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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2009.2
- 出版社: 誠文堂新光社
- サイズ:21cm/240p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-416-80902-0
- 国内送料無料
紙の本
タカラガイ 生きている海の宝石 日本と世界のタカラガイ207種 (ネイチャーウォッチングガイドブック)
日本と世界のタカラガイ、変種、異名を含め207種を収録。見つけた貝の名前がわかるチャート式「タカラガイ見分け方図鑑」や自己採集のヒント、日本5名宝と世界5名宝なども掲載。...
タカラガイ 生きている海の宝石 日本と世界のタカラガイ207種 (ネイチャーウォッチングガイドブック)
紙の本 |
セット商品 |
- 税込価格:12,430円(113pt)
- 発送可能日:購入できません
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商品説明
日本と世界のタカラガイ、変種、異名を含め207種を収録。見つけた貝の名前がわかるチャート式「タカラガイ見分け方図鑑」や自己採集のヒント、日本5名宝と世界5名宝なども掲載。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
― タカラガイはやっぱりタカラガイだ ―
2009/03/14 23:47
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:レム - この投稿者のレビュー一覧を見る
まるくてつややかなタカラガイ。 そのまるみはオリーヴのような楕円を帯び、どの種類も色彩に富んでいる。 そのつややかな表面はまるで甘いシロップがかけられて濡れているかのようだ。 これは巻貝で、この貝殻を裏返すと縦に口が割れこみ、その両側を細かい筋がいくつも並ぶ。 その割れこんだ口はどこまでも奥が深くて吸い込まれてしまいそうな錯覚すら覚える。 この魅力にとりつかれ、タカラガイを専門に集めている「タカラガイコレクター」は世界中にいる。
本書は、そのタカラガイの専門書である。 しかも、専門書でありながら肩肘張らず、その対象は広く一般に向けられている。 通常の貝類図鑑の図版や説明であれば、タカラガイ科の貝は、広く分類されている貝類の一部を占めるに過ぎないが、本書のように特定の種類をモノグラフ的に取り上げた図鑑は国内では珍しい。 この本は、科学的な観点からだけではなくビジュアル的にも美しい図版が豊富に使われ、存分にこの貝の魅力を引き出し、そして語る。 タカラガイの中には、採集される個体数が希少であり、また美しさからも超一級という、天が二物を与えたかのような種類も多数知られている。 それゆえ市場価格がひとつで数十万円、どうかすると百万円単位というものも珍しくない世界だ。 日本にも三名宝や、これにさらに二種加えて五名宝と呼ばれるタカラガイも存在し、コレクター垂涎の的である。
さらに本書には特筆すべき点がある。 それは、19世紀江戸時代に完成した貝類図鑑『目八譜』の紹介である。 当時、他にもいくつか作られた貝類図譜の中で「白眉」とされている博物図譜だ。 本書の中では、タカラガイの掲載内容に焦点があてられているが、『目八譜』のカバーする貝の種類は、現代の目から見ても希少な種類を多数含み、図版も精緻に描かれている。 移動や流通が今日と比べて極端に不便であった当時にして全く立派なものである。
この他本書では、タカラガイを図案にした各国の切手や、この貝を材料にした呪術的な仮面、さらには貝類学では重要なことなのであるが、化石時代の古代種からの系統説明が含まれているという特徴が挙げられる。 そのような点で本書も現代における立派な博物図譜のひとつと言えよう。
ところで私は、たまの休日に海岸を歩いて打ち上げの貝殻を採集しており、タカラガイもかなり見つけてきた。 私の子供たちもきれいなタカラガイを見つけるとずいぶんと嬉しがる。 砂浜に打ち上げられたタカラガイは、磨り減っていたり欠けたりしているものもあるが、それでも私の子供たちはお構いなしに次々に探し出してくる。 タカラガイは、やはり何かしら人をひきつける魅力があるのだろう。 近く、私の両親が私の子供たち、すなわち孫の顔を見に来ることになっている。 そこで、子供たちは自ら砂浜で拾ったタカラガイを小箱いっぱいプレゼントすることにした。 両親の住む北国は、タカラガイの生息域からかなり外れているので、この貝が砂浜に打ち上げられるのを目にすることはないからだ。 果たして両親はどんな顔をしてこれを受け取るだろうか。
三名宝には遠く及ばないかもしれないが、タカラガイはやっぱりタカラガイだ。
紙の本
タカラガイ
2021/08/13 22:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界中のタカラガイが紹介されてて、タカラガイってやっぱり美しいなぁって実感します。
自分で採取もできるようなので、海辺に行ったときは気を付けてみようかな。