした様子や,教員をしながら大学院で学ぶために,何度も徹夜で出勤したことなど,30歳代前半での苦労がよくわかる著述内容だった。というのも,自分が苦労したからこそ苦労の辛さとその報酬を伝える伝道師としての人生的背景があるように思われるからだ。
方法論としてはバンデューラ(Albert Bandura)の自己効力感(self efficacy)を援用している。内発的動機を重視している(いた?)風潮に異を唱え,(成功報酬的なニンジン以外の)外発的な動機でもじゅうぶん学習目的を達成できることを訴えている。フィンランド教育の称賛者。
(900字)