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国体論及び純正社会主義〈抄〉 (中公クラシックス)
日本はどうあるべき国家か。その像を求めた昭和戦前期の問題作。国家と国民、天皇と国民を鮮やかに逆転させ、「天皇主権」のパラドクスを描く。表題作のほか、「国民対皇室の歴史的観...
国体論及び純正社会主義〈抄〉 (中公クラシックス)
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商品説明
日本はどうあるべき国家か。その像を求めた昭和戦前期の問題作。国家と国民、天皇と国民を鮮やかに逆転させ、「天皇主権」のパラドクスを描く。表題作のほか、「国民対皇室の歴史的観察」「支那革命外史」(抄)などを収録。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
革命思想家の不気味さ | 保阪正康 著 | 1−13 |
---|---|---|
国体論及び純正社会主義(抄) | 1−175 | |
国民対皇室の歴史的観察 | 177−182 |
著者紹介
北 一輝
- 略歴
- 〈北一輝〉1883〜1937年。新潟県佐渡市生まれ。国家主義運動の理論的指導者。三井財閥から活動資金を得るなど財政界の裏面で暗躍したが、二・二六事件で黒幕と見なされ銃殺刑に処された。
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1906年に出版された明治天皇制を批判した問題作です!
2020/07/15 10:20
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、1906年(明治39年)に北輝次郎氏(後の北一輝氏)によって刊行された自費出版書です。23歳の時に著わされ1000ページにもおよぶ処女作です。北一輝氏は、戦前の日本の思想家、社会運動家、国家社会主義者として知られ、二・二六事件の皇道派青年将校の理論的指導者として逮捕されたこともあり、軍法会議で死刑判決を受けて刑死した人物です。同書においても、大日本帝国憲法における天皇制を激しく批判しており、明治維新を革命とし「維新革命の本義は実に民主主義にあり」と述べています。天皇の国家、天皇の国民ではなく、国民の天皇であり、天皇が一国民として、一般の国民と共に国家のために行動する「公民国家」こそが、明治維新、すなわち著者が言う「維新革命」の本来の理想ではなかったのかと主張しているのです。実は、当時の内務省はこれを危険思想と見なし、直ちに発売禁止処分としたと言われています。そして、著者は要注意人物として特高警察の監視対象となった作品なのです。同書には、表題作の他、「国民対皇室の歴史的観察―所謂国体論の打破」、「自殺と暗殺」、「支那革命外史(抄)」、「書簡」も収録されています。