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- カテゴリ:中学生 高校生 一般
- 発行年月:2009.1
- 出版社: アスキー・メディアワークス
- レーベル: 電撃文庫
- サイズ:15cm/333p
- 利用対象:中学生 高校生 一般
- ISBN:978-4-04-867480-5
紙の本
静野さんとこの蒼緋 (電撃文庫)
著者 水鏡 希人 (著)
「お前に紹介したい人がいる」—そう父に言われ、蒼介が引き会わされたのは、可愛くも凶暴なひとりの少女だった…というか、今まで存在すら知らなかった双子の妹・緋美子だった!!?...
静野さんとこの蒼緋 (電撃文庫)
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商品説明
「お前に紹介したい人がいる」—そう父に言われ、蒼介が引き会わされたのは、可愛くも凶暴なひとりの少女だった…というか、今まで存在すら知らなかった双子の妹・緋美子だった!!?押しかけ的に同居することになった緋美子に終始やられっぱなしの蒼介。家だけでなく同じ学校に通うことにもなってしまっていよいよ息つく場所もなくなり…。そうまで蒼介をやり込める緋美子の真意とは?そして双子ともども巻き込まれてしまった、学校で起こる妙な事件の真相とは!?口も達者、腕っぷしも強くて、でもとってもかわいい双子の妹の登場から始まる、ドタバタ学園コメディ登場。【「BOOK」データベースの商品解説】
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紙の本
最近ハヤリ(?)の押し掛け同居モノ+α
2009/01/12 00:09
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初は表紙買いである。買った後でアノ作品の作者と判って期待したが、結果はまずまずというところか。第一章は主人公【蒼介】の双子の妹として突然現れた【緋美子】とその父【優太郎】が秘密を共有しながら蒼介だけカヤの外という場面が目立つため、不貞腐れ気味に意気がる蒼介と強気な緋美子との衝突が何とも釈然としない気分にさせる。第二章から流れが変わり、次第に緋美子の素顔が垣間見え、蒼介との仲もこなれて始めてから面白くなってきた。(よく見ればバレバレだが)表紙にヒントがあるように、蒼介の家族には特殊な能力があり、今まで蒼介がその能力を自覚しなかった理由、そもそもなぜ母と離れて暮らしていたのかが後半で明らかになってくる。直接ではないが13年振りという蒼介と母との邂逅は、本作の家族パートでのクライマックスである。
本当は「お兄ちゃん大好き!」な感情もありながらツンケンしている緋美子は、蒼介が密かに慕うクラスメイト【優奈】が気になるようで、蒼介と優奈が2人でいるところをさり気無く邪魔するところなどは結構可愛らしい。兄の恋の行方なんてどーでもいいんだけどなんか面白くない、みたいなところが出ていて良かった。ただ、この「気になる」にはもう1つの意味があり、それが学園パートの結末に繋がっていく。
学園での事件も解決し、蒼介と緋美子の仲も随分改善された形で終わりを迎えるが、本作に続きはあるのだろうか。今回の騒動の元凶となった科学部にも未活躍のメンバーはいるので、話を膨らますことも出来なくはないとは思うが、蒼介と緋美子の能力を発揮する場面を設けるのが難しい気がする。あとがきにある「次回」というのが本作の続編なのか別作品なのかも判然としないので、蒼介達のその後は読んでみたいのだが、本作は完結の可能性もあると思う。
紙の本
本当に書きたいものを書くべきか、売れることが大事か
2009/01/11 11:03
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
静野蒼介は高校二年生。物心ついたころの記憶には母はなく、父と二人で暮して来たのだが、ある日突然、双子の妹である緋美子を紹介される。しかし、全く妹の記憶がない蒼介は混乱してしまうのだが…。これだけ書くと、蒼介はどんだけ記憶力がないのか、という話になってしまうが、その理由は後ほど明らかになる。
何か少しちぐはぐな印象を受けてしまった。家庭内の問題を旋律A、学校で起きる事件を旋律Bとすると、最終的にAとBはまとまって一つになるのだけれど、途中、Aが激しい時はBはゆるやかに、もしくはその逆に、とペースがばらばらという印象を受ける。それでも、AとBが上手くつながれば良いのだけれど、それが微妙にずれていると感じてしまったので、すっきりしなかったのだと思う。
今回は機能しなかった意味のない伏線的なものもあるので、そういうものを排除して、2/3くらいに圧縮した方が、中だるみ感を感じさせないと思う。キャラクター的には、科学部部長の宴堂や、新聞部の浅井など、色々と面白そうな人たちがいるので、部分的にそれらを突出させると、メリハリがついたような気もする。
とにかく、続編がありそうな書きっぷりなので、それを待ちたいと思う。