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商品説明
ミュージカルのオーケストラピットのメンバーとして、音大時代の仲間と再会を果たした朽木奈緒美は、これから始まる仲間との仕事を楽しみにしていた。そんな中、とある場所で謎の変死体が発見されてから、奈緒美の周辺でおかしなことが起こり始める—毎夜の悪夢、アパートの窓から外を見つめる首無しの白骨、次第に壊れ始める友情、そして怪事件を狂信的に追う刑事…音楽を奏でる若者たちの日常が、一見つながりのない複数の出来事で崩壊の道をたどり始める。しかし、それは…。自らの欠落した記憶を追ううちに、いつしか暗黒の渦に巻き込まれてゆく奈緒美がたどり着いた真実とは—。【「BOOK」データベースの商品解説】
音大時代の仲間との仕事を楽しみにしていた奈緒美。謎の変死体が発見されてから、彼女の周辺でおかしなことが起こり始める。自らの欠落した記憶を追ううちに、暗黒の渦に巻き込まれてゆく彼女がたどり着いた真実とは−!?【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
神永 学
- 略歴
- 〈神永学〉1974年山梨県生まれ。2003年に自費出版した「赤い隻眼」で本格デビュー。他の著書に「タイム・ラッシュ」「山猫」など。
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紙の本
八雲シリーズを読んでいなくても大丈夫っ。
2008/11/18 06:09
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kako - この投稿者のレビュー一覧を見る
読もう読もうと思っていた神永さんの本。
心霊探偵八雲シリーズに手が出ないまま、丁度良くでた単行本で初・神永さんとなりました。
よく本の題名でネタバレに気づいてしまうことがあるのですが、こちらの方ほほぅ~そうくるのか!というのが一読後の感想です。
超常現象などが苦手で八雲シリーズを読まない方でも、今回のものならミステリーとして読めるのではないかと思います。
記憶を無くしてしまった少女と音大時代の友達である、恋人同士の二人とその元彼。
見えない糸に導かれていたように強制的に結び付けられていく登場人物たちですが、物語の当初から友達連中は自分たちが何か罪を犯しているということをずうぅっと隠しています。
最初の方から物語の佳境まで引っ張る引っ張る。
ちょっとうんざりするほどに・・・と、それを考えるのがミステリーなんですけど。
ただ物語の随所に
「この傷は・・・
「あのことは・・・
「あの契約は・・・
見たいにコソアド言葉を連発されると気になるのが常というものでしょう。
さて登場人物が音大ということもあって、この小説には楽器の話や音楽の話がでてきますが、どれもそんなに専門的でもなく、一般知識で充分理解可能の範囲です。
あんまりそこを強調されすぎても、今度はそれを理解しようとしてしまい物語をあまり楽しむことができませんから。
そして見えない糸が見える糸に変わった瞬間、微妙にシリーズ化できなくもない登場人物の設定になっていました。
全体的には結構読みやすくすらぁ~っと読むことができ、比較的すかっとしたラストだったので作者のその他シリーズも読んでみることにします。
神永学さんをお試しで読んでみるには最適なボリュームの本です。