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- カテゴリ:小学生
- 発売日:2008/11/26
- 出版社: 講談社
- サイズ:20cm/169p
- 利用対象:小学生
- ISBN:978-4-06-215080-4
紙の本
「おまえだ!」とカピバラはいった
ある日、ぼくの前にマンタが現れて、「ジンベエザメが元気をとりもどせるように、手伝ってほしい」といってきた。そして、なんとも不思議な冒険が始まった—。【「BOOK」データベ...
「おまえだ!」とカピバラはいった
紙の本 |
セット商品 |
クラスが盛り上がる!「朝読」5・6年生向けセット 10巻セット
- 税込価格:13,860円(126pt)
- 発送可能日:購入できません
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商品説明
ある日、ぼくの前にマンタが現れて、「ジンベエザメが元気をとりもどせるように、手伝ってほしい」といってきた。そして、なんとも不思議な冒険が始まった—。【「BOOK」データベースの商品解説】
ある日、ぼくの前にマンタが現れて、「ジンベエザメが元気をとりもどせるように、手伝ってほしい」といってきた。そして、なんとも不思議な冒険が始まった−。【「TRC MARC」の商品解説】
名前をめぐる、不思議冒険ファンタジー! ある日、ぼくの前にマンタが現れて、「ジンベエザメが元気をとりもどせるように、手伝ってほしい」といってきた。それから、なんとも不思議な冒険が始まって。【商品解説】
著者紹介
斉藤 洋
- 略歴
- 〈斉藤洋〉1952年東京都生まれ。「ルドルフとイッパイアッテナ」で講談社児童文学新人賞、「ルドルフともだちひとりだち」で野間児童文芸新人賞受賞。ほかの作品に「かんたんせんせい」シリーズなど。
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紙の本
佐々木マキという強い助っ人がいなくても十分面白いお話なんですが、佐々木の描くトロンとした目の生き物たちが姿を見せると、それが倍にもそれ以上にも輝くんです。絵本、というには絵が少ないですが、それでこの効果。挿絵の効果を知らしめる一冊。
2009/06/19 19:42
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ともかく佐々木マキという名前があれば条件反射的に手を伸ばしてしまう私ですが、この本は少しだけ悩みました。なにが、ってポジションがよく分からない。私がよく見る絵本ではありません。といってYAでは勿論ない。小学生向けでしょうけれど、私は低学年向けの本というのが苦手なんです。ともかく読みにくい。
活字を大きくした時の読みやすいレイアウトを知らない出版社が多すぎる。絵本のときはきちんと出来ているのに、文章比率が増えると途端に下手になる。大手出版社のものとはいえ、読みにくい本はたくさんあります。しかも、漢字の使い方が下手。せっかくルビといういい手段をもっているんですから、上手に使えば小さな子でも絶対に読める。
もしこれが絵本か、小学5,6年生向けであれば文句なしに買い、なんですが。でも佐々木マキの魅力には勝てない。おまけに作者が斉藤洋。私が続巻を待ち望んでいる『ルディボール』の作者(高三次女にとっては『ルドルフとイッパイアッテナ』のセンセー)なんです。読まない、っていうのは失礼かな、なんてね。
ちなみに、机の上に置いておいた本のカバーを見て「可愛い」「読ませて」というのが家族の反応。やっぱり佐々木マキの力は偉大だ。当然、装画・挿絵は佐々木マキ、装丁は城所潤(ジュン・キドコロ・デザイン)、そして児童書でありながら、この本、「講談社創業100周年記念出版 書き下ろし100冊」の一冊だそうです。驚きです。デザイン、統一してないんだ・・・
カバー折り返しには
ある日、ぼくの前にマンタが現れて、
「ジンベエザメが元気をとりもどせるように、
手伝ってほしい」といってきた。
そして、なんとも不思議な冒険が始まった――。
と書いてあります。お話の中身はこれと目次を読めば、十二分に伝わると思うので、せっせと写します。
もくじ
プロローグ
一 地上三十八階のまどから入ってきたおきゃく
二 ふつうの小学生とはかなりちがうかもしれないぼくの生活
三 どうしてぼくかという理由
四 なにが不自然かということ
五 どこにいくかという問題
六 夜中の図書館にひびきわたる声
七 図書館より手がかりが見つかりやすそうな場所
八 きれいずきなカピバラ
九 おどろいたハルミさん
十 親切なのか意地悪なのかわからない竜宮官房長官
十一 竜宮の青空
十二 浦島太郎の名まえにまつわる信じられないでっちあげ
十三 ガールフレンドにどう言われたいかという問題
十四 ウマヤドノオウジのお説教
十五 草むらから顔を出す動物たち
十六 日本でいちばん有名な民話の今につづく後日談
十七 あられた鬼の総大将
十八 桃太郎の成敗
十九 ジンベイザメの名まえ
エピローグ
これだけでは不親切かな、と思うので登場人物についてすこし詳しく書きましょう。
主人公は、ぼく、川島太郎です。年齢ははっきりはしませんが、カピバラが見たところでは、十歳以上というから小学校五年生といったところでしょうか。パパからはターピーと呼ばれているそうですが、そういう場面はありません。ちなみに、このお話では、マンタから名づけられたおかげでハンスと呼ばれることが多いです。
両親は別居中ですが、仲が悪いというわけではありません。パパは沖縄の小さな農園で柑橘類の研究をしていて、たまにこちらに帰ってきます。ママは東京で会社の経営をしていますが、どういうことをしているか、ハンスは知りません。パパからは水族館好きだと思われています。パパとママ、年齢はよくわかりませんが、三十代でしょう、きっと。
レインボーブリッジを見渡せる40階建てのマンションの38階に母親と二人暮らしですが、殆ど家にいます。十歳近い少年がなぜ? そう、不登校児なんです。小学校一年の時、三日だけ学校に行っただけで学校がいやになりました。ま、両親はそれもいいか、と慌てず騒がず、それ以降は少年に家庭教師をつけて問題を解決しています。
ちなみに、太郎くんとお母さんの食事を平日に作っているのはハルミさんという、二十八歳になる美人の家政婦さんです。といってお母さんは家事がダメな仕事人間か、というと決してそうではなくて、休みにはちゃんと食事を作ります。ま、このお話にはパパもママも殆ど登場はしません。
そのかわり、活躍するのがマンタ(正式名称 オニイトマキエイ)のトイフェルマイスターです。本人?はマンタと呼ばれるのが嫌いで、トイフェルマイスターという名で呼ばれるのを好みます。ちなみに彼は空を飛び、物質を通り抜けることができます。そして水族館に一緒にいるジンベイザメが元気がないのを心配しています。
タイトルに名前がでているのに、何故か出番が少ない、それでいて性格ゆえか存在感抜群の風呂好きのカピバラが、ウマヤドノオウジです。熊本の動物園所属のはずですが、なぜかいろいろな場所に出没します。神出鬼没というか、気ままというか、その登場の仕方は予断を許しません。
絵本ほどイラストは多くありませんし、白黒というのも、折角の佐々木を起用しながらと思いますが、白黒であってもどのイラストも好きです。個人的にはカバー後のハンスとウマヤドノオウジが並んでいるツーショットのものが好きです。あとは57頁。私はどうもカピバラのトロンとした目が好きらしいんです。